ホープフルステークスは、年度のラストを飾る2歳G1レースです。
過去のホープフルステークスで印象的だったレースといえば、やはり三冠馬コントレイルが勝利した2019年。
東京スポーツ2歳ステークスにて見せた豪脚を武器に、この中山2000mの舞台でもその実力を発揮しました。
今年は、東スポ2歳ステークスで大物感のある勝ち方をしたクロワデュノール、札幌2歳S勝ち馬のマジックサンズ、新馬戦で1.1秒差の勝利を飾ったピコチャンブラックなど、好メンバーが揃いそうです。
毎年熱いレースが繰り広げられる当レース。
今年は一体どんなレースになるのでしょうか。
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目次
ホープフルステークス2024年の想定馬・想定騎手
想定出走馬、想定騎手に加え、一言ずつ解説していきます。
クロワデュノール
牡2 父:キタサンブラック
想定騎手:北村友 前走:東スポ2歳1着
東スポ2歳Sは、大幅体重増も関係なく非常に強い勝ち方を見せました。
今年の2歳で一番強いと考えられるトータルクラリティが朝日杯に回ったことで、この馬が勝つ確率は高くなったといえるでしょう。
マジックサンズ
牡2 父:キズナ
想定騎手:佐々木 前走:札幌2歳1着
札幌2歳Sでは、着差はわずかだったものの、レースセンスの良さを見せました。
まだ北海道でしか走っていませんが、血統的にむしろ中央開催のほうが良い可能性が高いです。
ジェットマグナム
牡2 父:ヘンリーバローズ
想定騎手:未定 前走:芙蓉S1着
同舞台の芙蓉ステークスを勝利したこの馬。
ただ、展開に恵まれた感があり、少し力不足かもしれません。
ピコチャンブラック
牡2 父:キタサンブラック
想定騎手:石橋脩 前走:アイビーS2着
前走のアイビーSでは2着でしたが、去年のレガレイラも3着だったので問題はないでしょう。
最後は勝ち馬の決め手に敗れましたが、この馬の強さは見せており、十分ここでも勝負になると考えられます。
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ホープフルステークス2024の基本情報
今では朝日杯以上の価値を持つこととなった2歳G1・ホープフルステークス
2023年は、牝馬のレガレイラが、後方待機から外差しを決め、牝馬初のホープフルステークス勝利を収めました。
2着は先日のジャパンカップで2着になったシンエンペラー。
3着は今はダート路線を進んでいる超人気薄のサンライズジパングが入り、周囲を驚かせました。
サートゥルナーリア、コントレイルが当レースと皐月賞を連勝していることから、同じ舞台で行われる皐月賞と重要なつながりのあるレースだと思われていました。
しかし、この2頭以外で当レースと皐月賞の両方で馬券に絡んだ馬は存在しません。
ただ、当レースは2着にジャスティンパレス、ヴェルトライゼンデ、シンエンペラーが入っていることから、出世馬はホープフルステークス2着から今後も出るかもしれません。
ホープフルステークスってどんなレース?
ホープフルステークスの前身レースは、1984年にできたG3・ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークスです。
その後混合戦となり、ラジオたんぱ杯2歳ステークスへと変更され、阪神芝2000mに。
2006年からラジオNIKKEI杯2歳ステークスとなり、G3時代からアドマイヤベガ、アグネスタキオン、ヴィクトワールピサ、エピファネイアなど多くの名馬を輩出してきました。
2014年、将来のG1昇格を見込んで現在のホープフルステークスと改称し、中山芝2000mのG2として行われるようになりました。
そして、2017年にG1昇格。
現在のJRAで行われているG1で、最も歴史の浅いレースがこのホープフルステークスなのです。
G1昇格以降、多くの年で年度末を飾るG1をされていましたが、2025年より施行が一週早まり、中山大障害と同日開催になります。
これまでは、有馬記念で負けた人がホープフルステークスで取り返そうとするのがよく見られる光景でしたが、今後はホープフルステークスで負けた人が、有馬記念で取り返そうとすることになりそうです。
2025年以降の売上額の変遷にも注目です。
ホープフルステークス2024年予想に必要なデータ
ここでは、ホープフルステークスの過去の傾向など、予想に必要なデータを紹介します。
ホープフルステークス 過去10年の結果
すべて中山芝2000m、2014~2016年まではG2
年 | 着 | 馬名 | 齢 | 騎手 | 人 | 血統 |
---|---|---|---|---|---|---|
23良 | 1 | レガレイラ | 牝2 | C.ルメール | 2 | スワーヴリチャード |
2 | シンエンペラー | 牡2 | B.ムルザバエフ | 1 | Siyouni | |
3 | サンライズジパング | 牡2 | 菅原明良 | 13 | キズナ | |
22良 | 1 | ドゥラエレーデ | 牡2 | B.ムルザバエフ | 14 | ドゥラメンテ |
2 | トップナイフ | 牡2 | 横山典弘 | 7 | デクラレーションオブウォー | |
3 | キングズレイン | 牡2 | C.ルメール | 6 | ルーラーシップ | |
21良 | 1 | キラーアビリティ | 牡2 | 横山武史 | 2 | ディープインパクト |
2 | ジャスティンパレス | 牡2 | C.デムーロ | 4 | ディープインパクト | |
3 | ラーグルフ | 牡2 | 丸田恭介 | 8 | モーリス | |
20良 | 1 | ダノンザキッド | 牡2 | 川田将雅 | 1 | ジャスタウェイ |
2 | オーソクレース | 牡2 | C.ルメール | 3 | エピファネイア | |
3 | ヨーホーレイク | 牡2 | 武豊 | 4 | ディープインパクト | |
19良 | 1 | コントレイル | 牡2 | 福永祐一 | 1 | ディープインパクト |
2 | ヴィルトライゼンデ | 牡2 | O.マーフィー | 3 | ドリームジャーニー | |
3 | ワーケア | 牡2 | C.ルメール | 2 | ハーツクライ | |
18良 | 1 | サートゥルナーリア | 牡2 | M.デムーロ | 1 | ロードカナロア |
2 | アドマイヤジャスタ | 牡2 | C.ルメール | 2 | ジャスタウェイ | |
3 | ニシノデイジー | 牡2 | 勝浦正樹 | 3 | ハービンジャー | |
17良 | 1 | タイムフライヤー | 牡2 | C.デムーロ | 1 | ハーツクライ |
2 | ジャンダルム | 牡2 | 武豊 | 4 | Kitten’s Joy | |
3 | ステイフーリッシュ | 牡2 | 中谷雄太 | 8 | ステイゴールド | |
16良 | 1 | レイデオロ | 牡2 | C.ルメール | 1 | キングカメハメハ |
2 | マイネルスフェーン | 牡2 | V.シュミノー | 8 | ステイゴールド | |
3 | グローブシアター | 牡2 | 福永祐一 | 2 | キングカメハメハ | |
15良 | 1 | ハートレー | 牡2 | H.ボウマン | 3 | ディープインパクト |
2 | ロードクエスト | 牡2 | M.デムーロ | 1 | マツリダゴッホ | |
3 | バティスティーニ | 牡2 | C.ルメール | 2 | キングカメハメハ | |
14良 | 1 | シャイニングレイ | 牡2 | 川田将雅 | 2 | ディープインパクト |
2 | コメート | 牡2 | 嘉藤貴行 | 8 | ブラックタイド | |
3 | ブラックバゴ | 牡2 | 戸崎圭太 | 9 | バゴ |
ホープフルステークス 過去の傾向
ホープフルステークスの過去10年の傾向を見ていきましょう。
イメージ以上に荒れない
2022年1着のドゥラエレーデと2023年3着のサンライズジパングの印象が強く、「ホープフルステークスは荒れる」と思いがちですが、意外と荒れません。
2018年から2020年までの3連単配当は、全て6000円以下でした。
メンバーを見れば、サートゥルナーリアやコントレイルなど、今考えれば平穏に決まって当然のメンバーです。
今年は全然勝てていないレガレイラも、当時は1番人気でした。
よって、強い馬がいれば素直に本命にするのがいいと考えられます。
1着は先行差しができる馬を中心に
基本的に先行差しができる馬が1着に来やすいです。
2021年のキラーアビリティは、横山武史騎手がこれぞホープフルステークスという乗り方をし、あっさりと勝利を収めました。
後方差しから勝利したのは、タイムフライヤーと去年のレガレイラくらい。
そして、差して勝った2頭はこのレース以降苦しむことになりました(タイムフライヤーはダート転向、レガレイラは今年全て馬券圏外)。
2022年は極端な前残りでしたが、先行できるキレのある馬を買うのが一番いいと思われます。
前走新馬と前走1勝クラス敗退馬は来ない
G2時代は前走新馬戦の馬も来ていましたが、G1昇格後、キャリア1戦で馬券になったのは2017年のステイフーリッシュだけです。
有利なのは、東スポ2歳ステークス組と、京都2歳ステークス組。
あとは、オープンやリステッドを勝った馬を素直に選ぶのが良いと考えられます。
単勝100倍近かったドゥラエレーデも、東スポ2歳ステークスで初芝にもかかわらず4着と好走していました。
また、前走1勝クラスの馬は、勝利していることが大前提となります。
前走1勝クラスで負けた馬は、まず来ることはありません。
前走5着以下は来ない
当レースは、前走5着以下に敗れた馬は基本的に来ません。
唯一の例外は去年3着のサンライズジパングで、ダートのOP戦で15着でした。
これは例外です。
基本的には、芝のレースで5着以下に敗れた馬は、全消しの姿勢でいいでしょう。
トレンドは芝経験のあるダート勝利馬?
最近のホープフルステークスのトレンドは、芝経験のあるダート勝利馬です。
2022年のドゥラエレーデは、初戦は芝で5着、2戦目で2着し、3戦目はダートで勝利しました。
4戦目は東スポ2歳ステークスで4着。
そして、5戦目の当レースで、見事大金星を挙げたのです。
去年3着のサンライズジパングもそうです。
新馬戦は芝を走り4着。
2戦目の未勝利ダートで圧勝し、3戦目は地方交流重賞で2着、4戦目は東京ダートのOPで15着でした。
そして、5戦目のこのレースで、単勝128倍で3着にやってきたのです。
この「芝経験のあるダート勝利馬」が来るのは、たまたまである可能性もあります。
しかし、2歳の若駒たちにとって、中山2000mという舞台はダートを走れるパワーが必要なのかもしれません。
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