「札幌競馬場はどんな競馬場?」
「札幌競馬場で予想する時はどのようなことに注意すればいいの?」
大自然に囲まれ強い馬が育つイメージが強い北海道。その北海道の都心にある札幌競馬場は、JRAのローカル競馬場の1つです。
競馬の予想をする上で欠かせないものの1つに競馬場の特徴がありますが、全場を把握することは中々できません。特に競馬歴が浅い人には難しいですよね。
本記事では札幌競馬場の特徴について、コース別に分かりやすくまとめて紹介しています。
競馬の予想をする時に、馬の強さや騎手の実績が重要なことはもちろん、同じくらいコースとの相性も必要です。
コースの特性を理解して適した馬を予想に組み込みましょう!
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目次
札幌競馬場の特徴
周回方向 | 右回り |
---|---|
芝1周の距離 | 1640.9m |
直線の長さ | 266.1m |
幅員 | 最大27m |
北海道札幌市中央区にある札幌競馬場は、JRAが主催するローカル競馬場の1つで、夏競馬が開催されます。
G1レース開催はありませんが、夏競馬で唯一のG2戦「札幌記念」は、実績のある有力馬が多数参戦することから、競馬ファン注目の一戦です。
夏以外は開催されていない札幌競馬場ですが、普段は場外発売場としての活用や、遊園地やキッズランドなど家族で楽しめるスポット、グルメスポット、各種イベント会場など有効活用されています。
それではレースに影響する、コースのおおまかな特徴について、それぞれ解説していきます。
地方競馬の全15場のコース特徴については、別記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
芝コースはオール洋芝
洋芝は寒さには強いですが耐久性は良くない芝と言われています。そのため、芝コースでもレースを重ねるうちに、馬場の状態は悪くなりレースに影響を及ぼします。
当然、馬場の悪い部分を走ると不利になりますが、多くの馬が通過する最短コースの内よりは重馬場にスタミナを奪われ、馬場状態の良い外を走ると長い距離を走らされるため不利となるでしょう。
どのコースを選んで競馬を進めるか騎手の手腕が問われる競馬場です。
平均すると堅い配当の決着に落ち着いている
開催期間が短いですので、予想が困難で荒れるレース傾向かと思いきや、どの馬券も全国平均よりかなり安く本命決着が多いです。
その要因の1つとして最後の直線距離が極端に短いということにあります。札幌競馬場の直線距離は263mで、JRAの中でもっとも直線が長い、新潟競馬場の660mと比較すると倍以上の差です。
そのため差し・追い込み馬は届かずに、他の競馬場より逃げ・先行馬に有利と言われており、有力な先行馬の決着で終わるパターンが多くなっています。
札幌競馬場で好走している血統
コースごとにスタイルが異なりますので、一概に札幌競馬場が得意としている血統とは言い切れません。
しかし総合的に活躍しているイメージの血統は
基本的に毎年勝率は10%以上、連対率は25%程度ありますので、予想をする時は注目しておいた方が良さそうです。
■注目の重賞レース記事
【コース図付き】札幌競馬場「芝コース」の特徴
起伏が少ない札幌競馬場ですので、スピードがある馬が向いていると思われがちですが、前述した通りに洋芝ですので、状態によって変わってきますが重馬場を乗り越えるようなスタミナとパワーも必要です。
またカーブが長いことも特長的で、短距離の場合は直線より、カーブの方を長く走ることになります。
しかし最後の直線が短いため、総合的には競馬のセオリー通り逃げ・先行馬が有利なコースとなっています。
また洋芝は剝がれやすい特性もありますので、後半レースになるにつれて馬場状態は悪くなる、ということも頭に入れておきましょう。
1,000mコースの特徴
開催される重賞レース
20年間で14レース程度しか開催されていません。そのためデータの信憑性は薄いですが、札幌競馬場の特徴から、逃げ・先行馬が有利な可能性が高いです。
一気にコーナーを駆け抜け直線に向かえる、内枠の逃げ馬から狙いたくなります。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向こう正面。スタートしてから最初のコーナーまで400m以上ありますので、ポジション争いは緩めです。
そのため通常は外枠が不利とされている競馬ですが、このコースでは外枠に組まれた先行馬でも、力のある馬なら比較的良いポジションに収まります。
最後の直線が短く平坦なため、4コーナー出口で先頭付近にいる馬がそのままゴールまで駆け抜けるパターンがセオリーです。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 28.8% | 8.8% | 6.8% | 1.5% | 0.0% | 11.0% | 8.7% | 7.2% | 5.3% | 5.2% | 8.5% | 6.7% | 6.6% |
複勝率 | 42.4% | 37.2% | 20.3% | 5.1% | 0.0% | 29.0% | 18.4% | 16.2% | 24.8% | 21.6% | 22.0% | 15.8% | 28.1% |
札幌競馬場芝1200mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「中」
・逃げ・先行馬有利
・枠順の有利不利はないものの強いてあげるなら1枠・8枠の成績が良い
1,500mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は1コーナーポケット地点。
スタートしてからコーナーまでの距離が短く、ポジション争いが熾烈なため、外枠は不利な競馬を強いられます。
逃げ・先行馬の勝率が高く馬券の中心は基本通りですが、複勝率だと差し馬も悪くないですので、逃げ馬を中心に先行馬・差し馬を絡めた馬券が良さそうです。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 18.3% | 12.0% | 7.8% | 0.0% | 33.3% | 9.4% | 13.0% | 7.7% | 5.7% | 10.1% | 8.7% | 4.1% | 10.9% |
複勝率 | 36.7% | 37.5% | 24.3% | 5.4% | 50.0% | 28.3% | 29.6% | 26.9% | 19.5% | 29.2% | 18.5% | 23.7% | 26.7% |
札幌競馬場芝1500mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「低」
・逃げ・先行馬有利
・内枠特に2枠有利
勝率で見ていくと2枠有利ですが、回収率は5枠が高いことも注目。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点がスタンドのほぼ正面でコースを1周します。スタートしてから、最初のコーナーまでの距離は短く、コース取りは熾烈です。
コース取りが上手くいかなかった場合は道中でスタミナを消費し、最終コーナー付近で他の馬がスピードを上げると、ズルズル下げてしまうことになります。
そのため序盤のポジション争いが、非常に重要となってきますので、注目して競馬を見ると面白いです。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 11.9% | 13.3% | 6.3% | 3.2% | 37.5% | 10.7% | 8.9% | 8.2% | 5.2% | 7.3% | 3.4% | 15.1% | 12.5% |
複勝率 | 40.7% | 41.3% | 22.4% | 6.4% | 62.5% | 39.3% | 28.6% | 23.3% | 32.5% | 25.6% | 22.7% | 29.0% | 20.8% |
札幌競馬場芝1800mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「低」
・逃げ・先行馬有利
・内枠特に1枠有利
2,000mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点が4コーナーの奥です。スタンド前を通過して1周して戻ってくるコースになっています。
最初のコーナーまでの距離があるため、ポジション争いは厳しくはありませんが、中距離となるため、少しでももつれると短距離よりは差し馬に出番が回ってきます。
そのため有力な差し馬や追い込み馬は、予想の段階で注意しておいた方が良いでしょう。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 4.9% | 15.2% | 5.8% | 1.4% | 24.0% | 6.4% | 7.8% | 8.2% | 12.0% | 6.3% | 6.2% | 11.1% | 1.0% |
複勝率 | 14.8% | 41.0% | 20.6% | 5.4% | 60.0% | 26.9% | 24.7% | 15.3% | 26.1% | 22.9% | 17.5% | 26.3% | 16.2% |
札幌競馬場芝2000mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「低」
・先行馬有利
・枠順の有利不利は特になし
先行馬がやや有利なレースで、枠順の内外の有利不利は特にありません。
2,600mコースの特徴
開催される重賞レース
スタンドの向い正面からスタートしコースを1周半します。コースの大半がコーナーですので、ポジション争いは非常に重要です。
ただし、内側を取ればいいという単純なものではなく、多くの馬が走った後の内側は、馬場状態が悪くなりやすい洋芝ですので、騎手の技量が問われます。
基本は先行馬が有利ですが距離が長い分、差し馬も馬券には絡んできています。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 13.3% | 11.8% | 5.1% | 3.9% | 27.3% | 4.2% | 0.0% | 2.8% | 2.8% | 7.9% | 9.8% | 22.2% | 8.5% |
複勝率 | 26.7% | 39.5% | 22.4% | 7.9% | 54.5% | 25.0% | 20.8% | 22.2% | 22.2% | 18.4% | 29.3% | 31.1% | 25.5% |
札幌競馬場芝2600mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「高」
・逃げ・先行馬有利
・外枠特に7枠有利
枠順は外枠が有利で特に7枠では勝率22.2%、複勝率31.1%と他の枠に比べて成績が飛びぬけています。
【コース図付き】札幌競馬場「ダートコース」の特徴
ダートコースも芝コース同様に、起伏が少なく平坦なコースです。芝と違ってダート自体も他の競馬場と変わりがないため、JRAの競馬場の中では走りやすいコースといえるでしょう。
そのため有力馬が活躍しやすく、人気の高い決着が多く波乱は起こりづらいです。
1,000mコースの特徴
開催される重賞レース
重賞の開催はありませんが、平場でよく利用されるコースです。平坦で距離も短いため紛れが置きづらいコースですので、基本は人気馬から狙いましょう。
圧倒的に逃げ・先行馬が有利で、 追い込み馬に至ってはほぼ出番がありません。脚質はスタミナタイプよりもスピードの評価が高いサラブレッドの方が向いています。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 23.5% | 20.7% | 1.5% | 0.0% | 0.0% | 7.8% | 5.9% | 9.8% | 5.9% | 11.2% | 10.8% | 12.5% | 4.1% |
複勝率 | 58.8% | 53.4% | 11.3% | 5.1% | 0.0% | 23.5% | 21.6% | 31.4% | 41.2% | 29.2% | 24.7% | 27.1% | 18.6% |
札幌競馬場ダート1000mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「高」
・逃げ・先行馬有利
・中枠特に3・4枠有利
枠順は中枠が有利で特に3・4枠で好成績を残しています。
1,700mコースの特徴
開催される重賞レース
高低差はほとんどなく平坦で、コーナー4つのカーブは緩やかで円状になっています。
逃げ・先行馬が圧倒的有利で連対率まで高いですので、1・2着の軸はポジション取りが上手な逃げ・先行馬が中心が良さそうです。
複勝率になると差し馬も確率が高くなっていますので一考の必要があります。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 14.6% | 17.8% | 3.0% | 0.3% | 20.0% | 9.4% | 9.5% | 10.2% | 8.6% | 6.7% | 6.6% | 4.8% | 6.4% |
複勝率 | 36.2% | 46.6% | 15.3% | 0.5% | 60.0% | 27.4% | 27.6% | 25.2% | 21.0% | 25.8% | 21.5% | 17.6% | 18.9% |
札幌競馬場ダート1700mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「低」
・逃げ・先行馬有利
・内枠有利
枠順は中枠が有利で特に3・4枠で好成績を残しています。
2,400mコースの特徴
開催される重賞レース
重賞レースはなく、平場開催も少なめで、開催自体が少ないです。
1周半コースを回るコースですのでコーナーを6回通過します。コーナー巧者の馬が力を出しやすく注目ですが、もっとも重要なのはポジション取りのうまさです。
勝率は先行馬が圧倒的に高く、前で競馬ができない追い込み馬は壊滅的な勝率となっています。平坦で最後の直線も極端に短いため、先行した馬がそのまま押し切りやすいです。
勝率 | 逃げ | 先行 | 差し | 追い込み | マクリ | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勝率 | 0.0% | 29.0% | 4.8% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 9.1% | 27.3% | 9.1% | 5.6% | 14.3% | 0.0% | 9.1% |
複勝率 | 35.7% | 54.8% | 16.7% | 2.9% | 60.0% | 18.2% | 27.3% | 36.4% | 18.2% | 11.1% | 52.4% | 22.7% | 18.2% |
札幌競馬場ダート2400mの予想ポイントをピックアップします。
・レースの波乱傾向「高」
・先行馬有利
・内枠有利
先行馬がかなり有利なコースなので、予想の軸は先行馬にしましょう。
札幌競馬場での勝率が高い騎手TOP3
順位 | 騎手名 | 1着回数 | 勝率 | 連対率 |
【1位】 | 横山 武史 | 22回 | 22% | 33% |
【2位】 | 丹内 祐次 | 16回 | 11% | 23% |
【3位】 | 武 豊 | 14回 | 17% | 34% |
※2022年9月時点
昨年2021年のリーディング横山武史騎手が今年も好走しています。3位の武豊騎手も毎年勝率が高く、札幌巧者と言えるでしょう。
2022年で単勝拐取率が良かった騎手は岩田望来騎手の199%でした。出走回数がそれほど多くなく、2勝しかしていませんので過信は禁物ですが、来年もチェックしてみる価値はありそうです。
札幌競馬場で行われる重賞レース
日時 | レース名 | コース | 優勝馬 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
7月31日 | GⅢクイーンS | 芝1,800メートル | テルツェット | 池添 謙一 |
8月7日 | GⅢエルムS | ダ1,700メートル | フルデプスリーダー | 丹内 祐次 |
8月21日 | GⅡ札幌記念 | 芝2,000メートル | ジャックドール | 藤岡 佑介 |
8月28日 | GⅢキーンランドC | 芝1,200メートル | ヴェントヴォーチェ | C.ルメール |
9月3日 | GⅢ札幌2歳S | 芝1,800メートル | ドゥーラ | 斎藤 新 |
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■最近の的中情報
- 11月17日 東京10R 977,280円的中
- 11月10日 京都10R 621,520円的中
- 11月03日 東京11R 925,080円的中
- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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まとめ
今回は札幌競馬場について詳しく解説してきました。
札幌競馬場は夏競馬が行われる競馬場で、夏以外は開催されていません。そのためG1レースの開催はなく、重賞レースも少ないです。
コースの特徴は
- 起伏が少なく平坦
- 最後の直線が短い
- コーナーが円状でゆったりしている
- 芝は洋芝
この様な特徴から紛れが起きにくく、落ち着いた競馬になりやすいです。
札幌競馬を予想する時は、競馬の基本通り内枠(コースによっては違う)の逃げ・先行馬を狙っていくことをおすすめします。
札幌競馬で夏を感じる競馬ファンも多いのではないでしょうか?札幌競馬巧者になって今後も白熱したレースを楽しんでいきましょう!