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東京競馬場の全コース特徴まとめ|レース傾向から見る予想のコツ

更新日:
東京競馬場 ターフビジョン

「東京競馬場で馬券を買う時にはどのような点に注意すればいいのだろう?」

「競馬を始めたばかりだからコースの特徴などさっぱり分からない」

競馬の予想で、コースの特徴も考えて買い目を決める人と、そうでない人では圧倒的にコースの特徴も取り入れた予想の方が精度が高くなります

競馬場について詳しくなることは、競馬で勝つための必須条件と言えますので、馬券精度のレベルアップを考えている人は必見です。


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東京競馬場のコース特徴

東京競馬場 コース図
周回方向左回り
芝1周の距離2,083.1m
直線の長さ525.9m
幅員最大41m

競馬場の特性を理解することは、競馬で勝つために重要です。
各競馬場によってレース傾向は異なり、上位に来やすい馬も変わってきます。

東京競馬場では良い成績を残すのに、中山競馬場では成績が安定しないというケースも珍しくありません。

競馬場によって求められる能力が違うので、予想をするときには競馬場の特性を考慮した予想が必要になってきます。

東京競馬場の最大の特徴は、長い直線です。
芝コースの最後の直線は525.9mもあり、これは新潟競馬場に次ぐ長さとなっています。

また、カーブも半径がゆったりしていて幅員も広いため、不器用な馬でも走りやすいコースと言えます。
コースを使い分けて馬場の傷みの進行も最小限に抑えることができるようになっている点も特徴で、高速馬場となりやすい競馬場でもあります。

最後の直線には「だんだら坂」と呼ばれる高低差2mの長い上り坂があり、タフなコースとしても有名です。

今回は、これらの特徴がある東京競馬場でのレース傾向や対策について説明します。
東京競馬場でのレース傾向を理解して、回収率アップを目指してくださいね。

以下の記事では、競馬場の特徴を網羅したプロが予想を活用できる優良競馬サイトランキングを紹介していますので、東京競馬場のレースで勝負したい人はご覧ください。

【コース図付き】東京競馬場「芝コース」の特徴

東京コース立体

日本ダービーやジャパンカップでお馴染みの東京競馬場の芝コースは、広い競馬場を活かした緩やかなコーナーと適度な起伏で、馬の力が出しやすいコースです。

そのため前評判の高い人気馬が活躍しやすく、短い距離になるほど逃げ・先行有利で長い距離になると、差し・追い込み馬が有利になる傾向がみられます。

最後の直線が長く、競馬としてとても見ごたえのあるレースで、数々の競馬ファンの記憶に残る名勝負を生み出しています。

1,400mコースの特徴

東京コース芝断面図

開催される重賞レース

  • 京王杯スプリングカップ
  • 京王杯2歳ステークス

スタートから3コーナーまで緩やかな登坂で、その後は直線の手前まで下り坂となっており、最後の直線は525mと日本で2番目に長く2.1mの上り坂が待っています。

コーナー半周も大きく息が入りやすいため、逃げ・先行馬が若干有利。枠の優劣も少ない東京競馬場ですが、1,400mに限っては若干ですが内枠が有利な傾向です。

最後の直線が長いため、追い込み馬を狙いたくなりますが、先行馬もスタミナを温存できるコースのため、実際は逃げ・先行馬が優勢です。特に内枠になった有力な先行馬を、積極的に狙っていくと良いかもしれません。

1,600mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 安田記念
  • ヴィクトリアマイル
  • NHKマイルカップなど

安田記念を始めとする、主要なマイル戦が開催される競馬ファンに、馴染みのあるコースといえるでしょう。

3コーナーまでの距離は542mあり、ポジション取りはやりやすく、最後の直線は途中から2.1mの緩やかな上り坂で、やや逃げ・先行馬が有利なコースです。

東京コース全般に言えることですが、一定以上の上がりの脚は必要。1,600m単体では、3コーナーまでの距離が長くポジションが取りやすいため、実力のある馬が力を発揮しやすいため、人気馬に注目した馬券の組み立てがいいでしょう。

1,800mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 毎日王冠
  • 府中牝馬ステークス
  • 共同通信杯など

スタート地点が1・2コーナーのポケット地点となっているため、合流する2コーナーまでは150mほどしかなく、ポジション取りがシビアに展開されます。

そのため、逃げ馬が苦戦するレースも多く、差し馬と勝率がほぼ同等です。

枠番に関係なく強い馬が力を発揮しやすいコースですので、人気の馬に注目ですが逃げ馬の場合は過信は禁物で、差し馬に注目した予想がいい結果に繋がるかも知れません。

2,000mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 天皇賞(秋)

スタート地点が1コーナー奥のポケット地点のため、スタート後100m進んだところで左に大きなカーブが設けられています。

逃げ・先行馬は序盤のポジション争いが厳しいコースですが、結果的には逃げ・先行馬有利でなおかつ人気の馬が勝ちやすい特徴があります。

2,300mコースの特徴

開催される重賞レース

  • なし

基本的に逃げ馬⇒先行馬の順番で、前の方が有利な競争になりやすいため、ポジション争いは激しい印象です。

序盤で厳しいラップになると先行馬は辛いですが、4つのコーナーで減速するため、前で勝負する馬から狙ってみたくなるコースと言えるでしょう。

2,400mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 東京優駿(日本ダービー)
  • 優駿牝馬(オークス)
  • ジャパンカップなど

ジャパンカップや日本ダービーが開催される、日本最強馬を決める代表的なコース。スタート地点はスタンド前中間地点で、ほぼコースを1周します。

1~2コーナーはほぼ平坦で、3コーナー手前から上り坂で4コーナーにかけて少し下り坂です。

やや逃げ・先行馬有利ですが、差し・追い込み馬の勝率なども、他のコースより高く出ています。

日本チャンプを決めるコースとして、上位人気1~5番人気までが、90%近く勝利を挙げていますので、1着は人気馬に注目して馬券を組み立てたいですね。

2,500mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 目黒記念
  • アルゼンチン共和国杯

2,400mより100m長い距離のため、スタート地点が4コーナーよりに移動します。そのためスタート直後とゴール前の2回、直線の上り坂を通過します。

距離が長いため逃げ・先行有利とは言い切れず、どちらかというと差し・追い込み馬の方が狙い目となる傾向です。

枠番の有利不利もなく人気馬が順当に活躍する印象です。

3,400mの特徴

開催される重賞レース

  • ダイヤモンドステークス

ダイヤモンドステークスしか行われないコース。特徴はやはり距離の長さですので、長距離に適した馬から狙うのがセオリーです。

基本的には予想が困難で荒れ傾向の結果となっており、狙い目は差し馬と外枠ですがサンプル数が少ないためなんとも言えません。

【コース図付き】東京競馬場「ダートコース」の特徴

東京コース平面図

東京競馬場ダートの特徴はなんといっても、最後の直線が501mと日本ダートで一番長いというところでしょう。

そのため基本的には逃げ・先行馬が有利ですが、最初のポジション争いでもつれた場合や、ペースが速い場合は、差し・追い込み馬の出番となることが多いです。

特に逃げ馬は距離の長さに関わらず、最後の直線で交わされる光景をよく見ますので、過度の信頼は危険です。

1,300mコースの特徴

東京ダート断面図

開催される重賞レース

  • なし

最初のコーナーまで340mと、序盤のポジション取りはやや難しい程度です。

3・4コーナーはほぼ平坦なカーブ、最後の直線は501mもあり日本ダートで一番長い距離ですので、差し・追い込み馬から狙いたくなりますが、基本的には逃げ・先行馬有利のコースとなっています。

1,400mコースの特徴

開催される重賞レース

  • 根岸ステークス

最初のコーナーまでの距離が長く、ポジション取りも緩めですので、逃げ・先行馬が有利です。

注目の種牡馬はダートの短距離らしくへニューヒューズが、勝率・連対立・複勝率すべてにおいて高い値を残しています。

1,600mコースの特徴

開催される重賞レース

  • フェブラリーステークス
  • 武蔵野ステークス
  • ユニコーンステークス

始めの150mは芝コースを走り内と外では、30m分芝を走れる距離が変わり、そのため芝を長く走れる外枠が若干有利な傾向です。

逃げ・先行有利ですが、最後の直線が長いため序盤のペース次第では、すべて差し・追い込み馬で決着するというレースも珍しくありません。

2,100mコースの特徴

開催される重賞レース

  • なし

スタートから最初のコーナーまでの距離が約240mと短いため、最初のポジション争いは難易度が高めです。

勝率を見ると種牡馬ではクロフネが良く、予想する際にはチェックしておいたほうが良いかもしれません。

基本的には逃げ・先行馬が有利ですが、逃げ馬は最後の直線で馬群に沈んでいく光景もよく目にします。

2,400mコースの特徴

開催される重賞レース

  • なし

重賞開催はなく平場でもあまり使われないコースです。スタート地点はスタンド前の直線入口付近、コーナーはほぼ平坦で直線は適度な起伏があります。

開催が少ないですので、すべてにおいてデータが少ないため、信憑性は微妙ですが過去の成績は外枠や先行馬の勝率が高いです。

東京競馬場のレース傾向から見る3つの予想のコツ

フェブラリーS 馬券

東京競馬場では、コースの特徴を考えながら予想をしていかなければいけません。
東京競馬場ならではのレース傾向があり、傾向をチェックしておくことで予想がしやすくなります。

そこで、東京競馬場で覚えておきたい3つのレース傾向を紹介します。
3つのレース傾向を頭に入れて、万馬券的中に役立ててください。

差し・追い込み馬が有利

東京競馬場 ペーパークラフト

東京競馬場は最後の直線が525.9mと長いのが最大の特徴であり、差しや追い込みが決まりやすいコースと言えます。
カーブ半径がゆったりしていているため、外を回ってもそこまで不利となりません。

そのため、外枠からの差しも決まりやすく、後方の馬にもチャンスがあるコースです。

差し・追い込み馬の中でも、長く良い脚を使えることが重要です。
スピードを維持できるだけの心肺機能が大事で、一瞬のスピードだけでは他馬を抜き去ることができません。

出走馬の上がり3ハロンタイムもチェックし、早いタイムを出している馬に注目してください。

ただし、差しや追い込みが有利であることを騎手が意識しすぎると、スローペースになって逃げの穴馬が上位に来ることがあります。
逃げ・先行馬に楽をさせる展開となるかが、予想のポイントになってきます。

基本は差しや追い込みが有利ではありますが、穴馬を狙うなら逃げがおすすめです。
特に、スタミナと精神力のある逃げ馬には要注意です。

後方からレースを進める馬を馬券の中心にしながら、穴馬の逃げ馬を絡めて高配当的中を狙ってください。

スタミナのある馬が優勢

東京競馬場 模型

東京競馬場は、最後の直線に「だんだら坂」が待ち構えているタフなコースです。
直線も長いので、最後まで走り切れるスタミナがレースに大きな影響を与えます。

例えば、1600mという短距離レースでも、東京競馬場で行われる場合はスピードよりもスタミナが大事です。

東京のマイル戦においては、マイルを得意としている馬よりも、中距離を得意としている馬の方が良い成績を残す傾向が見られます。
実際の距離よりも、長い距離を走れるほどのスタミナが要求されるのです。

東京競馬場では、距離短縮組を積極的に狙いたいところです。

また、東京競馬場は2度の坂越えがある点も特徴となっています。
最後の直線にも坂がありますが、第3コーナー手前にも高低差1.5mの上り坂があります。

坂で失速しないスタミナが要求され、心肺機能の高い馬が上位に来やすいコースです。

差しや追い込みが有利なコースであることから、スピードを重視する人も多いかもしれませんが東京競馬場はタフなコースです。
タフなコースを最後まで走り切れるスタミナが重要なので、スタミナに注目しながら予想を展開するようにしてください。

ダートではスピード重視

東京競馬場 ターフ

東京競馬場では、もちろん芝レースだけでなくダートレースも行われます。
東京競馬場のダート砂は他の競馬場に比べ軽いという特徴があり、パワーよりもスピードが重要となってきます。

ダートレースは馬体重が重くパワーのある馬が有利ですが、東京競馬場の砂は軽いので他のダートレースと違ってスピードが大事です。

さらに、他の競馬場のダートレースはスピードが出にくいので、逃げや先行馬が有利な傾向が見られます。
ところが、東京競馬場の砂は軽くてスピードも出やすく、直線も長いので差しや追い込みが決まりやすいという特徴もあります。

他の競馬場で結果が出ていない差しや追い込み馬が、東京競馬場で一変することもあるので注意が必要です。
過去のレースで負けているからといって、軽視するのは禁物です。

出走馬の過去のレースを見て、どの競馬場でよい成績を残しているのかを確認するようにしてください。

東京競馬場で注目の種牡馬

競馬 スタート

競馬では、血統も重要な予想ファクターの一つです。
種牡馬によって、産駒がどの競馬場を得意としているのかが変わってきます。

東京競馬場を得意としている種牡馬をチェックしておけば、競馬予想にも役立つのではないでしょうか。
そこで、東京競馬場で好成績を残している注目の種牡馬を紹介します。

種牡馬にも注目して、予想の精度を上げてくださいね。

ハーツクライ

競走馬 ハーツクライ

東京競馬場を得意としている種牡馬として、要チェックなのがハーツクライです。
ハーツクライは、リスグラシュー、ジャスタウェイ、スワーヴリチャードなど多くの活躍馬を輩出している注目の種牡馬となっています。

ハーツクライ産駒は、東京の芝コースで好成績を残す傾向が見られます。

2017年から2019年のコース別成績では、東京芝の連対率が21.3%、3着内率が32.1%と優秀な数字です。
芝の中距離適性が高い産駒傾向なので、東京芝コースでの中距離戦を最も得意としています。

また、馬場が稍重や重馬場となっても問題ありません。
持久力に優れた末脚を発揮し、タフな馬場でも好成績を残しています。

リスグラシュー、ジャスタウェイ、スワーヴリチャードなどの活躍馬にも共通していますが、ハーツクライ産駒は成長力に優れていて、古馬になってからも活躍します。

4歳時にもうひと伸びする傾向が見られるので、古馬になってからは特に注意が必要です。

ハーツクライ産駒の優れたスタミナは、タフな東京競馬場でこそ活かされます。
東京競馬場での馬券の作戦を練る際には、ハーツクライ産駒に注目してください。

ルーラーシップ

競走馬 ルーラーシップ

東京競馬場を得意としている種牡馬として、ルーラーシップからも目が離せません。
ルーラーシップの父はキングカメハメハで、日本ダービー馬としてリーディングサイヤーにも輝いたことがあります。

ルーラーシップ自信も香港G1を制して種牡馬入りし、2019年まで7年連続で200頭以上の種付けをこなす人気種牡馬となっています。

ルーラーシップ産駒は、東京競馬場と中山競馬場に強いのが特徴です。
2017年から2019年までのコース別成績では、東京芝がの連対率が24.2%、3着内率が32.9%と他のコースよりも良い成績を残していました。

ルーラーシップ産駒は長く良い脚を使える傾向があるので、東京競馬場の長い直線に向いています。
ゴール前の急坂を苦にしないパワーも兼ね備えていて、東京競馬場だけでなく中山競馬場でも好成績を残しています。

稍重でも活躍していて、芝稍重馬場での勝率は18.3%と素晴らしい成績です。

仕上がりが早く、2歳戦からも活躍できるので、東京芝コースでの2歳戦ではさらに評価を上げたいところです。

東京競馬場ではかなりの信頼性を誇るので、東京競馬場で開催されるレースではルーラーシップ産駒を調べるようにしてください。

まとめ

競馬で稼ぐためには、各競馬場の特性を理解する必要があります。

東京競馬場は最後の直線が長く、差しや追い込みが決まりやすいコースです。
末脚を持続できるスタミナが重要であり、タフなコースとして知られています。

ただし、差しや追い込みが決まりやすいという意識が働いて、スローペースになることもあります。

逃げや先行馬に楽をさせてしまうと、逃げ切られてしまうこともあるので注意です。

逆に、穴馬なら軽視されやすい逃げ馬がおすすめです。
精神力の高い逃げ馬なら、楽に逃げて上位に粘りこんでもおかしくはありません。

また、ハーツクライやルーラーシップの産駒が、東京競馬場では好成績を残しています。
他の競馬場で負けていても、東京競馬場で一変する可能性があるので頭に入れておきたいところです。

東京競馬場の特性を理解して、万馬券を的中させプラス収支を計上させてくださいね。

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