意外に歴史の深い芝1400mのG2・スワンステークス。
優勝馬にはマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられます。
過去の当レースは、1989年にバンブメモリーが3馬身差圧勝し、その後のマイルチャンピオンシップでオグリキャップとマッチレースを繰り広げたというエピソードがあります。
今年は、芝1400mのG2で3着に来た経験のあるスズハローム、去年のウイングレイテストと同じ父を持つウインカーネリアン、京都牝馬ステークスでナムラクレアに勝利したソーダズリングなど、今年も波乱の予感がするメンバーが揃います。
1400m巧者が多く集まる当レース。
今年は一体どんなレースになるのでしょうか。
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目次
スワンステークス2024の予想(本命・対抗・単穴・連下)
2024年のスワンステークスを予想していきます。
◎アグリ
◯スズハローム
▲シングザットソング
△セルバーグ
△オフトレイル
△ダノンスコーピオン
◎はアグリ
前走があまりにも不甲斐ない競馬でしたが、熱中症のような症状が出ていた模様。
暑さにやられる馬は多く、2023年のマッドクールもCBC賞を熱中症で惨敗し、スプリンターズSで2着に好走しています。
今回は57kgとなり、C.デムーロ騎手を確保。
相手もG2にしては非常に小粒で、CBC賞以下かもしれません。
そうなれば、この馬は実績上位かつ舞台も整っている状態。
ここで無理なら、もう終わっていると考えていいでしょう。
◯はスズハローム
短距離で安定した走りを見せており、京都も合うと考えられます。
ここでも好走する可能性は非常に高いでしょう。
▲はシングザットソング
京都1400mは一番合う舞台でしょう。
近年は牝馬が来ることが多く、この馬がいきなり爆走してもおかしくはなりません。
ウインカーネリアンは切りました。
1400mは良いかもしれませんが、元々セントウルSからだったのがずれにずれ、ここからの始動となりました。
ただ、右回りは馬も鞍上も苦手な印象が強く、ここは難しいと考えられます。
スワンステークス2024の買い目
単勝 | 14(1点) |
---|---|
馬連流し | 14 – 4、6、8、12、16(5点) |
3連複軸1頭流し | 14 – 4、6、8、12、16(10点) |
■注目の重賞レース記事
出馬表
枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | サーマルウインド | 牝5 | 55 | 団野 |
2 | ジョウショーホープ | 牡4 | 57 | 幸 | |
2 | 3 | キングエルメス | 牡5 | 57 | 北村友 |
4 | クランフォード | 牝3 | 53 | 西村淳 | |
3 | 5 | トゥラヴェスーラ | 牡9 | 57 | 藤岡佑 |
6 | オフトレイル | 牡3 | 55 | 武豊 | |
4 | 7 | バースクライ | 牝4 | 55 | 岩田望 |
8 | スズハローム | 牡4 | 57 | 鮫島駿 | |
5 | 9 | ウインカーネリアン | 牡7 | 57 | 三浦 |
10 | ピンハイ | 牝5 | 55 | 高倉 | |
6 | 11 | シングザットソング | 牝4 | 55 | 斎藤 |
12 | ダノンスコーピオン | 牡5 | 58 | シュタルケ | |
7 | 13 | ノーブルロジャー | 牡3 | 55 | 田口 |
14 | アグリ | 牡5 | 57 | Cデムーロ | |
8 | 15 | マテンロウオリオン | 牡5 | 57 | 横山典 |
16 | セルバーグ | 牡5 | 57 | 今村 | |
17 | ダノンマッキンリー | 牡3 | 55 | 松山 |
展開予想
実績などを考慮すればウインカーネリアンが逃げそうですが、おそらく逃げるのはセルバーグだと考えられます。
理由としては、今村聖奈騎手が騎乗するため。
前走は武豊騎手で新境地を見せましたが、今村騎手には難しいでしょう。
今村騎手がこの馬でできるのは、逃げることのみ。
それも大逃げが必要です。
ただ、小倉大賞典で3着にも逃げ粘らせており、意外と馬鹿にできない存在です。
人気が予想される3歳牝馬のクランフォードですが、初の重賞で自分の競馬である先行策が取れるかも注目です。
スワンステークス2024年の想定馬・想定騎手
想定出走馬、想定騎手に加え、一言ずつ解説していきます。
ウインカーネリアン
牡7 父:スクリーンヒーロー
想定騎手:三浦 前走:安田記念14着
高松宮記念で初の短距離挑戦をし、4着に好走した当馬。
セントウルステークス、スプリンターズステークスと両方を回避し、このスワンステークスに回ってきました。
1400mは初ですが、同じスクリーンヒーロー産駒のウイングレイテストが、去年1400m以下初挑戦で勝利したように、適性はありそうです。
ただ、7歳という年齢と回避続きで体調の問題が気になるところで、注意が必要です。
ソーダズリング
牝4 父:ハーツクライ
想定騎手:武豊 前走:高松宮記念14着
京都牝馬Sでナムラクレアを負かし、初の重賞制覇を果たした当馬。
同じ舞台ですが混合戦。
ただ、牡馬より強いと思われるナムラクレアを負かした実績は、ここでも活きるかもしれません。
h3.クランフォード
牝3 父:ブリックスアンドモルタル
想定騎手:西村 前走:豊明S1着
3歳牝馬の上がり馬。
先行競馬が持ち味で、軽い斤量を活かして先行押し切りがあるかもしれません。
今年の3歳牝馬はタレントが多く、ここで好走できれば今後のマイル、短距離界で面白い存在となりそうです。
スズハローム
牡4 父:サトノダイヤモンド
想定騎手:鮫島駿 前走:CBC賞2着
京王杯SCで3着、CBC賞で2着と、安定したレースを続けています。
父サトノダイヤモンドで、京都のG2は相性は良いと考えられますので、面白い存在です。
ダノンマッキンリー
牡3 父:モーリス
想定騎手:未定 前走:キーンランドC7着
ファルコンステークスで強い勝ち方をした3歳牡馬。
勝ち按が1400mに偏っており、父モーリスも非根幹距離は良いと思われるため、今回は盲点となる存在かもしれません。
スワンステークス2024の基本情報
スワンステークスは、京都芝1400mで行われる別定G2レースです。
2023年は、1400m初挑戦のウイングレイテストが、先行競馬の末粘りきって勝利を収め、スクリーンヒーロー産駒の意外な距離適性が発覚しました。
2着はリピーターのララクリスティーヌ、3着はスワンステークスで複勝率70%の岩田康誠騎手騎乗のロータスランドと、データ通りの結果となりました。
当レースは、本命馬がコロッと負けることも多く、非常に難解なレースとして知られており、過去10年で3連単配当の10万円超えは5回にもなります。
スワンステークスってどんなレース?
マイルチャンピオンシップの重要なステップレースである、G2・スワンステークス。
当レースの歴史は意外に古く、創設は1958年。
創設当初は京都芝1800mで春に施行されていましたが、1972年より芝1600m外回りに変更され、1984年より現行の時期・条件で施行されるようになりました。
当レースは、マイルチャンピオンシップのステップレースとして施行されていますが、スワンステークス勝ち馬は本番で非常に苦戦しています。
最後にスワンステークスとマイルチャンピオンシップを連勝したのは、マイル最強馬として名高い1997年のタイキシャトルまで遡ります。
その理由として、当レースはスプリント寄りの馬か1400m得意の馬が強い傾向にあり、ここで好走した馬はマイルチャンピオンシップよりも、同じ距離の阪神カップで活躍することが多いです。
芝1400mのG1は存在しないことから、1400m得意の馬を出す陣営は、マイルチャンピオンシップを度外視して、このスワンステークスと賞金の高い阪神カップでの勝利を狙う傾向にあります。
だからこそ、そういった1400m巧者の馬が勝つことが多いのでしょう。
現に、2021年勝利のダノンファンタジーは阪神カップで3着、2022年勝利のダイアトニックは、スワンステークスと阪神カップの連勝を果たしました。
前週に行われる芝1600mの富士ステークスがG2昇格を果たしたため、マイルチャンピオンシップはそちらに回り、今後のスワンステークスは、スプリント寄りの馬と1400m大得意の馬の一騎打ちとなることが多いかもしれません。
実際、近年の当レースは、短距離血統のロードカナロア、ミッキーアイルの活躍が増加しています。
スワンステークス2024年予想に必要なデータ
ここでは、スワンステークスの過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。
スワンステークス 過去10年の結果
2021年~2022年は阪神芝1400m、その他全て京都芝1400m
年 | 着 | 馬名 | 齢 | 騎手 | 人 | 血統 |
---|---|---|---|---|---|---|
23良 | 1 | ウイングレイテスト | 牡6 | 松岡正海 | 10 | スクリーンヒーロー |
2 | ララクリスティーヌ | 牝5 | 菅原明良 | 6 | ミッキーアイル | |
3 | ロータスランド | 牝6 | 岩田康誠 | 11 | Point of Entry | |
22良 | 1 | ダイアトニック | 牡7 | 岩田康誠 | 4 | ロードカナロア |
2 | ララクリスティーヌ | 牝4 | 菅原明良 | 10 | ミッキーアイル | |
3 | ルプリュフォール | セ6 | 武豊 | 11 | ロードカナロア | |
21良 | 1 | ダノンファンタジー | 牝5 | 川田将雅 | 1 | ディープインパクト |
2 | サウンドキアラ | 牝6 | 松若風馬 | 5 | ディープインパクト | |
3 | ホウオウアマゾン | 牡3 | 坂井瑠星 | 3 | キングカメハメハ | |
20良 | 1 | カツジ | 牡5 | 岩田康誠 | 11 | ディープインパクト |
2 | ステルヴィオ | 牡5 | 池添謙一 | 3 | ロードカナロア | |
3 | アドマイヤマーズ | 牡4 | 川田将雅 | 2 | ダイワメジャー | |
19稍 | 1 | ダイアトニック | 牡4 | C.スミヨン | 1 | ロードカナロア |
2 | モズアスコット | 牡5 | 岩田康誠 | 2 | Frankel | |
3 | マイスタイル | 牡5 | 田中勝春 | 4 | ハーツクライ | |
18良 | 1 | ロードクエスト | 牡5 | M.デムーロ | 2 | マツリダゴッホ |
2 | モズアスコット | 牡4 | C.ルメール | 1 | Frankel | |
3 | グァンチャーレ | 牡6 | 古川吉祥 | 8 | スクリーンヒーロー | |
17重 | 1 | サングレーザー | 牡3 | C.デムーロ | 2 | ディープインパクト |
2 | ヒルノデイバロー | 牡6 | 四位洋文 | 12 | マンハッタンカフェ | |
3 | レッツゴードンキ | 牝5 | 岩田康誠 | 1 | キングカメハメハ | |
16良 | 1 | サトノアラジン | 牡5 | 川田将雅 | 2 | ディープインパクト |
2 | サトノルパン | 牡5 | 和田竜二 | 8 | ディープインパクト | |
3 | エイシンスパルタン | 牡5 | 岩田康誠 | 6 | Zensational | |
15良 | 1 | アルビアーノ | 牝3 | 柴山雄一 | 2 | Harlan’s Holiday |
2 | フィエロ | 牡6 | M.デムーロ | 1 | ディープインパクト | |
3 | オメガヴェンデッタ | セ4 | 岩田康誠 | 4 | ゼンノロブロイ | |
14良 | 1 | ミッキーアイル | 牡3 | 浜中俊 | 1 | ディープインパクト |
2 | サンライズメジャー | 牡5 | 池添謙一 | 4 | ダイワメジャー | |
3 | フィエロ | 牡5 | 福永祐一 | 2 | ディープインパクト |
スワンステークス 過去の傾向
スワンステークスの過去10年の傾向を見ていきましょう。
過去10年で40万以上配当が3度と非常に荒れやすい
当レースは非常に荒れることの多いレースです。
過去10年でも、3連単10万超えは5度、40万超えは3度と、わかりやすく荒れています。
さらに、直近2年は大荒れも大荒れで、取った人はほとんどいなかったのではないでしょうか。
その原因として、富士ステークスがG2に昇格したため、マイルの強い馬がそちらに行くようになったことが原因の一つだと考えられます。
逃げ馬はそこそこ馬券に絡み、岩田康騎手が逃げれば特注
当レースで逃げた馬の成績は複勝率40%と悪くありません。
特に、岩田康騎手が逃げた場合は、2020年のカツジや2016年3着のエイシンスパルタンなど、特注と言っていいでしょう。
リピーターが非常に多い
当レースは、リピーターが非常に強いレースです。
2014年、2015年のフィエロ、2018年、2019年のモズアスコット、2019年、2022年のダイアトニック、2022年、2023年のララクリスティーヌなど、好走経験のある馬が再び走る傾向があります。
しかも、前走で敗れていることも多く、これらの馬はこの芝1400mという舞台に強いということがわかります。
明らかな外有利で3枠、4枠が超絶不利
基本的に2枠及び5枠より外の成績が良いレースです。
そんな中、極めて成績が悪いのは3枠と4枠。
3枠の複勝率はたった5%で、4枠も11%と明らかに低いです。
よって、3,4枠に人気馬が入ったら疑ってみるのも手かもしれません。
岩田康誠騎手はスワンステークスの鬼
当レースは、岩田康誠騎手の成績が極めて良く、過去10年で7度も馬券に絡んでいます。
それだけでなく、2020年は単勝143倍付いたカツジで勝利し、2023年も11番人気のロータスランドを3着に持ってきています。
そのため、岩田康騎手の名前を見つけた場合は、必ずと言っていいくらい印を付ける必要があるでしょう。
それくらい岩田康騎手のスワンステークスの成績は突出しています。
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- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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