【サウジアラビアロイヤルカップ2024 予想】出走予定馬・過去の傾向を公開

東京芝1600mで開催されることから、今後を期待される有力馬や良血馬が多く出走するサウジアラビアロイヤルカップ。 

当レースは、前身のいちょうステークス時代から数えると10年くらいの歴史しかありませんが、これまで7頭のG1馬を輩出しているように、2歳戦の中でも非常に重要度の高いレースとなっています。

G1を6勝した牝馬グランアレグリアも、2018年に当レースを制し、その後の飛躍につなげました。

また、サウジアラビアロイヤルカップは、レースとしての重要度が増したことから有力馬の出走も増えたことで、非常に平穏な結果に終わることが多いです。

2024年は、左回りの1600m未勝利戦で7馬身圧勝を見せた超良血アルレッキーノ、札幌1500mの新馬で強い馬を退けたアルテヴェローチェなどが出走する予定です

歴史が浅いながらも、数々のG1馬を輩出した当レース。

今年は一体どんなドラマが待っているのでしょうか。

サウジアラビアロイヤルカップ2024年の想定馬・想定騎手・予想オッズ

想定出走馬、想定騎手、予想オッズに加え、一言ずつ解説していきます。

アルレッキーノ

上にオークス馬のチェルヴィニア、新潟記念勝利のノッキングポイントがいる超良血馬。

前走は新潟芝1600mを逃げて7馬身突き放す圧巻の走りを見せました。

タイムも1:33:3と極めて速く、NF天栄の国枝厩舎・ルメール騎手ということで圧倒的1番人気は確実でしょう。

ただ、折り合いを重視するルメール騎手が、2歳馬で2戦連続で逃げたことは気になります。

また、姉にチェルヴィニアがいることよりも、兄に当レースを単勝1.4倍で4着に負けたノッキングポイントがいることの方が、当レースにおいては大事かもしれません。

【有力】アルテヴェローチェ

前走はタイム差なしの勝利でしたが、2着のヒシアマンは2戦目で6馬身突き放す圧勝を見せているため、当馬もそれくらいのポテンシャルがあると見ていいでしょう。

札幌で上がり34秒台を出していることから、東京でも上がり33秒台は出せるでしょう。

期待してみたい1頭です。

スターウェーブ

3億2000万円で購入された超高額馬です。

新潟記念は、外差し馬場にもかかわらず内に突っ込み6着。

ただ、1秒以上離されていることから、ここでも苦しいのではないでしょうか。

フードマン

前走は重馬場の中京1400mを逃げ切り1着。

父kingmanで母もアイルランドの馬。

パンパン良馬場だと苦しそうですが、当日重馬場になったなら面白いかもしれません。

サウジアラビアロイヤルカップ2024年の基本情報

2歳重賞の中でも出世馬が多く、G1以外の2歳戦で最も重要なレースとなっているサウジアラビアロイヤルカップ。

2023年は、ブリックスアンドモルタルの初年度産駒であるコンバデカーブースが、単勝1.4番の断然人気だった牝馬ボンドガールを退け勝利。

2着ボンドガール、3着シュトラウスということで、相変わらずNF系の馬が強さを見せたレースでした（1着のコンバデカーブスは白老ファームのしがらき馬）。

このサウジアラビアロイヤルカップは、東京1600mという条件で行われることから、今後G1を目指すNFの良血馬や期待馬が多く参戦します。

そのため、人気馬が強いことと出走頭数が少ないこともあり、荒れることは滅多にないレースです。

3連単配当が10万を超えたのは、今や史上最弱G1馬と揶揄されているドルチェモアが勝利した2022年のみ。

ある意味では世代レベルを表しているといえます。

NFの期待馬、人気馬が出てきたならば、あまり逆らわない方が良いでしょう。

サウジアラビアロイヤルカップってどんなレース？

サウジアラビアロイヤルカップは、10月上旬に東京競馬場芝1600mで行われる、別定2歳G3レースです。

当レースは、2歳のマイル路線を充実させるために新設され、2014年「いちょうステークス」という名称で創設されました。

当初は新設重賞という格付けでしたが、2015年に現在の「サウジアラビアロイヤルカップ」となり、2016年にG3格付けがなされました。

歴史の浅い当レースですが、輩出したG1馬は非常に多く、ダノンプレミアム、サリオス、ドルチェモアがここをステップに朝日杯を勝利しています。

さらに、2018年に勝利したグランアレグリアは、マイルG1で無敵を誇り、G1を合計6勝するほどの馬となりました。

また、勝利した馬以外にも多くの活躍馬がおり、2017年2着のステルヴィオはマイルチャンピオンシップを勝利、2021年3着のスタニングローズは秋華賞を勝利しています。

このように、このサウジアラビアロイヤルカップは、名馬を多く生む出世レースなのです。

サウジアラビアロイヤルカップ2024年予想に必要なデータ

ここでは、サウジアラビアロイヤルカップの過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。

サウジアラビアロイヤルカップ　過去10年の結果

※全て東京芝1600m、2014年はいちょうSとして同条件で開催

年	着	馬名	齢	騎手	人	血統
23良	1	ゴンバデカーブース	牡2	松山弘平	3	ブリックスアンドモルタル
	2	ボンドガール	牝2	川田将雅	1	ダイワメジャー
	3	シュトラウス	牡2	C.ルメール	2	モーリス
22良	1	ドルチェモア	牡2	横山和生	2	ルーラーシップ
	2	グラニット	牡2	嶋田純次	7	ダノンバラード
	3	シルヴァーデューク	牡2	戸崎圭太	3	シルバーステート
21良	1	コマンドライン	牡2	C.ルメール	1	ディープインパクト
	2	ステルナティーア	牝2	福永祐一	2	ロードカナロア
	3	スタニングローズ	牝2	戸崎圭太	3	キングカメハメハ
20不	1	ステラヴェローチェ	牡2	横山典弘	3	バゴ
	2	インフィナイト	牝2	北村友一	1	モーリス
	3	セイウンダイモス	牡2	内田博幸	9	ローエングリン
19良	1	サリオス	牡2	石橋脩	1	ハーツクライ
	2	クラヴァシュドール	牝2	藤岡佑介	2	ハーツクライ
	3	アブソルティスモ	牡2	戸崎圭太	3	ダイワメジャー
18良	1	グランアレグリア	牝2	C.ルメール	1	ディープインパクト
	2	ドゴール	牡2	津村明秀	7	サクラプレジデント
	3	アマーティ	牝2	三浦皇成	4	ルーラーシップ
17稍	1	ダノンプレミアム	牡2	川田将雅	2	ディープインパクト
	2	ステルヴィオ	牡2	C.ルメール	1	ロードカナロア
	3	カーボナード	牡2	岩田康誠	6	ディープインパクト
16稍	1	ブレスジャーニー	牡2	柴田善臣	3	バトルプラン
	2	ダンビュライト	牡2	C.ルメール	2	ルーラーシップ
	3	クライムメジャー	牡2	M.デムーロ	1	ダイワメジャー
15良	1	ブレイブスマッシュ	牡2	横山典弘	4	トーセンファントム
	2	イモータル	牡2	戸崎圭太	1	マンハッタンカフェ
	3	アストラエンブレム	牡2	浜中俊	2	ダイワメジャー
14良	1	クラリティスカイ	牡2	横山典弘	4	クロフネ
	2	ネオルミエール	牡2	柴山雄一	2	ネオユニヴァース
	3	ミッキーユニバース	牡2	北村宏司	3	ネオユニヴァース

サウジアラビアロイヤルカップ　過去の傾向

サウジアラビアロイヤルカップの過去10年の傾向を見ていきましょう。

人気馬が強い

当レースにおける1番人気の連対率は70%で、3着以内率も80%です。

よって、サウジアラビアロイヤルカップで1番人気を軽視することは非常に危険であると言えます。

最近は出走頭数も少ないことが多く、ルメール騎手や川田騎手といったトップジョッキーが有力馬に騎乗するため、1番人気が飛ぶ要素が少ないことも影響しています。

さらに、2番人気、3番人気も、1番人気に負けず劣らず強いです。

 2番人気馬は連対率60%、3着以内率80%で、3番人気馬は連対率30%3着以内率は70%です。

このことから、当レースにおいて穴狙いは禁物。

素直に人気馬から入ることをおすすめします。

NF天栄以外の1番人気は勝てず、単勝妙味は2、3番人気？

当レースは、基本的に1番人気が強いですが、勝率は30%とそこまで高くはありません。

1番人気で勝った馬は、すべてノーザンファーム天栄を経由した馬です。

去年のボンドガールのように1倍台前半の1番人気が飛ぶこともあり、1番人気は軸には最適なものの、頭固定にするのは危険かもしれません。

そんな中、単勝妙味は2、3番人気にあります。

サウジアラビアロイヤルカップは、基本的に3番人気以内の馬が勝利しています。

いちょうステークスと新設重賞時代の最初の2年だけは4番人気が勝っていますが、そこから8年間すべて3番人気以内の馬の勝利に終わっています。

そのため、単勝を狙うのであれば、圧倒的人気馬を蹴って、2、3番人気の馬を買っても面白いかもしれません。

牝馬は好走率高いが意外と勝てない

当レースにおける牝馬の連対率は29.4%、3着以内率は41%というように、牝馬の好走も目立っています。

ただ、勝率は5.9%で、中々勝ちきれないところもあります。

去年の牝馬ボンドガールは、1.4倍の断然1番人気でしたが、2着に敗れています。

牝馬で勝利したのは、後にマイルチャンピオンとなったグランアレグリアのみ。

当レースを勝った牝馬は、そんな怪物レベルの馬だけなのです。

よって、牝馬を頭固定にするのは危険であるといえます。

ルメール騎手、横山典騎手に注目

ルメール騎手は、過去10年で7度このレースに参戦し、 2勝2着2回3着1回で、5/7の確率で馬券に絡んでいます。

よって、ルメール騎手が乗ってきたならば、否応にも馬券に入れなくてはなりません。

関東トップの戸崎騎手も、3着以内にはよく来ますが、勝利はありません。

当レースでの最多勝利は横山典弘騎手の3勝。

今年は最年長でダービーを制するなど、50代後半にもかかわらず非常に充実している横山典騎手。

当レースでもその手綱さばきに注目です。

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