今回は競馬のワイドについて詳しく解説していきます。
この記事にたどり着いた読者は、
「ワイドは当たるけど稼げない」
「ワイドで稼ぐ方法が知りたい」
そんな風に思っている人が多いはず。
確かに、ワイドは的中が3通りあり比較的当たりやすい馬券。
複勝や単勝よりも配当が付きやすく、初心者におすすめの券種です。
ここで1つ問題点。
多くの人が、ワイドの稼げる買い方を知らないという現実があります。
この記事では、ワイドの買い方のコツから、中級者から「ワイドはおいしい」といわれる理由まで詳しく紹介。
勝てる買い方を実践すれば、競馬の収支UP間違いなしです。ぜひ、最後までご覧ください。
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目次
競馬のワイドとはどんな馬券?
参照元:JRA
ワイドとは、3着までに入る2頭の組み合わせを当てる馬券です。
的中の組み合わせが3種類あり、複勝、単勝に次いで当たりやすく、初心者におすすめの券種。
より当たりやすくするための買い方がワイドボックスです。
的中率を重視した定番の買い方として、初心者から中級者がよく活用しています。
ワイドの当たる確率は1.9%
ワイドの当たる確率を頭数ごとに、他の券種と比較したものが以下になります。
複勝 | 単勝 | ワイド | 馬連 | 馬単 | |
---|---|---|---|---|---|
18頭 | 16.6% | 5.5% | 1.9% | 0.65% | 0.32% |
15頭 | 20.0% | 6.6% | 2.8% | 0.95% | 0.47% |
10頭 | 30.0% | 10.0% | 6.6% | 2.22% | 1.11% |
8頭 | 37.5% | 12.5% | 10.7% | 3.57% | 1.78% |
ワイドの当たる確率は、馬連の3倍、馬単の6倍になっています。
馬券は当たらない限りは負けですので、「競馬で当たらない」と悩む人はワイドや単勝、複勝あたりで勝負してみると良いでしょう。
ワイドの平均払戻金は約2,000円
つづいて、ワイドの平均払戻金について紹介します。
複勝 | 単勝 | ワイド | 馬連 | 馬単 |
---|---|---|---|---|
335円 | 954円 | 2,070円 | 5,013円 | 10,005円 |
参照元:JRA-VAN
ワイドの平均払戻金は2,070円となっています。
しかし、これは稀に発生する万馬券が平均額を引き上げており、実際には800円前後が大多数です。
実際のレースでのワイド払戻金
24’宝塚記念
ワイド | 9-12 3-12 3-9 | 1,310円 1,330円 2,360円 | 16人気 18人気 31人気 |
---|
24’安田記念
ワイド | 7-10 5-10 5-7 | 350円 920円 1,260円 | 1人気 9人気 15人気 |
---|
24’日本ダービー
ワイド | 13-15 5-15 5-13 | 660円 1,380円 8,000円 | 6人気 14人気 52人気 |
---|
24’オークス
ワイド | 7-12 7-14 12-14 | 260円 380円 760円 | 1人気 2人気 10人気 |
---|
24’ヴィクトリアマイル
ワイド | 2-6 6-9 2-9 | 470円 5,380円 15,840円 | 3人気 44人気 72人気 |
---|
24’NHKマイルC
ワイド | 2-6 6-9 2-9 | 470円 5,380円 15,840円 | 3人気 44人気 72人気 |
---|
ワイドのオッズには幅がある
参照元:JRA
ワイドのオッズには幅があり、「12.0~13.7」といった表記がされます。
これは、当たりが3通りあるからこそ生じる幅です。
①-②の組み合わせでワイドを買っていた場合、もちろん①②どちらも3着以内に入れば当たり。
この時、3着以内のもう一頭が③なのか、④なのかによって払戻金額が変動します。
払戻金は、みんなが買った馬券代を当たった人で山分けする仕組みです。
つまり、③が絡む当たり馬券を買った人が多ければオッズ幅の下限に近くなり、逆に少なければ上限に近くなります。
仕組みとして分かりづらい部分もありますが、買っていない馬の着順によって払戻金が左右されるおもしろい馬券です。
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ワイドが「おいしい」と言われる3つの秘密
競馬ファンの間でワイドは「おいしい馬券」と言われています。
ここでは、ワイドが「おいしい」理由を詳しく見ていきましょう。
①当たりやすく、負けにくい
ワイドは、馬連や3連複といった馬券と比較すると断然当たりやすい馬券です。
例えば、気になる馬が5頭いた場合、
ワイド | 5頭中で2頭が3着以内に入ればいい |
---|---|
馬連 | 5頭中で2頭が2着以内に入る必要がある |
3連複 | 5頭中で3着内の馬を全部当てる必要がある |
ワイドの場合、「どれかは馬券内に来るだろ」といったアバウトな予想でOK。
さらに、うまくハマれば3通りすべてで的中も可能で、配当の旨味も大きいのが特徴です。
初心者でも当たりやすく、負けにくいからこそ、ワイドはおいしい馬券と言えます。
②還元率が2番目に高い
競馬の払戻金は、馬券ごとの売上からJRAの取り分を差し引いたものを、当たった人で山分けする仕組みです。
ワイドの馬券売上合計の、22.5%はJRAの取り分、残りの77.5%が払戻金として的中者に支払われます。
■ワイドの売上に対する取り分
JRAの取り分 22.5% | 払戻金 77.5% (当たった人で山分け) |
---|
この「JRAの取り分(控除率)」と「払戻金の割合(還元率)」は馬券によって差があります。
券種ごとの還元率は以下の通りです。
80.00%:単勝、複勝
77.50%:ワイド、枠連、馬連
75.00%:馬単、3連複
72.50%:3連単
70.00%:WIN5
上記のように、ワイドは還元率が2番目に高いので払い戻し額で恩恵を得ることができます。
③人気の馬券なので配当額が期待できる
ワイドは、人気の券種です。
例えば、2024年の「日本ダービー」の馬券ごとの売上が以下の通り。
3連単 | 10,871,924,000円 |
---|---|
3連複 | 7,036,173,600円 |
馬連 | 3,335,381,500円 |
ワイド | 2,879,675,100円 |
単勝 | 2,117,379,800円 |
複勝 | 1,543,305,100円 |
馬単 | 1,432,029,800円 |
枠連 | 598,566,700円 |
日本ダービーに限らず、「3連単」「3連複」に次いで「馬連」「ワイド」が多く購入される馬券です。
当然、馬券売上が多くなれば、払い戻しに充当される金額も上がります。
仮に人気の薄い決着になれば、その分高額配当を受け取りやすいということ。
ワイドは、「当たりやすくて、負けにくい」「還元率が高い」「売上が高いので払い戻しへの充当額が高い」と言った具合に、かなりおいしい馬券であることがおわかりいただけるはずです。
ワイドの賭け方は「ボックス」と「流し」の使い分けが鍵
ワイドで勝ちたいなら、「ボックス」「流し」2つの買い方の使い分けが重要です。
ここでは、ワイドボックス、ワイド流しの解説と、おすすめの買い方について解説します。
ワイドボックスとは
ワイドボックスは、的中率重視の買い方です。
選んだ馬すべての組み合わせで馬券を購入。
組み合わせ数が多いので当たりやすい反面、点数が増えるので馬券代が高くなるという特徴があります。
- 出走頭数が12頭以上の多頭数レース
- 人気が割れた混戦模様のレース
- 危険な人気馬がいるレース
おすすめ:ワイド5頭ボックス(10点)
点数 :10点
馬券代:1,000円(1点100円の場合)
「当たりやすさ」と「回収しやすさ」を両立するワイド5頭ボックスです。
例えば、人気上位5頭のワイドボックスを買うだけでも多くの的中を手にできます。
2024年7月28日の新潟全12レース | ||
---|---|---|
レース | 結果 | 払戻金 |
1R | ◯ | 1,020円 |
2R | ◯ | 2,110円 |
3R | ◯ | 830円 |
4R | ◯ | 1,190円 |
5R | ◯ | 410円 |
6R | ◯ | 1,890円 |
7R | ◯ | 880円 |
8R | ◯ | 510円 |
9R | ◯ | 1,380円 |
10R | ◯ | 170円 |
11R | ✕ | 0円 |
12R | ◯ | 640円 |
12レース中11レースで的中し、払戻金合計は11,030円。
馬券代が12,000円なのでトータルではマイナス収支でしたが、仮に中位・下位人気馬を絡めたワイド5頭ボックスであれば5,000円超の払戻金も期待できて十分にプラス収支が見込めます。
ワイド流しとは
ワイド流しは、回収率重視の買い方です。
軸馬+相手馬の組み合わせで馬券を購入。
組み合わせ数を絞って馬券代を抑えられる反面、軸馬が3着内に来なければハズレ。
- 出走頭数が12頭以下の少頭数レース
- 人気上位で順当に決まりそうな堅いレース
- 明確な軸馬が決まっているレース
おすすめ:ワイド1頭軸5頭流し
点数 :5点
馬券代:500円(1点100円の場合)
ワイドの「当たりやすさ」を活かしつつ、無駄な馬券をしぼって買えるのがワイド1頭軸5頭流しです。
例えば、2番人気を軸として、1人気、3人気、4人気、5人気、6人気に流した場合を見てみましょう。
2024年7月28日の新潟全12レース | ||
---|---|---|
レース | 結果 | 払戻金 |
1R | ◯ | 650円 |
2R | ✕ | 0円 |
3R | ◯ | 540円 |
4R | ◯ | 830円 |
5R | ◯ | 1,740円 |
6R | ✕ | 0円 |
7R | ◯ | 880円 |
8R | ✕ | 0円 |
9R | ✕ | 0円 |
10R | ◯ | 170円 |
11R | ✕ | 0円 |
12R | ✕ | 0円 |
12レース中6レースで的中し、払戻金合計は4,810円。
馬券代が6,000円なのでトータルではマイナス収支でしたが、相手に中位・下位人気馬を絡めたワイド1頭軸5頭流しであれば数千円の払戻金も期待できて十分にプラス収支も可能です。
ワイドのまとめ
ワイドとは、3着までに入る2頭の組み合わせを当てる馬券で、複勝、単勝に次いで3番目に当たる確率が高い馬券です。
競馬ファンの間では、ワイドは「おいしい馬券」とも言われています。
その理由が以下の3点。
- 当たりやすく、負けにくい
- 還元率が2番目に高い
- 人気の馬券なので配当額が期待できる
ワイド馬券を買う際は、レースの特性に合わせて「ボックス」「流し」をうまく使い分けて、プラス収支を目指しましょう。