「阪神競馬場の攻略法ってある?」
「阪神競馬場で予想する時の注意点を知りたい」
日本最大級の大きさを誇る関西を代表する阪神競馬場は、毎年大きなレースがいくつも開催される、中央競馬ファンにとって慣れ親しんでいる競馬場ですが、「まったく勝てない」「始めたばかりだからどこに注意すれば良いのか分からない」と悩んでいる人も多いでしょう。
同じ馬でも走る競馬場、走るコースによって違った結果になりますので、競馬場の特徴を知ることはとても大切です。
本記事では阪神競馬場の特徴について、コースごとに解説していきます。
阪神競馬場について詳しくなることで、予想の幅が広がり開催される重賞レースなど、もっと楽しくなります。
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目次
阪神競馬場の3つの特徴
周回方向 | 右回り |
---|---|
芝1周の距離 | 2089m |
直線の長さ | 473.6m |
幅員 | 最大29m |
右回りで開催される競馬場の中で、もっとも長い距離を誇る阪神競馬場は、道中は平坦または少し下り坂になっているため、スタミナを大きく消耗することなく伸び伸びとした競走ができるため、馬本来の力が発揮しやすい競馬場です。
地方競馬15場のコース詳細については、別記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
内回りと外回りの違いに注意
阪神競馬場では、芝コースに内回りのコースと外回りのコース、2種類のコースが設けられています。
内回りコースは外回りコースに比べて、直線が120mほど短くなっています。直線が短くなっていることで、逃げ先行馬が有利な傾向にある阪神競馬場ですが、内回りコースは更に有利さが増している感じです。
ハイペースになりやすい
阪神競馬場は道中の上り坂がほとんどなく、平坦または下り坂になっているためペースは上がりやすいです。
しかしペースが速いからといって、スタミナが削られているかというとそういう訳ではなく、多少のハイペースなら力を温存できている馬の方が多いでしょう。
そのまま最後の直線になだれ込む、馬本来の力が発揮しやすいコースと言えます。
最後の直線は長く1,8mの急坂もある
阪神競馬場の直線距離は476.3mで長めです。JRAの平均は334mですので100m以上も長いということになります。
直線が長いと差し追い込み馬の出番があるように思えますが、阪神競馬場では道中に起伏が少なく先行馬もスタミナを温存できていることと、直線では1.9mの上り坂になっていることで、逃げ・先行馬がそのままゴールへ駆け抜けるパターンが多いです。
■注目の重賞レース記事
【コース図付き】阪神競馬場「芝コース」の特徴
2006年の改修工事によって芝外回りの距離が、2,089mになり日本最長となりました。基本は平坦またはやや下り坂のコースですが、直線では急な上り坂が待ち構えています。
阪神競馬場では、耐久性が強い代わりに成長が遅い「野芝」を利用しています。そのため開催時期が2月末~4月中旬のレースと6月のレースは、まだ芝が生えそろっていないので、パワーが必要なコースに、逆にそれ以降の9月~12月末までのレースは、芝が生えそろっていますので、スピード勝負できる馬が好走しやすいです。
コースごとにそれぞれ解説していきます。
1,600mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
スタート地点は向こう正面中間からやや左、スタートしてから最初のコーナーまで400mあるため、ポジション争いは緩めです。
外回りコースは3~4コーナーが直線と変わらないほど、緩やかなカーブになっているのが特徴的。最後の直線は473mあり東京競馬場に次ぐ長さとなっています。
逃げ・先行馬がやや有利ですが、長い直線を利用した差しや追い込み馬の台頭も見られます。多くの重賞レースが開催され質の高いレースができるコースのようです。
1,800mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
スタート地点は2コーナー付近のポケット、スタートして最初のコーナーまで600mの余裕があります。レースの特徴としては、1,600mとほぼ同じで逃げ・先行馬が優勢ですけど、差し・追い込み馬が他の短距離コースよりも高い点は要注意です。
2,400mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド右にある直線の入口付近でコースを1周します。逃げ・先行馬が有利ですが、差し馬の勝率も高く複勝率は逃げ馬に迫る勢いですので、ダイナミックな差す競馬が好きな人が好きなコースでしょう。
追い込み馬も勝率はそこまで高くないですが、複勝率はそこそこ高いですので十分馬券圏内です。
2,600mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
2,400と同じくスタート地点は、スタンド右にある直線の入口付近で、コースを1周します。
2,600mは開催が少ないコースですので、データの信憑性も高くないため、鵜呑みにはできません。ほぼ2,400mと変わらないと捉えて大丈夫だと思いますが、2,400mほど差し馬や追い込み馬が、馬券に絡んでいないようです。
1,200mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点は向こう正面の半ば、スタート直後から緩やかな下り坂で、3~4コーナーから直線まで本格的な下り坂です。
最後の直線は内回りだと356mと短めで高低差1.8mの上り坂になっています。距離が短いこともあり逃げ馬が圧倒的な勝率を残しています。枠は内側が有利な傾向です。
1,400コースmの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点は2コーナー出口付近のポケット、1,200m同様スタートしてスグに緩やかな下り坂になっています。
コース形態は1,200mとほぼ変わりませんが、距離が伸びたぶん逃げ馬に対して、先行馬の勝率が詰まってきていますが依然として逃げ馬優勢に変わりありません。
2,000コースmの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前の4コーナー付近。先行する馬が有利なことには違いありませんが、差し馬や追い込み馬の成績も他に比べると良いです。
人気馬が順当に勝つことが多いコースで、血統はディープインパクトやサンデー系が強く、得意としている騎手も川田将雅騎手・武豊騎手・デムーロ騎手と、力のある名前が並んでいることからも有力馬が力を出しやすいコースと言えます。
2,200mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前の直線入口付近。宝塚記念で使用されるコースですが、レース開催が少なく、そのためか有力馬が凡走するケースもチラホラあります。
総合的には内枠有利の結果が出ていますが、宝塚記念では外枠有利の傾向です。
3,000mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向い正面で、コースを1周半します。主に阪神大賞典で使用するコースですので、レースサンプルが非常に少なく、かなり限定的になってしまいますので、コース特性も絞りづらいです。
阪神大賞の過去の結果から、1~4番人気までの実力上位の馬が活躍しやすい傾向にあるようですので、新聞などの評価も気にして予想すると良いかもしれません。
【コース図付き】阪神競馬場「ダートコース」の特徴
ダートも芝同様、道中は平坦か下り坂になっており、最後の直線は短めの352mで1.6mの急坂になっています。
馬本来の力が発揮しやすく、人気馬が順当に勝ち上がることが多いため、基本的には普通にダート特性のある馬を予想の軸にして問題ありません。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は向こう正面の直線入口付近です。ダートコースも芝と変わらず道中は平坦または緩やかな下り坂で、最後の直線は352m高低差1.6m残り200mからの急坂になっています。
逃げ馬・先行馬の順で好成績を収めていて、前で競馬を出来ない差し馬・追い込み馬の台頭は、ほぼありません。
1,400mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は2コーナー奥のポケット地点です。1,200mとほぼ同形態ですので、特徴も似ています。
1,200mより最初のコーナーまでの距離があるためか、外枠でも良いポジションに落ち着きやすく良い勝率、これといった特徴はなく、ダートの短距離が得意な馬を選ぶと良い結果に繋がりそうです。
1着は1番人気2番人気の馬が勝ちやすく、順当な結果になる傾向が強いです。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前の直線入口付近です。そのためスタート直後には、1.6mの急坂があるので落ち着いたペースで進みます。2回坂を登るため阪神競馬場といえど、ある程度のパワーが必要なコースです。
上位人気でもあまり信頼できるような結果になっておらず、荒れる要素を含んだコースといえるでしょう。
2,000mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は4コーナーのポケット地点です。スタート直後は芝コースを走りダートへなだれ込みます。1,800m同様に上り坂を2回通過し1周します。
スタミナを消費するためか逃げ馬の勝率は悪く、差し馬とほぼ変わりません。先行馬有利ですので、先行馬を中心に差し馬も狙いたいですね。
阪神競馬場のレース傾向から見る3つの予想のコツ
競馬場によりレース傾向は違うので、それぞれの競馬場のレース傾向を覚えておくことが大事です。
阪神競馬場にもデータから分析できるレース傾向があるので、予想に役立てたいところです。
そこで、阪神競馬場でレース予想をする際に、覚えておくべき3つの傾向を紹介します。
レース傾向を予想に組み込んで、高配当的中を目指してくださいね。
内回りでは逃げ・先行、外回りでは差し・追い込み有利
阪神競馬場の芝コースには、内回りと外回りがあります。
同じ芝レースでも内回りなのか外回りなのかによって、有利となる脚質も異なってきます。
阪神競馬場の内回りでは、逃げ・先行が有利です。
内回りの場合は最後の直線が約360mと短く、差しや追い込み馬には厳しい展開となります。
コーナーも急となり、外を回らされた馬が距離のロスを強いられます。
直線が短い競馬場では逃げ・先行馬が有利というのが基本ですが、阪神競馬場内回りコースにおいても例外ではありません。
内回りコースでは、逃げ・先行の馬の評価を上げるようにしてください。
逆に、外回りコースでは差しや追い込みが決まりやすい傾向にあります。
芝の外回りコースにおいては、最後の直線が約475mと長くなっています。
改修前はコーナーも急でトリッキーなコースとして有名でしたが、改修後はコーナーが緩やかになって差しや追い込み馬が苦にしないコースです。
ゴール前には急坂があるので、逃げや先行馬の脚が止まりやすく差しや追い込みでも差し切ることができます。
内回りコースと外回りコースでは、有利な脚質も変わってくるので出走馬の脚質を確認して、予想を組み立てるようにしてください。
外回りはフェアで紛れの少ないコース
阪神競馬場の外回りコースは、フェアで紛れの少ないコースです。
阪神競馬場は2006年のコース改修が行われましたが、改修される前はトリッキーなコースで穴馬が上位に来ることも珍しくないコースでした。
2006年にコース改修が行われたことで、第4コーナーの外側に芝外回りコースが新設され、直線も長く広々としたコースになりました。
これにより、外回りコースでは実力を発揮しやすく、人気馬が実力を出し切れることが増えています。
改修前は、枠順による有利不利も指摘されていました。
外回りコースではそのあたりも改善されているので、人気馬の信頼度が高いコースです。
そのため、外回りコースの場合には、人気馬を素直に馬券へ絡めたいところです。
穴馬を狙いたいときには、内回りのレースを選ぶべきと言えます。
内回りなのか外回りなのかを確認して、人気馬を中心にかうのか穴狙いをするのかを判断するようにしてください。
外回りの長いバックストレッチでスローペースになりやすい
阪神競馬場は、外回りコースのバックストレッチの距離が長いという特徴もあります。
バックストレッチが長いことに加えて、ゴール前に急坂が待ち構えていることもあり、ジョッキー心理からスローペースになりやすい傾向が見られます。
そのため、スローペースの瞬発力勝負になりやすいというのも特徴です。
外回りコースでは、差し・追い込み馬の中でも、瞬発力に優れた馬を狙いたいところです。
上がり3ハロンの勝負になりやすい傾向が見られるので、出走馬の前走の上がり3ハロンタイムをチェックしておくことのが大事になってきます。
後半の末脚勝負でしっかりと勝ち切れる馬が、上位に来やすいコースと言えます。
また、長いバックストレッチでイレ込まずにゆったりと走れるかも重要です。
気性の荒い馬はバックストレッチでポジションを上げてしまいますが、バックストレッチでスタミナを消耗してしまうと最後の坂で失速してしまいます。
折り合いを欠かずに、スムーズにレースを進められる馬が狙い目です。
力を溜めて後半に良い末脚を使える馬を狙って、馬券を組み立ててください。
阪神競馬場での勝率が高い騎手TOP3
順位 | 騎手名 | 1着回数 | 勝率 | 連対率 |
【1位】 | 岩田 望来 | 33回 | 16% | 27% |
【2位】 | 川田 将雅 | 31回 | 26% | 47% |
【3位】 | 福永 祐一 | 19回 | 15% | 21% |
※2022年9月時点
最近では昨年のリーディングでもある、川田将雅騎手が他の騎手を圧倒する成績を残しています。今年も順調に勝ち星を挙げていて、勝率も連対率もトップです。連対率に至っては47%で2回走れば1回は2着以内に入る驚異的な数字で、川田将雅騎手がいるレースではとても無視できませんね。
阪神競馬場で注目の種牡馬
競馬は血統を分析し、予想を組み立てることができます。
種牡馬によって産駒傾向も異なり、得意とする競馬場も変わってきます。
そこで、阪神競馬場に強い注目の種牡馬について紹介します。
種牡馬から産駒傾向を掴み、予想の精度を上げることは非常に重要です。
阪神競馬場に強い種牡馬を覚えて、予想に役立ててくださいね。
【関連記事】
ハービンジャー
阪神競馬場に強い種牡馬として覚えておきたいのが、ハービンジャーです。
ハービンジャーはイギリスのG1であるキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスで、11馬身差の圧勝劇を見せた欧州の一流競走馬でした。
日本で種牡馬生活をスタートすると、ディアドラ、ブラストワンピース、ペルシアンナイトなど数々のG1馬を輩出しています。
父のダンシリは大種牡馬デインヒルの直仔で、スピードとパワーを兼ね備えた血統です。
ハービンジャー産駒もスピードとパワーに優れている傾向があり、阪神の芝コースで好成績を残しています。
2017年から2019年のコース別成績を調べると、阪神芝コースで連対率17.7%、3着内率27.5%と良い数字となっていました。
阪神は芝コースでも力がいるので、ハービンジャー産駒のパワーが良い成績に繋がっています。
過去3年で芝209勝に対して、ダートでは17勝と少ないので狙うなら芝レースです。
スピードに適した血統なので、距離はマイルから中距離までがベストとなっています。
少し時計がかかる馬場が向いていて、馬場状態が稍重のときには特に注意が必要です。
阪神競馬場のようにパワーが求められるコースで力を発揮するので、ハービンジャー産駒の出走に注目してください。
ディープインパクト
阪神競馬場が得意な種牡馬として、ディープインパクトも挙げられます。
ディープインパクトはシンボリルドルフ以来となる無敗の3冠を達成した名馬で、種牡馬としてもリーディングサイヤーとして活躍しました。
ディープインパクト産駒は瞬発力勝負を得意としていて、最後の直線が長いコースでは軽視できません。
パワーを要する馬場にも対応可能で、阪神競馬場で好成績を残しています。
2017年から2019年までの3年間におけるコース別成績では、阪神競馬場芝コースで連対率26.7%、3着内率37.4%と優秀な成績です。
芝レースではオールマイティに強さを発揮していますが、阪神競馬場の芝コースでは特に注目の存在となっています。
芝の中菱距離でが最も力を出せる条件なので、阪神競馬場での中長距離レースでは積極的にディープインパクト産駒を狙いたいところです。
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まとめ
今回は阪神競馬場について詳しく解説してきました。
毎年G1開催を含め、多くのビッグレースが開催される阪神競馬場は、多くの名勝負を生んだ歴史のある競馬場です。
コースは大きく分けると、芝コースの内回りと外回りそして、ダートの3種類に分類されます。1コーナーから4コーナーにかけては、平坦または下り坂のコースとなっていて、道中はスタミナを消費しづらくなっています。
そのため馬が実力を発揮しやすいコースとなっており、名勝負の舞台となってきました。
馬券の予想は先行馬主体がいいですが、コースによっては差し馬の台頭も十分ありますので、今回紹介したコース特性も参考に組み立てましょう。