菊花賞トライアルとして位置づけられているG2・神戸新聞杯。
今年の神戸新聞杯は、いつもの阪神2400mではなく、阪神競馬場のリフレッシュ工事のため、中京2200mで施行されます。
キングカメハメハ、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルなど、多くのダービー馬が、休養明けレースで当レースを選択し、勝利しました。
また、これまで無敵を誇っていた馬がコロッと負けることもあり、1994年の神戸新聞杯で単勝1.0という驚異的な人気を集めたナリタブライアンがスターマンに敗れたことも、当レースに関する有名なエピソードとなっています。
神戸新聞杯は菊花賞に向けた非常に重要な1戦であり、関東の菊花賞トライアルであるセントライト記念と比較しても、多くの菊花賞馬を生み出してきました。
そのことから、
「菊花賞は神戸新聞杯組だけ見ていればいい」
と言われていた時期もありました。
ただ、近年は関東馬の躍進とダービーから菊花賞、天皇賞秋への直行が目立つようになっています。
そのため、神戸新聞杯の重要度が、2020年までと比較して下がりつつあるのが現状です。
今年は、ダービー4着のサンライズアース、毎日杯圧勝のメイショウタバル、きさらぎ賞勝利のビザンチンドリームなどが出走を予定していますが、ダービー3着までの馬は未出走です。
近年は荒れることが増えてきた神戸新聞杯。
今年は一体どんなレースになるのでしょうか。
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目次
神戸新聞杯2024の予想(本命・対抗・単穴・連下)
◎ウエストナウ
◯ショウナンラプンタ
▲ジューンテイク
△オールセインツ
△メリオーレム
△ヤマニンステラータ
◎はウエストナウ
デビュー2戦目で挑んだG2京都新聞杯は2着。
負かした相手にはすでに2勝クラスを勝っている馬もおり、この馬も同等の力はあると考えられます。
当レースと京都新聞杯は相関性があり、一昨年も京都新聞杯3着のボルドグフーシュが当レース3着、昨年のサトノグランツは京都新聞杯1着で当レースも制しています。
よって、当レースで相性の良いディープ系のキズナ産駒の当馬が、好走する可能性は高いでしょう。
◯はショウナンラプンタ
ダービーは惨敗でしたが、先行が残る展開だったため、参考外でしょう。
鮫島駿騎手は、一昨年ジャスティンパレスで中京2200mの当レースを圧勝。
ここは光る末脚を見せてもらいたいところです。
▲はジューンテイク
こちらは京都新聞杯の勝利馬で、出走馬の中ではダービー最先着です。
藤岡佑介騎手に戻るのはプラスで、スムーズなら頭もあるかもしれません。
さらに、2勝クラスで上がり32.3を記録したオールセインツ、川田騎手騎乗のメリオーレム、末脚は相当なものがあるサトノダイヤモンド産駒のヤマニンステラータに△を付けています。
神戸新聞杯2024の買い目
馬連流し | 12-1、5、6、8、11(5点) |
---|---|
3連複軸1頭流し | 12-1、5、6、8、11(10点) |
■注目の重賞レース記事
出馬表
枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ジューンテイク | 牡3 | 57 | 藤岡 佑介 |
2 | 2 | バッデレイト | 牡3 | 57 | 岩田 望来 |
3 | ゴージョニーゴー | 牡3 | 57 | 横山 和生 | |
3 | 4 | サブマリーナ | 牡3 | 57 | 武 豊 |
5 | オールセインツ | 牡3 | 57 | 坂井 瑠星 | |
4 | 6 | メリオーレム | 牡3 | 57 | 川田 将雅 |
7 | ヴィレム | 牡3 | 57 | 松山 弘平 | |
5 | 8 | ヤマニンステラータ | 牡3 | 57 | M.デムーロ |
9 | トラストボス | 牡3 | 57 | 富田 暁 | |
6 | 10 | ミスタージーティー | 牡3 | 57 | 北村 友一 |
11 | ショウナンラプンタ | 牡3 | 57 | 鮫島 克駿 | |
7 | 12 | ウエストナウ | 牡3 | 57 | 西村 淳也 |
13 | インテグレイト | 牡3 | 57 | 荻野 極 | |
8 | 14 | ビザンチンドリーム | 牡3 | 57 | 幸 英明 |
15 | メイショウタバル | 牡3 | 57 | 浜中 俊 |
展開予想
逃げるのはわかりやすくメイショウタバルだと考えられます。
ただ、騎乗停止を食らった浜中騎手が、暴走のような逃げをしないかが少し不安です。
これについていきそうなのが、バッデレイト、インテグレイトあたり。
このメンバーならば、川田騎手のメリオーレムも強気に前へ行くかもしれません。
神戸新聞杯2024年の想定馬・想定騎手
ダービー馬ダノンデサイルは菊花賞直行、皐月賞馬ジャスティンミラノは天皇賞秋直行、ダービー3着シンエンペラーは体調が整わず、G1上位組は未出走という寂しいメンバーとなりそうです。
想定出走馬、想定騎手に加え、一言ずつ解説していきます。
サンライズアース
牡3 父:レイデオロ
想定騎手:池添 前走:ダービー4着
ダービーを最後方からマクり4着。
ペースが遅いと見た池添騎手の好判断でしたが、最後にシンエンペラーに差されるなど、切れる末脚はない印象でした。
スローになりやすい中京2200mで先行できれば面白い存在ですが、重賞勝ちのないレイデオロ産駒ということもあり、取捨は非常に難しいです。
メイショウタバル
牡3 父:ゴールドシップ
想定騎手:浜中 前走:ダービー取消
皐月賞こそ惨敗しましたが、重馬場の毎日杯での圧勝劇は圧巻でした。
馬場が渋ればこの馬は非常に魅力的な存在ですが、おそらく皆同じことを考えているでしょう。
オールセインツ
牡3 父:キズナ
想定騎手:坂井 前走:月岡温泉特別1着
中京芝2200mの勝利経験もあり、前走は32.3の上がりを使った勝利も評価できます。
ディープ系のキズナ産駒も魅力で、スローの切れ味勝負になればチャンスはありそうです。
ビザンチンドリーム
牡3 父:エピファネイア
想定騎手:幸 前走:ダービー17着
きさらぎ賞を勝っていますが、皐月賞、ダービーと大惨敗。
エピファネイア産駒は魅力ですが、後方待機しかできない馬で、この舞台では厳しいかもしれません。
メリオ―レム
牡3 父:シュヴァルグラン
想定騎手:川田 前走:西武スポニチ賞1着
前走は小倉2600mを4馬身差圧勝と、スタミナがありそうです。
地味に3着を外したことのない堅実派で、去年勝利した川田騎手がこの馬を選んだのも気になります。
ウエストナウ
牡3 父:キズナ
想定騎手:西村 前走:京都新聞杯2着
追い込んで勝った未勝利と逃げて2着に粘った京都新聞杯の2戦しかしていない馬。
ダービーは単純に賞金が足りず出られなかったため、ダービー組との勝負付けが終わっていません。
未知の魅力に期待するならこの馬かもしれません。
ミスタージーティー
牡3 父:ドゥラメンテ
想定騎手:未定 前走:ダービー16着
当初は矢作調教師期待の馬でしたが、皐月賞とダービーで大惨敗。
ただ、先行天国だったダービーの上がりは3位で、3着くらいに食い込んでもおかしくはありません。
神戸新聞杯2024の基本情報
神戸新聞杯は、3歳牡馬クラシックの最終戦である菊花賞のトライアルレースです。
2023年は、ダービー11着でサトノダイヤモンド産駒のサトノグランツが勝利。
2着はキズナ産駒のサヴォーナで、ディープ系種牡馬のワンツーとなりました。
1番人気だったダービー3着のハーツコンチェルトは5着に敗戦。
その後の同馬は、ダービー3着にもかかわらず3勝クラスを突破できないことから、「弱い4歳」の代表的存在となっています。
これまで、多くの皐月賞馬やダービー馬が始動戦として臨んだ当レース
最近は直行ローテが増えたことで、皐月賞馬やダービー馬の参戦が減少傾向です。
神戸新聞杯ってどんなレース?
神戸新聞杯は、9月中旬に中山競馬場芝2200mで行われる、3歳牡馬限定のG2レースです。
当レースの歴史は古く、1953年に神戸盃という名称で4歳(現3歳)限定の重賞競走として創設されました。
創設時から2006年まで阪神芝2000mで施行されていましたが、2007年から阪神2400mに距離延長。
グレード制施行の1984年はG3でしたが、その後すぐにG2に昇格し、1991年からは菊花賞トライアルとして施行されています。
神戸新聞杯は、1980年以前の関東馬が強かった頃はセントライト記念と同格のレースと捉えられていました。
しかし、1990年以降に競馬界で東低西高が強まってから、当レースは菊花賞における極めて重要なレースと捉えられるようになったのです。
その傾向は2000年代、2010年代も変わりませんでしたが、2020年こそ三冠馬のコントレイルが勝利したものの、2021年はシャフリヤールがダービー馬として久々に着を外し、2022年、2023年はダービー馬、皐月賞馬共に出走はありませんでした。
そのことから、2020年代の神戸新聞杯は”直行ローテ”の煽りを食らい、コントレイルのような馬が出てくることは少なくなりそうです。
ただ、馬券的には面白くなるかもしれませんね。
また、今年の神戸新聞杯は、阪神競馬場のリフレッシュ工事のため、中京2200mで施行されます。
中京2200mで行われた神戸新聞杯といえば、コントレイルは特別として、ダービー馬のシャフリヤールが敗れるなど波乱が続いていること。
そのため、今年は近年の傾向を頭に入れたうえで、予想に臨む必要がありそうです。
神戸新聞杯2024年予想に必要なデータ
ここでは、神戸新聞杯の過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。
中京芝2200mの特徴
今年の神戸新聞杯は、2020~2022年と同じ舞台である中京芝2200mで施行されます。
中京芝2200mは、スタートから最初のコーナーまでは距離があり、さらに上り坂が続くため、ペースが落ち着きスローになりやすいです。
その後の向正面では下り坂が待ち構えており、ここで一気に加速する差し馬が有利なコースです。
さらに、最後の直線には再び上り坂があるため、スタミナも必要とされます。
神戸新聞杯 過去10年の結果
2020~2022年は中京2200m、他すべて阪神芝2400m
年 | 着 | 馬名 | 齢 | 騎手 | 人 | 血統 |
---|---|---|---|---|---|---|
23良 | 1 | サトノグランツ | 牡3 | 川田将雅 | 3 | サトノダイヤモンド |
2 | サヴォーナ | 牡3 | 池添謙一 | 10 | キズナ | |
3 | ファントムシーフ | 牡3 | 武豊 | 2 | ハービンジャー | |
22良 | 1 | ジャスティンパレス | 牡3 | 鮫島克駿 | 5 | ディープインパクト |
2 | ヤマニンゼスト | 牡3 | 武豊 | 12 | シンボリクリスエス | |
3 | ボルドグフーシュ | 牡3 | 吉田隼人 | 4 | スクリーンヒーロー | |
21不 | 1 | ステラヴェローチェ | 牡3 | 吉田隼人 | 2 | バゴ |
2 | レッドジェネシス | 牡3 | 藤岡康太 | 5 | ディープインパクト | |
3 | モンテディオ | 牡3 | 池添謙一 | 8 | ジャスタウェイ | |
20良 | 1 | コントレイル | 牡3 | 福永祐一 | 1 | ディープインパクト |
2 | ヴィルトライゼンデ | 牡3 | 池添謙一 | 3 | ドリームジャーニー | |
3 | ロバートソンキー | 牡3 | 伊藤工真 | 14 | ルーラーシップ | |
19良 | 1 | サートゥルナーリア | 牡3 | C.ルメール | 1 | ロードカナロア |
2 | ヴェロックス | 牡3 | 川田将雅 | 2 | ジャスタウェイ | |
3 | ワールドプレミア | 牡3 | 武豊 | 3 | ディープインパクト | |
18良 | 1 | ワグネリアン | 牡3 | 藤岡康太 | 2 | ディープインパクト |
2 | エタリオウ | 牡3 | M.デムーロ | 3 | ステイゴールド | |
3 | メイショウテッコン | 牡3 | 松山弘平 | 6 | マンハッタンカフェ | |
17良 | 1 | レイデオロ | 牡3 | C.ルメール | 1 | キングカメハメハ |
2 | キセキ | 牡3 | M.デムーロ | 2 | ルーラーシップ | |
3 | サトノアーサー | 牡3 | 川田将雅 | 3 | ディープインパクト | |
16良 | 1 | サトノダイヤモンド | 牡3 | C.ルメール | 1 | ディープインパクト |
2 | ミッキーロケット | 牡3 | 和田竜二 | 6 | キングカメハメハ | |
3 | レッドエルディスト | 牡3 | 四位洋文 | 4 | ゼンノロブロイ | |
15良 | 1 | リアファル | 牡3 | C.ルメール | 3 | ゼンノロブロイ |
2 | リアルスティール | 牡3 | 福永祐一 | 1 | ディープインパクト | |
3 | トーセンバジル | 牡3 | 四位洋文 | 7 | ハービンジャー | |
14良 | 1 | ワンアンドオンリー | 牡3 | 横山典弘 | 1 | ハーツクライ |
2 | サウンズオブアース | 牡3 | 藤岡佑介 | 8 | ネオユニヴァース | |
3 | トーホウジャッカル | 牡3 | 酒井学 | 9 | スペシャルウィーク |
神戸新聞杯 過去の傾向
神戸新聞杯の過去10年の傾向を見ていきましょう。
近年は1番人気が馬券外に飛ぶことも多い
過去10年で1番人気は5勝2着1回と、一見信頼できます。
ただ、ここ3年は1番人気が全て敗れています。
その理由は、直行ローテにより皐月賞馬、ダービー馬が神戸新聞杯を使わなくなったことです。
2021年の1番人気だったシャフリヤールこそダービー馬でしたが、2022年のパラレルヴィジョンは上がり馬、2023年のハーツコンチェルトはダービー3着馬ながら現状3勝クラスすら勝てない実力。
2024年も、ダノンデサイル、ジャスティンミラノが出走しないことが確実なため、最近の傾向だと1番人気は危ないでしょう。
前走ダービー上位馬が優勢も、近年は2勝クラス組に注目?
神戸新聞杯は、ダービー馬および出走馬が強いレースです。
去年のサトノグランツも、ダービーこそ11着でしたが京都新聞杯でG2勝利の実績がありました。
そして、ここ3年は2勝クラス上がりも無視できなくなっています。
これは先述したとおり、ダービー馬、皐月賞馬の出走が少なくなったことも一因でしょう。
前走2勝クラス、そして1勝クラスも無視できなくなったことから、神戸新聞杯の馬券難易度は上昇しています。
今後もディープ系が無双する?
元々神戸新聞杯は、当然のごとくディープインパクト産駒が強いレースでした。
それはディープ系種牡馬にも受け継がれており、去年はディープ系のワンツーでした。
ディープ系種牡馬は、去年のセントライト記念のレーベンスティールもそうですが、トライアルに強い馬が多いため、注目です。
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■最近の的中情報
- 11月17日 東京10R 977,280円的中
- 11月10日 京都10R 621,520円的中
- 11月03日 東京11R 925,080円的中
- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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