【キーンランドカップ2024 予想】本命は「エトヴプレ」！展開予想、過去の傾向

札幌競馬場で行われるスプリント重賞で、サマースプリントシリーズ第5戦として施行されるキーンランドカップ。 

2024年は、昨年覇者ナムラクレアを筆頭に、活きのいい3歳馬など、面白いメンバーが揃いそうで、見ごたえのあるレースが期待できます。

過去にはカレンチャン、ダノンスマッシュといったG1馬も勝っている当レース。

今年は一体どんなレースになるのでしょうか

キーンランドカップ2024の予想（本命・対抗・単穴・連下）

馬もジョッキーもメンバーが揃い、超難解なレースであるといえます。

◎はエトブプレ
おそらく、一番このレースを勝とうとしているのがこの馬だと考えられます。

藤岡佑介騎手、藤岡健一調教師による親子タッグ。

桜花賞は、落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手が騎乗予定でした。

そのため、このエトヴプレには親子ともども相当な思いを持っているでしょう。

葵ステークスこそ逃げることができず4着でしたが、外国血統であることから、洋芝のこの舞台は合うはずです。

そして、当レースは逃げ馬、牝馬、3歳がよく来るレースで、この馬にとって条件は最高です。

今年の3歳牝馬は、古馬重賞での活躍が目立っているため、ここでもやれておかしくありません。

◯はナムラクレア
スプリントG1で上位常連の馬が55キロで出走する時点で、ほぼ反則です。

去年もこの舞台を楽勝しており、ここでも好走は必至でしょう。

ただ、相手関係とピークは少し気になるところです。

今年の当レースは相当相手が揃った印象。

また、この馬のピークについてもう少し気になるところです。

ナムラクレアは2歳夏の小倉から重賞戦線で走っており、すでに3年間も第一線で走り続けています。

去年のこの馬はピークに近い状態だったと考えられます。

そのため、急激に落ちたとは思えないですが、多少ピークから落ちている可能性も否定できません。

また、今年はトップジョッキーの参戦が多いため、直線で前が開かない可能性も大いにあります。

基本的に、ナムラクレアは差し馬であることから、前が開かないのは致命的になる可能性もあるでしょう。

▲はサトノレーヴ
過去8戦して6勝2着1回。

着を外したのは1400mの阪急杯のみです。

この馬の血統は、父ロードカナロア、母父サクラバクシンオー。

明らかに短距離血統で、1200mしか走らないのは明白です。

前走は函館SSを楽勝しており、鞍上もレーン騎手が乗ることから、重賞を連勝したとしても不思議ではありません。

さらに、モレイラ騎手テン乗りが魅力なエイシンスポッター、札幌のOPを最後方から差し切ったゾンニッヒ、毎回過剰人気なものの今回は人気を落としそうなビッグシーザーに△をつけています。

キーンランドカップ2024の買い目

単勝	9（1点）
馬連流し	9-2、6、8、10、12（5点）
3連複軸1頭流し	9-2、6、8、10、12（10点）

出馬表

枠	番	馬名	齢	斤量	騎手
1	1	オオバンブルマイ	牡4	57	武豊
	2	ナムラクレア	牝5	55	浜中
2	3	プルパレイ	セ5	57	佐々木
	4	モリノドリーム	牝5	55	ルメール
3	5	シナモンスティック	牝5	55	丹内
	6	エイシンスポッター	牡5	57	モレイラ
4	7	マテンロウオリオン	牡5	57	横山典
	8	ゾンニッヒ	牡6	57	川田
5	9	エトヴプレ	牝3	53	藤岡佑
	10	サトノレーヴ	牡5	57	レーン
6	11	シュバルツカイザー	セ6	57	大野
	12	ビッグシーザー	牡4	57	坂井
7	13	ジュビリーヘッド	牡7	57	ホー
	14	ダノンマッキンリー	牡3	55	戸崎圭
8	15	オタルエバー	牡5	57	松山
	16	セッション	牡4	57	ティータン

展開予想

逃げるのは、去年当レースで逃げて2着に粘ったシナモンスティックか、3歳牝馬のエトヴプレでしょう。

ただ、シナモンスティックは、前走の札幌芝1200mOPで16着に負け、中1週の強行出走。

メンバーも去年より揃っていることから、うまく逃げられない可能性はあります。

そうなると、斤量53キロで有利なエトヴプレが逃げることになるのではないでしょうか。

そこから先行するのは、ビッグシーザー、プルパレイ、サトノレーヴだと考えられます。

ただ、その他の馬は、乗り替わりが多すぎることや、トップジョッキーも多いことから、展開がかなり読みにくい状況です。

そのため、前走後方待機の馬をいきなり先行させてしまう可能性も否定できません。

モレイラ騎手に乗り替わった後方待機専門のエイシンスポッターが、いきなり先行する可能性だってあり得るのです。

キーンランドカップ2024年の想定馬・想定騎手

2024年のキーンランドカップは、昨年の覇者かつ、G1でも好走を続けているナムラクレアが早々に出走を表明。

ナムラクレア以外にも、NHKマイルC3着でオーストラリアでG1を勝利したオオバンブルマイ、重賞未勝利ながら期待の高いビッグシーザー、前走同舞台のOPを勝利したゾンニッヒ、上がり馬のモリノドリーム、3歳馬ダノンマッキンリーなど、面白いメンバーが揃いそうです。

想定出走馬、想定騎手に加え、一言ずつ解説していきます。

【有力】ナムラクレア

昨年の覇者です。

高松宮記念2着、昨年のスプリンターズ記念3着と、現在のスプリント界では格上の存在だといえます。

ただ、京都牝馬Sで2着に敗れているように、あくまでも前哨戦という位置づけ。

馬券内に入る可能性は非常に高いですが、絶対視は少し危険かもしれません。

オオバンブルマイ

NHKマイルで3着した後、オーストラリアのG1でまさかの勝利。

今年は海外遠征2回で全て二桁着順ですが、スプリント初挑戦がどうハマるか注目です。

【穴】ゾンニッヒ

前走、札幌1200mで行われたOP特別で、最後方から差し切るという強い内容を見せました。

ダノンスマッシュで勝利経験のある川田騎手へのスイッチは、一発ありそうで注目したいところです。

ビッグシーザー

常に人気を集める存在ながら、人気を裏切ることも多い馬。

今回も人気になるのであれば、思い切って切ることも必要かもしれません。

モリノドリーム

芝のスプリント転向後、安定した走りをしている馬。

前走函館1200mのOPを勝利しており、当レースに相性の良い牝馬ということで、勢いが続けば面白い存在です。

【有力】エトヴプレ

桜花賞5着の後、葵Sで一番人気で4着に敗れましたが、敗因は先行するはずの馬が先行できなかったのが全てです。

桜花賞では、落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手が騎乗予定だったことから、藤岡調教師、藤岡佑騎手も気合が入っていることでしょう。

すんなり先行すれば、3歳牝馬という優位性を活かし、有力な一頭です。

ダノンマッキンリー

スプリント初挑戦ですが、1400mで3勝を挙げており、距離短縮がプラスに働く可能性があります。

ファルコンSで見せた鬼脚は本物ですので、展開次第となりそうです。

スズハローム

京王杯SCで3着と、重賞馬2頭に食い下がりました。

スプリントは初挑戦ですが、血統的にプラスになるかは疑問符がつきます。

キーンランドカップ2024年の基本情報

スプリント適性と洋芝適性が問われる札幌1200mで行われるキーンランドカップ。

2023年は、スプリント戦線では上位のナムラクレアが圧勝し、勢いそのままにスプリンターズSで3着に好走しています。

とにかく牝馬が強いレースで、今年も出走するナムラクレアの優位は変わりません。

さらに、過去にはダノンスマッシュも勝利しているように、G1戦線で活躍する馬の好走もあります。

キーンランドカップってどんなレース？

キーンランドカップは、8月後半に札幌競馬場芝1200mで行われるG3レースです。

1996年、札幌芝1000mのオープン特別として創設。

その後、2006年の全体的な短距離路線の整備により、G3レースおよびサマースプリントシリーズの1戦として、現在の条件で行われています。

2014年からは、当レースの1着馬にスプリンターズSへの優先出走権が与えられるようになり、G1の前哨戦としての役割を果たしています。

過去には、カレンチャン、ダノンスマッシュといったG1馬も勝利しています。

キーンランドカップ2024年予想に必要なデータ

ここでは、キーンランドカップの過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。

キーンランドカップ　過去10年の結果

※全て札幌芝1200m　

年	着	馬名	齢	騎手	人	血統
23重	1	ナムラクレア	牝4	浜中	1	ミッキーアイル
	2	シナモンスティック	牝4	松岡	10	ジョーカプチーノ
	3	トウシンマカオ	牡4	鮫島克	4	ビッグアーサー
22良	1	ヴェントヴォーチェ	牡5	ルメール	1	タートルボウル
	2	ウインマーベル	牡3	松山	8	アイルハヴアナザー
	3	ヴァトレニ	セ4	横山武	2	グラスワンダー
21良	1	レイハリア	牝3	亀田	6	ロードカナロア
	2	エイティーンガール	牝5	横山和	2	ヨハネスブルグ
	3	セイウンコウセイ	牡8	勝浦	4	アドマイヤムーン
20重	1	エイティーンガール	牝4	坂井	3	ヨハネスブルグ
	2	ライトオンキュー	牡5	古川	7	shamardal
	3	ディメンション	牝6	松田	9	ディープインパクト
19稍	1	ダノンスマッシュ	牡4	川田	5	ロードカナロア
	2	タワーオブロンドン	牡4	ルメール	2	Raven’sPass
	3	リナーテ	牝5	武豊	9	ステイゴールド
18稍	1	ナックビーナス	牝5	モレイラ	1	ダイワメジャー
	2	ダノンスマッシュ	牡3	北村友	2	ロードカナロア
	3	ペイシャフェリスタ	牝5	田辺	3	ハーツクライ
17良	1	エポワス	セ9	ルメール	1	ファルブラヴ
	2	ソルヴェイグ	牝4	川田	4	ダイワメジャー
	3	ナックビーナス	牝4	横山典	9	ダイワメジャー
16良	1	ブランボヌール	牝3	戸崎	12	ディープインパクト
	2	シュウジ	牡3	モレイラ	2	キンシャサノキセキ
	3	レッツゴードンキ	牝4	岩田康	5	キングカメハメハ
15良	1	ウキヨノカゼ	牝5	四位	2	オンファイア
	2	トーホウアマポーラ	牝6	福永	1	フジキセキ
	3	ティーハーフ	牡5	国分優	3	ストーミングホーム
14良	1	ローブティサージュ	牝4	三浦	8	ウォーエンブレム
	2	レッドオーヴァル	牝4	池添	9	ディープインパクト
	3	マジンプロスパー	牡7	福永	1	アドマイヤコジーン

キーンランドカップ　過去の傾向

過去10年で牝馬が7勝

スプリント重賞全般に言えることではありますが、特にこの札幌1200mで行われるキーンランドカップというレースは、非常に牝馬が強いレースです。

昨年、堂々の1番人気で横綱競馬を見せたナムラクレアを筆頭に、牝馬が7勝を挙げています。

しかも、人気サイドの牝馬だけでなく、2016年には12番人気のブランボヌールも勝利しているため、人気がないからといって切るわけにもいかない状況です。

そのため、スプリントでは実力上位であるナムラクレアが出走してくる以上、この馬を切ることは危険であるといえます。

牝馬以外で勝った馬はトップジョッキー騎乗馬のみ

過去10年の当レースにおいて、牝馬以外で勝利した馬は、牡馬はG1馬のダノンスマッシュと、2022年のヴェントヴォーチェ、9歳セン馬のエポワスのみです。

それも、ダノンスマッシュは川田騎手、ヴェントヴォーチェ、エポワスはルメール騎手といったように、超一流のジョッキーでしか勝っていません。

そのため、牝馬以外を狙う際は、トップジョッキーが騎乗する馬を狙うと良いでしょう。

ルメール騎手の参戦は未定ですが、川田騎手はゾンニッヒに騎乗。

そこまで人気にならないと思われるため、狙い目かもしれません。

逃げ馬の複勝率が高い

当レースは、逃げが馬券に絡みやすいです。

昨年も、逃げたシナモンスティックが2着、

他にも、ナックビーナス、シュウジ、ヴァトレニなど、過去10年で逃げた馬が馬券に絡む確率は5割です。

そのため、逃げそうな馬には注意が必要です。