「小倉競馬場ってどんな競馬場?」
「小倉競馬の攻略法ってあるのかな?」
中央競馬のローカル6場の内の1つ小倉競馬場は、平坦かつ小回りという特徴があります。九州で唯一の中央競馬場ということもあり、毎年開催を楽しみにしているファンもたくさんいるのではないでしょうか?
そんな小倉競馬場の特徴を把握して、精度の高い予想が出来れば、さらに楽しいこと間違いなしです!
小倉競馬場の特徴を把握出来れば、予想方法も次第と変わってきます。「最近調子が悪い…」「競馬始めてみたけど全然勝てない…」という人は特にご覧ください!
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目次
小倉競馬場の特徴
周回方向 | 右回り |
---|---|
芝1周の距離 | 1,615.1m |
直線の長さ | 293.0m |
幅員 | 最大30m |
福岡県北九州市にある小倉競馬場は、2月・7月・8月・9月に開催される中央競馬の、ローカル競馬場です。
全長は約1,600mで、中央競馬の中では福島競馬場に次ぐ小ささで、スタートして第2コーナー手前までは、緩やかな上り坂になっていますが、他は平坦または緩やかな下り坂となっているため、全体的には「平坦で小回り」の競馬場と言えます。
地方競馬15場のコース詳細については、別記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
福島競馬場に次ぐ小ささ
芝コースの1周距離1615.1mで、中央競馬の中で福島競馬場の次に小さい競馬場です。したがって小回りになり、コーナーは急になっていていますので、必然的にスピードが落ちます。
内側のポジションが取れれば距離も短く有利になりますので、全体的にポジションが取りやすい内枠有利な傾向です。
直線は短く平坦
直線は芝・ダート共通で290mと短いです。直線が短いと差し馬や追い込み馬は、出番なく終わることが多いため逃げ・先行馬が有利となります。
また坂もなく平坦なため、逃げ・先行馬はスタミナを削られることなく、スピードに乗ったままゴールへ駆け抜ける傾向が強いため、小倉競馬場では逃げ・先行馬が有利です。
内枠の先行馬が有利
上記の2点の特徴からくる影響も大きいのですが、小倉競馬場では内枠の先行馬が有利な傾向が強いです。
小回りの競馬場でスパイラルカーブを採用しているため、馬がコーナー出口でバラけやすく、最後の直線は内側の馬場状態もそれほど悪くなく、内側を回った馬がそのままスピードを落とさずにゴールというパターンが多くなっています。
■注目の重賞レース記事
【コース図付き】小倉競馬場「芝コース」の特徴
小倉競馬場の芝は一部の競馬場を除き、中央競馬で採用している場が多いオーバーシードです。
オーバーシードは、野芝の上に洋芝を植えたもので、野芝のスピードが出やすい特性と、洋芝の馬の脚の負担を軽減できるクッション性の特性をミックスして、適度なクッション性で馬の脚への負担を軽減しながら、走力もある程度維持できる競馬に最適な方法として多くの競馬場が採用しています。
小倉競馬場は平坦という特徴もありますので、オーバーシードと合わせてスピード感溢れる競馬が楽しめる競馬場ということです。
1,000mコースの特徴
開催される重賞レース
小倉の1,000mはほぼ使われないコースです。スタート地点はスタンド向い正面の若干左寄り。最初のコーナーまでは280mと短めで、3~4コーナーは下り坂のスパイラルカーブとなっています。
最後の直線は293mと短く平坦、スタミナの消費が少なくスピード勝負となります。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向い正面の奥に設けられているポケット部分。そのため1コーナー付近にある上り坂を走らないコースとなっていて、下り坂または平坦な部分を走るため、スタミナの消費が少ないコースです。
スタート直後が下り坂となっているおり、直後にスピードにのって好位置をキープできた馬が有利になりますので、スタート直後のポジション争いに注目しましょう。
基本は内枠の方がポジションを取りやすく優位ですが、コーナーまでの距離が480mと長いため外枠でも十分にチャンスはあり、ポジション争いはかなり熾烈です。
1,700mコースの特徴
開催される重賞レース
こちらも1,000m同様ほぼ使用されることのないコースです。序盤に上り坂を登って最後は下るコースで、最初のコーナーまでの距離が短くポジション争いは厳しめ。
開催されることが少ないため、データの信憑性は薄いです。もし購入するようなことがあれば、内枠の先行馬を中心に予想を組み立てると良いかもしれません。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート位置は最終直線の真ん中付近。ちょうどコースを1周する構成です。スタートして270mほどで最初のコーナーを迎え、上り坂にもなっていますので、外枠の馬はポジション争いがかなり難しく、外を走らされることが多くなってしまいます。
したがって内枠の先行馬がかなり有利なコースと言えるでしょう。
2,000mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド右手の第4コーナー付近。1,800mとの大きな違いは最初のカーブまでの距離があるため、外枠にもポジション争いのチャンスが広がり、枠の優劣がかなり少なくなっているということです。
そして小倉競馬と言えど、距離が伸びていますので、逃げ馬の勝率が他のコースに比べて、かなり低くなっています。走りやすい競馬場とは言え2,000mにもなると、逃げ馬はスタミナを消費して、好位置に控えている馬に追い抜かれるケースが多くなってきます。
2,600mコースの特徴
開催される重賞レース
開催頻度が少ないコースですが、毎年1度は目にするコースです。スタート地点はスタンド向い正面やや左あたり。
コースを1周半して着順を競います。1~2コーナーの上り坂でペースが落ちやすい特徴があり、距離も長いですので見た目以上のスタミナを消費します。
他のコースよりは、差し・追い込み馬に出番がありそうですが、データが少ないためなんとも言えません。
【コース図付き】小倉競馬場「ダートコース」の特徴
基本は芝コースを少し小さくしたコース構成となっており、平坦で小回りという特徴は芝と同じです。
芝コースと多少違う個所は、1コーナーまでの坂が少し急になっているところですが、そこまで極端にスタミナを消費する訳ではないですので、芝と同じくスピードに乗った競馬となることが多くなっています。
1,000mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向い正面のやや左。重賞レースはありませんが、開催自体は多いコースです。
ダートコースも芝と同じく平坦で小回り、直線は291mと短く逃げ・先行馬に有利で、特に逃げ馬の勝率・連対率・複勝率はかなり高く圧倒的に有利。3~4コーナーもスパイラルカーブを採用し、スピードに乗った競馬が楽しめます。
1,700mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前の直線入り口付近で、コースを1周します。最初のコーナーまでの距離は343mと平均的。
逃げ・先行馬が有利ですが、1,000mより逃げ馬の勝率は低く、先行馬とほぼ同程度となっています。
スタートのダッシュ力で、好位置に付けやすい瞬発力のある馬を中心に、馬券予想すると良いかもしれません。
2,400mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向こう正面の2コーナー入口付近で、コースを1周半します。そのためアップダウンが激しく、スタミナを消耗しやすいです。
逃げ馬優勢ですが、他のコースより差し馬の勝率が良いですので、後方に構える馬の軽視は禁物です。
小倉競馬場のレース傾向から見る3つの予想のコツ
小倉競馬場では、小倉記念や小倉大賞典などの重賞レースが開催されています。
小倉競馬場で開催されるレースを的中させるためには、小倉競馬場ならではの傾向を掴んでおく必要があります。
そこで、高配当を的中させるために、小倉競馬場で見られる3つのレース傾向について紹介していきます。
レース傾向を掴んで、小倉競馬場でプラス収支を目指してくださいね。
基本的には内枠有利な傾向
小倉競馬場は小回りコースであり、コーナーで外を回ると大きく距離をロスしてしまいます。
内側を走る馬と外側を走る馬では走る距離が全く違うので、外を走る馬は不利となります。
最後の直線は芝コースで293mしかないので、コーナーで不利を受けると挽回することができません。
内ラチ沿いをきっちりと回って、ロスのない走りが上位に来るためのポイントです。
また、小倉競馬場は他のローカル開催の競馬場と違って、コースの幅が広くA~Cの3つのコースを使い分けることができる点も特徴です。
芝生の状態を保ちやすく、開催が進んでも内枠が不利となりません。
通常は開催が進むにつれて、芝の内側が荒れるので内枠のアドバンテージがなくなっていきます。
ところが小倉競馬場はコースを変えて芝のコンディションを保っているので、内枠が常にアドバンテージを得ることができます。
小倉競馬場では、内枠の馬を無視できないのが現状です。
ただし、雨などにより馬場が荒れている場合には注意が必要です。
雨で内側の馬場が荒れると、外差しが決まることもあります。
馬場状態をしっかりと把握したうえで、内枠を狙っていくことが大切です。
スピード決着になりやすい傾向
小倉競馬場は、スピード決着になりやすいという傾向も見られます。
コースは平坦で、スピードが乗りやすいのが小倉競馬場の特徴です。
さらに、3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されていて、ロングスパートも可能です。
早い時計が出ることも珍しくなく、スピード能力の高い馬が好成績を残しています。
特に短距離戦では、その傾向も強くなります。
小倉競馬場は平坦といっても、最後の直線が平坦なだけで、2コーナーには緩やかな上りがあります。
ところが芝1200mのコースにおいては、2コーナーを通らないのでゴールまでずっと平坦です。
そのため、レースで上位に来るためにはスピード能力が大事となってきて、スピードの「絶対値」が問われるコースとなっています。
レース予想をするときには、パワーやスタミナよりも、スピードを重視しなければいけません。
小倉競馬場ではスピード指数などを駆使して、スピード決着に向いている馬を積極的に狙いたいところです。
ダート戦では先行力が大事
小倉競馬場のダートレースでは、前に付けられるかどうかがレースのポイントとなってきます。
平坦で最後の直線も短いので、逃げ・先行馬が粘り切れるコースです。
先行争いは激しくなるものの、前半である程度リードを得られれば逃げ切ることも可能となっています。
ダート1000mコースにおいては、スタートとスピードでレースが決着します。
出走メンバーの中で、スタートとスピードに優れている馬を探し出すことが大切です。
ダート1700mコースでも先行争いが激しくなる傾向が見られますが、その分瞬発力勝負にならないのが特徴です。
どの馬も息が上がった状態となり、前にいる馬が粘り切れるコースです。
向こう正面で一気に前に付けるマクリも決まりやすく、騎手の腕も問われるコースとなっています。
騎手によっても前に付けるかそうでないかは、変わってきます。
騎手の性格なども考慮して、先行することができるかを見極めることが大事です。
小倉競馬場のダート戦では、できるだけ前に付けられる馬から本命馬を選ぶようにしてください。
小倉競馬場での勝率が高い騎手TOP3
順位 | 騎手名 | 1着回数 | 勝率 | 連対率 |
【1位】 | 西村 淳也 | 23回 | 11% | 23% |
【2位】 | 松山 弘平 | 22回 | 18% | 28% |
【3位】 | 今村 聖奈 | 16回 | 11% | 20% |
※2022年9月時点
リーディング上位の3名ですが、実際勝率が高く小倉巧者と言えるのは、松山弘平騎手でしょうか。デビュー初騎乗を果たし、初勝利を挙げたのも小倉競馬場ですので、人一倍思い入れがありそうです。
九州出身の浜中俊騎手や川田将雅騎手も、高い勝率を残していますので、予想では外せない存在と言えるでしょう。
そしてなんといっても一番の注目は、今年の3月にデビューしたばかりの18歳今村聖奈騎手。小倉で16勝を重ね、藤田奈々子騎手がもつ女性騎手のJRA年間最多勝記録の44勝まで、9月11日終了時点で後4勝としています。今後がとても楽しみな騎手が現れました。
小倉競馬場で注目の種牡馬
レース予想をするときには、種牡馬を確認するのも重要です。
産駒の傾向を掴み、穴馬を抽出することで高配当が期待できるかもしれません。
そこで、小倉競馬場で好成績を残している注目の種牡馬を紹介しています。
レース予想に役立てて、意外な穴馬を見つけてくださいね。
エイシンフラッシュ
小倉競馬場で産駒が好成績を残しているのが、エイシンフラッシュです。
エイシンフラッシュは、2010年の日本ダービー馬です。
古馬になってからは天皇賞・秋も勝利し、復活の勝利で多くの競馬ファンを沸かせました。
父キングズベストは英2000ギニーの勝ち馬で、英ダービー馬ワークフォースの父としても知られています。
エイシンフラッシュは7歳に種牡馬入りして、リーディングサイアーランキングも順調に上げています。
エイシンフラッシュ産駒は、小倉競馬場の芝ダートともに好成績を残している点に注目です。
2017~2019年の産駒のコース別成績では、小倉芝で連対率20.5%、小倉ダートで連対率23.8%と驚異的な数字を残しています。
血統的にはパワーもあり、力のある馬場もこなすのが特徴です。
平坦なコースを得意としている傾向があり、小倉競馬場では特に目が離せません。
得意としている中距離戦においては、さらに評価を上げる必要があります。
小倉競馬場のレースではエイシンフラッシュ産駒を狙い撃ちして、高配当を狙ってみてください。
オルフェーヴル
小倉競馬場のダート戦で好成績を残しているのが、オルフェーヴル産駒です。
オルフェーヴルは日本競馬史上7頭目の3冠馬で、凱旋門賞でも2着になったことがあります。
日本を代表する競走馬として活躍し、競馬界を盛り上げたスターホースです。
初年度産駒であるラッキーライラックがエリザベス女王杯や大阪杯を勝つ活躍を見せていて、種牡馬としても注目が集まっています。
オルフェーヴル自身は芝レースで活躍しましたが、産駒はダート戦を得意としています。
特に平坦なコースのダート戦を得意としていて、2017~2019年のコース別成績では小倉ダートで連対率29.3%、3着内率36.6%と好成績です。
距離は中距離で活躍している馬が多いので、小倉1700mのダート戦で狙いたいところです。
少し湿った馬場にも強く、稍重での成績が良いというのも特徴となっています。
逆に東京競馬場のダート戦では苦戦していて、連対率は10%を下回っていました。
オルフェーヴル産駒は、小倉競馬場のように平坦なコースを得意としている点は覚えておきたいところです。
小倉のダート戦でオルフェーヴル産駒を狙って、回収率アップに努めてください。
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- 11月10日 京都10R 621,520円的中
- 11月03日 東京11R 925,080円的中
- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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まとめ
今回は小倉競馬場について詳しく解説してきました。
小倉競馬場は2月・7月・8月・9月に開催される九州でただ1つの中央競馬場です。特徴は平坦で小回り、最後の直線が短いというポイントは抑えておきましょう。
予想の際には、基本逃げ・先行馬が有利になっていますが、おおまかには距離が短いほど先行馬が有利で次に先行馬、距離が長い場合は差し馬にも出番が現れます。
毎年スピードに乗った、ダイナミックなレースが開催されていますので、競馬場の特徴をとらえて馬券も的中させて、もっと競馬を楽しんでいきましょう!