これまで多くの名馬を輩出してきた伝統のG2・京都大賞典。
優勝馬には天皇賞・秋の優先出走権が与えられます。
京都大賞典といえば、1977年、顕彰馬にも選定されているテンポイントが、今では考えられない斤量の63kgを背負い、8馬身差の逃げ切り勝ちという信じられないレースを見せたことでも有名です。
1977年 京都大賞典(テンポイント)
今年は、宝塚記念馬のブローザホーン、天皇賞馬のテーオーロイヤル、去年の覇者プラダリア、G1未勝利の歴代最高賞金馬のディープボンドなど、同日開催の毎日王冠以上に強力なメンバーが揃いそうです。
京都競馬場の秋開催を告げる当レース。
今年は一体どんなレースになるのでしょうか。
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目次
京都大賞典2024年の想定馬・想定騎手
想定出走馬、想定騎手に加え、一言ずつ解説していきます。
ブローザホーン
牡5 父:エピファネイア
想定騎手:菅原 前走:宝塚記念1着
宝塚記念で強力メンバーを蹴散らし、見事G1馬に輝いた当馬。
京都大賞典は宝塚記念組の成績が良く、宝塚記念を勝利した馬が出てくるのは久々です。
本格化したのは今年であるため、まだピークは過ぎないでしょう。
順当ならば、主役になるのはこの馬であることは間違いありません。
テーオーロイヤル
牡5 父:リオンディーズ
想定騎手:未定 前走:天皇賞・春1着
今年はダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞・春という、3000m以上のレースを3連勝するという離れ業を成し遂げました。
今回は主戦の菱田騎手が落馬負傷で乗れず、乗り替わりとなります。
距離が短いのは否めず、狙いはステイヤーズステークスまで待ってもいいかもしれません。
プラダリア
牡5 父:ディープインパクト
想定騎手:池添 前走:宝塚記念4着
去年の覇者で宝塚記念4着馬です。
京都専用機のG2専用機ということで、当レースはうってつけの舞台でしょう。
好走確率は極めて高く、ブローザホーンが叩きの仕上げならば、頭があってもおかしくはないでしょう。
ディープボンド
牡7 父:キズナ
想定騎手:幸 前走:宝塚記念7着
4年連続で天皇賞・春で3着以内に入ったステイヤーです。
ただ、やはりピークを過ぎた感は否めず、去年よりも相手が強化されるこの舞台。
苦戦が予想されます。
スマートファントム
牡4 父:ハービンジャー
想定騎手:藤岡佑 前走:天皇賞・春4着
前走は3勝クラスから天皇賞・春に臨み、4着に好走しました。
当レースはハービンジャー産駒の成績は良く、特に雨が降ればこの馬の出番があってもおかしくありません。
■注目の重賞レース記事
京都大賞典2024の基本情報
京都大賞典は、京都芝2400mで行われる伝統あるG2レースです。
2023年は、重馬場の京都競馬場を先行したディープインパクト産駒のプラダリアが、G2常連のボッケリーニ、京都に強いディープボンドの猛追を退け優勝し、約1年ぶりの重賞勝利を飾りました。
当レースは、マイル~中距離の実力馬が多く出走する毎日王冠と比較すると、天皇賞・春や宝塚記念を好走したスタミナのある馬が多く出走します。
1番人気は過去10年で複勝率8割と悪くはありませんが、勝利したのはラブリーデイ、キタサンブラックというG1勝利馬のみ。
好走はするものの2、3着に敗れるレースが多いです。
京都大賞典は、以前は長距離の方が重視されていたため、テンポイント、スーパークリーク、メジロマックイーン、テイエムオペラオー、ナリタトップロード、キタサンブラックといった、ステイヤー気質の名馬が多く勝利しています。
京都大賞典ってどんなレース?
10月の京都競馬場開幕を告げるG2・京都大賞典。
当レースの歴史は古く、1966年、「ハリウッドターフクラブ賞」という名称で創設されました。
翌年すぐ現在の芝2400mとなり、1974年に今の名称となりました。
当レースは、長年関西馬における天皇賞・秋のステップレースとされていましたが、近年はここをステップに天皇賞・秋に行く馬は極めて少なく、ジャパンカップや香港遠征のステップとして利用されています。
京都大賞典と天皇賞・秋を連勝した馬は、2015年のラブリーデイが最後です。
ここをステップにジャパンカップに臨む馬もおり、2022年のヴェラアズールは、3勝クラス、京都大賞典、ジャパンカップを3連勝するという離れ業を成し遂げました。
京都大賞典は、依然格の高いG2レースです。
ただ、今の陣営は直行ローテ、ゆとりローテを恒常的に選択するようになり、日経新春杯、AJCC、目黒記念といった中長距離G2の常連が集まるレースになりつつあります。
京都大賞典2024年予想に必要なデータ
ここでは、京都大賞典の過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。
京都大賞典 過去10年の結果
2021~2022年は阪神芝2400m、すべて京都芝2400m
年 | 着 | 馬名 | 齢 | 騎手 | 人 | 血統 |
---|---|---|---|---|---|---|
23重 | 1 | プラダリア | 牡4 | 池添謙一 | 5 | ディープインパクト |
2 | ボッケリーニ | 牡7 | 浜中俊 | 3 | キングカメハメハ | |
3 | ディープボンド | 牡6 | 和田竜二 | 1 | キズナ | |
22稍 | 1 | ヴェラアズール | 牡5 | 松山弘平 | 2 | エイシンフラッシュ |
2 | ボッケリーニ | 牡6 | 浜中俊 | 1 | キングカメハメハ | |
3 | ウインマイティー | 牝5 | 和田竜二 | 3 | ゴールドシップ | |
21良 | 1 | マカヒキ | 牡8 | 藤岡康太 | 9 | ディープインパクト |
2 | アリストテレス | 牡4 | M.デムーロ | 1 | エピファネイア | |
3 | キセキ | 牡7 | 和田竜二 | 4 | ルーラーシップ | |
20稍 | 1 | グローリーヴェイズ | 牡5 | 川田将雅 | 3 | ディープインパクト |
2 | キセキ | 牡6 | 浜中俊 | 1 | ルーラーシップ | |
3 | キングオブコージ | 牡7 | 横山典弘 | 2 | ロードカナロア | |
19良 | 1 | ドレッドノータス | セ6 | 坂井瑠星 | 11 | ハービンジャー |
2 | ダンビュライト | 牡5 | 松若風馬 | 6 | ルーラーシップ | |
3 | シルヴァンシャー | 牡4 | 浜中俊 | 5 | ディープインパクト | |
18良 | 1 | サトノダイヤモンド | 牡5 | 川田将雅 | 2 | ディープインパクト |
2 | レッドジェノヴァ | 牝4 | 池添謙一 | 4 | シンボリクリスエス | |
3 | アルバード | 牡7 | J.モレイラ | 3 | アドマイヤドン | |
17良 | 1 | スマートレイアー | 牝7 | 武豊 | 4 | ディープインパクト |
2 | トーセンバジル | 牡5 | 岩田康誠 | 6 | ハービンジャー | |
3 | シュヴァルグラン | 牡5 | M.デムーロ | 1 | ハーツクライ | |
16良 | 1 | キタサンブラック | 牡4 | 武豊 | 1 | ブラックタイド |
2 | アドマイヤデウス | 牡5 | 岩田康誠 | 6 | アドマイヤドン | |
3 | ラブリーデイ | 牡6 | C.ルメール | 2 | キングカメハメハ | |
15良 | 1 | ラブリーデイ | 牡5 | 川田将雅 | 1 | キングカメハメハ |
2 | サウンズオブアース | 牡4 | 浜中俊 | 2 | ネオユニヴァース | |
3 | カレンミロティック | セ7 | 蛯名正義 | 5 | ハーツクライ | |
14良 | 1 | ラストインパクト | 牡4 | 川田将雅 | 3 | ディープインパクト |
2 | タマモベストプレイ | 牡4 | 津村明秀 | 6 | フジキセキ | |
3 | トーセンラー | 牡6 | 武豊 | 1 | ディープインパクト |
京都大賞典 過去の傾向
京都大賞典の過去10年の傾向を見ていきましょう。
基本は平穏だが荒れるときは凄まじく荒れる
1番人気の複勝率は80%で悪くありませんが、近7年は勝てていません。
荒れるときは猛烈に荒れ、2013年は1番人気のゴールドシップが飛び、勝ったのは単勝166倍のヒットザターゲットで、3連単は361万円と大荒れ。
2019年は、1番人気のグローリーヴェイズが飛び、勝ったのは単勝90倍のドレッドノータスで、3連単は181万円でした。
ただ、この2つのレース以外は比較的平穏な結果に終わっています。
京都大賞典=大荒れのイメージを持つ人も多いかもしれませんが、ある程度人気サイドの予想をした方が無難かもしれません。
牝馬が弱いレース
近い時期に行われる中山2200mのG2オールカマーは牝馬の活躍が目立っていますが、当レースは牝馬の成績がいまいちです。
毎日王冠のように、少数精鋭ながら馬券に絡むのではなく、純粋に連対率、複勝率が悪いです。
2017年こそスマートレイアーが勝利していますが、京都2400mというコースは、牝馬にとって酷なコースなのかもしれません。
高齢馬にもチャンスがある
レースによっては6歳、7歳、8歳といった高齢の馬は馬券に絡む確率が低いですが、当レースは6歳、7歳、8歳馬にもチャンスがあります。
2021年は、8歳のダービー馬マカヒキが奇跡の復活勝利を収め話題になりました。
当レースは、7歳馬が馬券に絡むことも毎年のことで、過去の実績馬が復活する場でもあります。
逃げ馬には絶望的なレース
逃げ馬の成績は絶望的に悪く、馬券に絡んだのは2019年のダンビュライトのみです。
キタサンブラックもこのレースでは逃げていませんでした。
そのため、逃げ馬に賭けるのは無謀であるといえます。
前走宝塚記念組が強い
当然ですが、前走宝塚記念組が強いです。
宝塚記念で負けた馬が巻き返すことも多いです。
そのため、宝塚記念出走組で人気している馬は、素直に印をつけるのがいいかもしれません。
狙いは川田、池添、武豊、浜中
当レースは川田騎手が4勝を挙げており、抜群の信頼度を誇ります。
その他、池添騎手、武豊騎手という、中長距離G1に強い騎手が多く好走しています。
浜中騎手は勝利こそありませんが、複勝率は50%で紐には最適です。
素直に関西のトップジョッキーを買うのが勝利への近道です。