「中山競馬場ってどんな競馬場?」
「中山競馬場の馬券はどんなポイントに注目して予想すればいいの?」
年末の有馬記念が行われることで有名な中山競馬場ですが、ローカル場ですので重賞開催は多い方ではありません。
そのため、普段はあまり購入しないから特徴がよく分からないという人も多いでしょう。
本記事では中山競馬場の特徴について距離ごとに分け解説していきます。
日本一起伏の激しい中山競馬場は、馬券の予想が難しいと評判の競馬場です。特徴を捉えて予想に活かすと、良い結果に結びつく可能性があります。
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目次
中山競馬場の特徴
周回方向 | 右回り |
---|---|
芝1周の距離 | 1667.1m(内回り) 1839.7(外回り) |
直線の長さ | 310m |
幅員 | 最大32m |
始まりは年始の金杯、終わりは年末の有馬記念と、JRAの競馬は中山競馬場から始まり、中山競馬場で締めくくるといっても過言ではありません。
そんな中山競馬場の特徴と言えば、なんと言っても起伏の激しさです。競走馬には大きく上下するコースに対応するスタミナとパワーが求められますし、騎手には馬の力を最大限に引き出すペース配分が求められます。
上記の特徴を踏まえて中山競馬場の注意ポイント4つを始めに解説しておきます。
地方競馬の15場については、別記事で詳しく紹介していますので、こちらをご覧ください。
カーブが特徴的
中山競馬場は内回りと外回りの2種類のコースがあります。
と中山競馬場と言っても、内回りと外回りでは大きくな違うコースになっているため、求められる適正も変わってきます。
9月は芝の状態が回復している
トライアルレースなど、多くのレースが組まれる夏場明けの9月は芝の状態が回復しているため、スピードに乗った競馬になりやすく、瞬発力のある馬が好走するケースが多いです。
9月以降は逆にパワーのある馬が好走しやすいため、9月にいつも通り予想を行っていると「的中しない…」となる可能性が高いですので注意しましょう。
JRAコース最大の高低差
中山競馬場の高低差は5.3mもありJRA10場の中でも、もっとも激しい起伏の競馬場となっています。
そのため他の競馬場では実績がある馬でも、中山競馬場では通用しないといったことも起こり得ますので、予想する時には過去に中山競馬場で好走していたか?という実績も重要なポイントとして組み込みましょう。
中山巧者=起伏の激しい競馬の巧者でもあるため、中山競馬場を得意とするサラブレッドは、他の起伏の激しい競馬場でも好走するケースが多いです。
ゴール前にある名物「心臓破りの坂」
最後の直線は長さ約310mで高低差2.2mもある急な坂、別名「心臓破りの坂」が競走馬とジョッキーを襲います。
そのため単純なスピードだけの馬では通用せず、スピードとスタミナの2つを併せ持った馬でなくては活躍できません。
そのため最後の直線でスタミナが切れるため、追い込み馬が優勢かと考える人もいますが、中山競馬場では追い込み馬の台頭がほとんどなく、先行馬が優勢のレース傾向にあります。
先行馬が最後の直線でスタミナを奪われる以上に、道中の起伏で後方の馬もスタミナを奪われ、最後の直線ではスピードをもって追い抜くには、厳しすぎる上り坂という理由も考えられます。
■注目の重賞レース記事
【コース図付き】中山競馬場「芝コース」の特徴
直線の長さは310m。大きなレースを開催する競馬場の直線の長さは、400m以上あるものが多いですので、中山競馬場の直線は短いと言えます。
どのコースでも全体的に、追い込み馬の台頭は少なく、特に1,800m以下のコースでは、先行馬に着目した予想を中心に考えた方が良さそうです。
しかし2,000m以上では差し馬も一気に台頭し始めますので、この辺りも頭の片隅においておきましょう。
枠順と脚質によって有利不利が大きく現れるため、コースによって予想の内容も変えていかなければいけません。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は外回りの向い正面の最も奥。スタートしてから4コーナーまでは下り坂を一気に下るコースとなっていて、最後の直線には心臓破りの坂が待っています。
基本的には内枠の先行馬中でも逃げ馬を主体に狙うことをおすすめしますが、馬場の状態が悪い場合やレースがハイペースで進むような展開では、差し馬が突き抜けて台頭してくる確率がグッと上がります。
1,600mコースの特徴
開催される重賞レース
重賞が多数行われる競馬ファンお馴染みのコースです。スタート地点は1コーナー横のポケットで外回りコースとなっています。
外枠の馬は常に外を回されることになりますので、かなり不利な展開になりやすいです。特に外枠の差し馬は多くのレースで苦しいのですが、ハイペースなレースになると一気に有利な展開になりやすいため、大荒れの結果となることもしばしばあります。
レースペースの予想も必要ですが、中々難しく中山競馬場が荒れやすいというイメージの1つの要因です。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタンド前の直線半ばからのスタートになりますので、スタート直後に急な上り坂を迎えます。そのためスローペースになりやすく、先行馬が有利な展開が多いです。
外枠が不利と言われている中山競馬場の中でも、特に不利な展開になりやすいコースとなっています。
2,000mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は4コーナーすぎの直線の入口、9月開催ではスピード系が有利で、春や冬開催ではスタミナ系の競走馬が向いているなど、季節によっても変わってきます。
先行から中団辺りでレースを進めることができる馬が有利。騎手では戸崎圭太騎手やC.ルメール騎手が好走しています。
2,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタンド前をスタート地点にした外回りコースです。先行馬が有利となっていますが、クラスが上がっていくにつれて、逃げ馬が残りづらくなっているという特徴もあります。
過去に同条件で好走している馬は、好走しやすいですので要注目。ステイゴールド産駒やドリームジャーニー産駒は、結果が残せていますので、注目しましょう。
2,500mコースの特徴
開催される重賞レース
有馬記念の舞台となるコースです。コーナーを6回通過する独特のコースで、道中でかなりスタミナを消費します。そのため多くのレースはゆったりしたペースで進み、3コーナー付近から一気にレースが動き出します。
基本的には逃げ・先行馬が有利ですので、積極的に狙っていきたいです。差しもハイペースになったとは決まりやすく、多くのレースで3番人気までの勝率が圧倒的に高いため、スタミナとパワーを併せ持った強い馬を選んでいくと良い結果に結びつきやすいです。
3,600mコースの特徴
開催される重賞レース
ステイヤーズSのみが開催されるJRAの平地で最長のコースとなっています。
スタート地点はスタンド前で、内回りを2周する競走馬にとっては、かなりのタフさが要求されるコースです。
最後はスタミナを残すことができた差し馬が、一気に伸びてきますので、逃げ馬には不利なコースと言えそうです。
【コース図付き】中山競馬場「ダートコース」の特徴
中山競馬場のダートコースは芝コースの内側に設けられ、起伏も同程度あるため、競走馬には芝コースよりさらにタフさが求められます。
中山競馬場の芝コースは全国の払い戻し平均より安く、意外と順当な結果に落ち着いていますが、ダートコースの方は平均値より少し上になるため、芝コースより予想が困難と言えるでしょう。
コースごとにどのような特徴があるか、それぞれ紹介していきますのでご覧ください。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタートしてしばらく芝を走りダートコースへ合流、外枠の方が長く芝を走れるため有利な傾向にあります。
外枠の先行馬を抑える馬券がセオリーで、内枠の先行馬はダッシュ力があるかどうかの、見極めが必要です。
基本は逃げ・先行馬が有利ですが、先行する馬が多く組まれた番組では、折り合いが付かずにハイペースになるもあり、先行馬が全滅してしまうケースもあります。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート直後に上り坂があるためペースが落ち着きやすく、最初のコーナーまで距離があるため、ポジション争いやりやすいです。
中~外枠の先行馬が良い位置を取りやすいため優位にレースが運べます。
中山競馬場と相性の良いイメージの武豊騎手が好成績を残しており、普段は関西で騎乗しているため出走する機会は少ないですが、騎乗している時は少し注意して予想を組み立てた方が良さそうです。
2,400mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンドの向い正面で、コースを1周半します。
結果的に荒れる傾向が強く、1番人気の馬の信頼度が低い場合は、外して購入することも一考しましょう。
基本は先行馬有利で、ペースは落ち着き泰ですので、好位置をキープできそうな馬を選びましょう。
2,500mコースの特徴
開催される重賞レース
年間に1回だけレースが行われるコースです。そのためデータが少なく分析の信憑性は少ないですが、2,400mと100mしか変わりませんので、基本的には2,400mと同じと考えて良いと思います。
予想する時も2,400mで好走した経験のある馬は、積極的に予想に組み込んでいきましょう。
中山競馬場のレース傾向から見る3つの予想のコツ
中山競馬場のレースを予想するときには、過去のデータから傾向を読み取ることが大事です。
予想を的中させたいのなら、各競馬場の傾向を取り入れて予想するのが重要になってきます。
そこで、過去のデータから中山競馬場で見られる3つのレース傾向を紹介します。
中山競馬場のレース傾向を理解して、皐月賞や有馬記念などのG1レースでの予想にも参考にしてくださいね。
内枠有利が原則
中山競馬場においては、基本的に内枠有利というのが鉄則です。
中山競馬場は小回りなコースで、特に内回りはカーブがかなりタイトです。
内ラチ沿いを回った馬に大きなアドバンテージが生まれるので、内側の好ポジションがとれる内枠は有利となります。
特に有馬記念などの長距離レースにおいては、内枠有利が顕著に現れます。
有馬記念では6回コーナーを回る必要があり、外目を回らされるとかなりの距離ロスが生じてしまうのです。
内側を走っていた馬とでは走っている距離が違って、スタミナの消耗具合が違います。
また、外枠だったとしても、良いポジションがとれるほどテンが速いかもチェックする必要があります。
外枠からでもテンが速ければ内ラチ沿いの良いポジションをとることができ、距離のロスを防ぐことが可能です。
ただし、レースの距離によって発走位置が変わり、発走位置によっては外枠不利の傾向が強くなることもあります。
有馬記念が行われる2500mという距離においては、スタート位置が第1コーナーと近いためテンが速くても外側から良いポジションをとるのが難しくなっています。
スタートしてすぐにコーナーを回ることになるので、距離のロスを防ぐことができません。
中山競馬場のレース予想をするときには内枠有利であること考慮しながら、スタート位置にも注目してください。
人気薄の逃げ馬に目を光らせておく
中山競馬場は、逃げ・先行馬にとって有利な競馬場です。
小回りで最後の直線が短いため、後方から追い込む馬にとっては厳しいコースです。
最後の直線でやっとエンジンがかかっても、ゴール前で届かないということも珍しくありません。
中山競馬場では、前に付けられる馬の評価を上げたいところです。
過去には、人気薄の逃げ馬が高配当を演出したケースも多く見られました。
人気薄の逃げ馬が上位に来たレースとして有名なのが、2007年の皐月賞です。
2007年の皐月賞では7番人気のヴィクトリーが逃げる展開となり、2番手には15番人気のサンツェッペリンがつけていましたが、最終的に道中1番手と2番手のこの2頭がそのまま1・2着になりました。
3連単の配当は160万円を超え、いかに予想が難しかったレースであるかがわかります。
ヴィクトリーはその後、重賞レースを勝つことはできなかったので、実力が突出していたわけではありません。
多少実力が足りなくても、上位に来れるのが中山競馬場の特徴の一つです。
中山競馬場の小回りを上手く使って楽に逃げることができれば、大きなアドバンテージとなるのは確かです。
人気薄の馬は警戒されることもないので、スローペースで逃げることも可能です。
スローペースで逃げる展開となれば、人気薄の馬が上位に絡んでもおかしくありません。
中山競馬場では高配当を狙って、人気薄の逃げ馬を積極的に狙いたいところです。
右回りを器用にこなす馬が有利
中山競馬場は最後の直線が短く、小回りである点が特徴です。
最後の坂に備えて、いかにコーナーをロスなく回るかが大切になってきます。
日本の4主要競馬場の中でも特徴的な競馬場で、トリッキーなコースです。
他の競馬場で良い成績を残しているからといって、過信はできません。
中山競馬場では、右回りを器用にこなす馬が好成績を残す傾向が見られます。
中山競馬場を得意とする馬は、中山巧者と呼ばれます。
少なからず中山巧者な馬はいて、他の競馬場では成績が悪くても中山競馬場で安定した成績を残す馬もいるのです。
中山競馬場を得意とていた馬として有名なのが、マツリダゴッホです。
マツリダゴッホは、2007年の有馬記念を9番人気という低評価を覆し勝利しました。
9番人気という評価からわかりますが、決して大きな実績を残していたわけではありません。
マツリダゴッホはスピードを上げても、中山競馬場のコーナーで膨らまずに綺麗に回っていました。
コーナーで一気にアドバンテージを得ていたのが、好成績に繋がっていたようです。
中山競馬場での勝率が高い騎手TOP3
順位 | 騎手名 | 1着回数 | 勝率 | 連対率 |
【1位】 | 横山 武史 | 27回 | 20% | 35% |
【2位】 | 戸崎 圭太 | 20回 | 12% | 25% |
【3位】 | 菅原 明良 | 20回 | 10% | 17% |
※2022年8月終了時点
横山騎手と戸崎騎手はリーディング常連になってきていますので、中山巧者で間違いないでしょう。他でも勝率ではやはりC.ルメール騎手が良いですので注目です。
これまでにも少し触れましたが、武豊騎手は関西を主として走っていますので、騎乗機会は少ないですけど、中山競馬場では活躍しているイメージがありますので、出走表で見かけたら要注意していきましょう!
中山競馬場で注目の種牡馬
競馬予想においては、血統も考慮することでより精度を上げることができます。
坂に得意な血統を知っておけば、レース予想にも役立ちます。
そこで、坂のあるコースで産駒が好成績を残している種牡馬について紹介します。
種牡馬の産駒傾向を掴んで、中山競馬場などの坂のあるコースで馬券を的中させてくださいね。
ルーラーシップ
産駒が坂のあるコースを得意としている傾向が見られるのが、ルーラーシップです。
ルーラーシップ産駒は、特に東京競馬場や中山競馬場で好成績を残しています。
西よりも東の芝で良い成績を残しているので、関東の主要競馬場で積極的に狙いたいところです。
ゴール前の急坂に屈しないパワーを持つ産駒が多く、2017年~2019年のコース別成績では中山競馬場で連対率22.5%、3着内率32.1%と好成績でした。
好位から競馬を進められる器用さもあるので、小回りの中山競馬場が向いています。
極端な切れ味勝負のレースよりも、中山競馬場でのタフなレースでより力を発揮します。
関東で坂のあるコースにおいては、ルーラーシップ産駒を積極的に狙いたいところです。
ハービンジャー
坂のあるコースでは、ハービンジャー産駒にも注目です。
ハービンジャーは欧州の芝レースで活躍した馬で、産駒も力のいる芝において好成績を残しています。
特に、函館競馬場や阪神競馬場で良い成績を残しているので注目です。
函館競馬場は洋芝なので力が必要となり、阪神競馬場は最後の直線に坂が待ち構えています。
キレよりもパワーが求められるコースが得意なので、坂のある競馬場では狙い目です。
ややズブいところがあるので、中山競馬場では早めに仕掛けることが大事になってきます。
中山競馬場では、ハイペースとなる展開で狙いたいところです。
古馬になっても衰えを見せない馬も多く、5歳まではジリジリと成長を続けるのでハービンジャー産駒の古馬にも注目してください。
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- 11月10日 京都10R 621,520円的中
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- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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まとめ
今回は中山競馬場の特徴を紹介してきました。
競馬といえば有馬記念という人も多いほど有名で、1年を締めくくるレースが開催される競馬場の中山競馬場は、JRAの中で一番高低差のある競馬場です。
そのためスピードだけの競走馬では通用せず、速さと強さを兼ね備えた強者が好走できるコースとなっています。
基本は先行馬が有利ですが、最後の直線も2m以上の起伏があるため、スタミナ切れになるとまったく前に進まなくなってしまうため、差し馬が台頭する場面も多々見てきました。
様々なドラマを生んできた中山競馬場。特徴をしっかりと捉えて、今後も名勝負を楽しんでいきましょう!