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藤岡康太騎手が死去。壮絶な落馬や苦労人の輝かしい表彰履歴をまとめました

更新日:
藤岡康太

2024年4月11日JRA日本中央競馬会から、落馬の影響により藤岡康太騎手が4月10日午後7時49分に死去したと発表されました。

この突然の悲報に競馬業界に悲しみの声が溢れています。

3歳年上の兄・佑介騎手の影響で競馬に興味をもったという藤岡康太騎手。

競馬学校での成績は優秀で、騎乗センスは抜群と評判の藤岡康太騎手は、誠実な競馬にも定評がありました。

そして、そのルックスからもウマジョにも大人気で、人気実力ともに多くの競馬ファンの心を掴んで離しませんでした。

この記事では、藤岡康太騎手のこれまでの成績やプロフィールをまとめました。

《この記事を読んで分かること》

  • 藤岡康太騎手のプロフィール
  • 藤岡康太騎手の成績
  • 藤岡康太騎手の落馬(怪我)について
  • 藤岡康太騎手の評判

イケメン騎手・天才騎手と名高い藤岡康太騎手は、どのような騎手生活を歩んできたのでしょうか?ぜひご覧ください!


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藤岡康太騎手のプロフィール

名刺
氏名藤岡 康太(ふじおか こうた)
生年月日1988年12月19日
出身地 滋賀県栗太郡栗東町
身長169.0cm
体重50.0kg
デビュー2007年03月03日
所属厩舎 フリー(栗東)
趣味ダーツ

父親は粟東所属の調教師・藤岡健一、兄は同じJRA騎手の藤岡佑介という競馬一家で育った藤岡康太騎手は、デビュー同時から注目を集める評判の騎手でした。

小さい頃から運動神経が抜群で騎乗の評判も良かったので、兄の佑介騎手は「康太の方がセンスがある」と言われ続けたと振り返っています。

2007年3月3日のデビュー戦では、ヤマニンプロローグに騎乗し見事1着を奪取しJRA史上42人目の初騎乗での勝利を飾りました。

このヤマニンプロローグは父親・健一調教師の管理馬でもありましたので、親孝行にもなっています。ヤマニンプロローグは健一調教師が、康太騎手のデビューを華々しく飾るために用意したものかも知れませんね!どちらにせよ期待に応えて1着を取れたことは凄いの一言です。

デビュー日にもう一つ記録を残していて、康太騎手はこの日に8回騎乗しています。この8回騎乗というのは、福永裕一騎手・武幸四郎騎手と並ぶデビュー日の最多騎乗回数でした。

同じデビュー日最多騎乗回数8回の記録を持つ福永裕一騎手については、別記事で詳しく紹介していますので、こちらをご覧ください。

藤岡佑介と兄弟騎手

3つ違いの兄弟・兄の佑介騎手と弟の康太騎手、2人の関係性はいったいどのようなものなのでしょうか?

まずは、同じ職場で働く兄弟ならではの呼び方問題では、康太騎手が佑介騎手への呼び方が普段は基本「お兄ちゃん」ですが、仕事関係では「佑介くん」と使い分けているようです。

子供の頃からよくケンカしていて父親の藤岡健一調教師に「お前が泣かすからや!」と佑介騎手の方が怒られていました。原因はゲームで揉めていたことが記憶に残っていると話しています。

そんな2人が騎手になっての関係性は、康太騎手が兄・佑介騎手に対する思い

  • 兄より勝ちたいなという気持ちはある
  • 比較される中で嫉妬心とかはない
  • お兄ちゃんというより仲の良い先輩

一方、康太の方がセンスがあると言われ続け、G1も先に弟の康太騎手が取ったことに対して佑介騎手は、当然思うところがあった様子

  • すなおに応援できない時期があった
  • ある程度は覚悟していたが今に見てろよという思いもあった

藤岡康太騎手の競馬学校時代

同期には浜中俊・丸太恭介・荻野琢真らを輩出した23期生です。

入学前から乗馬センターに通っていた康太騎手は、試験にある程度自信を持っていたみたいですが、後から「お前はギリギリで合格したんだぞ」と言われてショックを受けたみたいです。

入学後も

  • 背中が丸い
  • 膝で締めすぎている

と言われ、馬に乗るのが次第に辛く感じてきた時期もあったのだとか…その他にも教官によく怒られていたみたいで、競馬学校ではかなり厳しく指導されていたみたいです。

競馬学校での思い出は、年末にファンの皆さんの前で行う模擬レースを、突然の腹痛で欠場してしまったこと「公正寮に帰って一人で同期たちのレースを見るのは切なかった」と話していますが、この悔しさをバネに世界で活躍する騎手にになってなってやると決意しています。

競馬学校の担当教官の印象

  • 乗馬センスは目を見張るものがある
  • センスは兄の2倍はあった
  • 期待の生徒の1人

とても期待されていたことが分かります。

藤岡康太騎手の成績

デビュー2007年03月03日
初勝利2007年03月03日
初重賞勝利2009年03月21日
初G1勝利2009年05月10日
通算勝利数中央803勝 地方18勝
通算獲得賞金中央151億8,146万円 地方1億5,233万円
G1勝利数2勝(中央2勝)
重賞勝利数22勝(中央21勝,地方1勝,海外0勝)

初騎乗で勝利を飾り華々しくデビューした藤岡康太騎手ですが、その後はプロの洗礼を受けるかのように、思うように成績は伸びませんでした。

1年目の勝利数は24勝にとどまり、常に比較対象とされセンスは抜群に兄より上と評されることが多い、兄・佑介騎手も獲得しているJRA賞・最多勝利新人騎手は受賞基準を満たせずに獲得できていません。

それでも、デビュー年24勝は同期の中ではトップという素晴らしい結果ではあります。23期生の中では、この後に浜中俊騎手が注目の新人騎手として台頭してきて、康太騎手と切磋琢磨する関係になります。

G1成績

藤岡康太騎手のG1といえば、プロ3年目の2009年にジョーカプチーノに騎乗し、初のG1制覇を果たしたNHKマイルカップが印象深いです。

若干20歳の若手騎手が思い切ったレースをしてG1制覇を成し遂げ、新たなステージに上がったかと感じられる衝撃のレースでした。

2008年は大きなケガをして2ヵ月の休みがあった康太騎手は、2009年は前の年の勝ち星を上回るのはもちろんのこと「重賞を勝ちたい」と話していましたが、G3ファルコンステークスでジョーカプチーノに乗り重賞初制覇!

その勢いのまま、良い意味で周囲の予想を裏切りG1初制覇を成し遂げたのです。

レース中は冷静でいられたと話す康太騎手ですが、本人もまさか勝てるとは思っていなかったらしく、ゴール下後は頭が真っ白になり勝利者インタビューでも「そうですね」の繰り返しだったと、覚えている人も多いのではないでしょうか。

しかし康太騎手は、この1勝以降G1を1回も勝てていません。デビュー当時からセンスが良いと評され期待されていた康太騎手でも、中々勝つことができない。こうしてみると、改めて競馬のG1を勝つとは、それほどハードルの高いものだと実感させられます。

マカヒキを勝利へ導いた手綱さばき

2016年ダービー馬・マカヒキ、知名度は抜群で人気の高い馬が8歳にして復活!という競馬ファン大興奮の内容でした。

2021年10月10日、阪神競馬場で行われたG2・京都大賞典に、9番人気で登場したマカヒキは、かつてダービーを制覇したとはいえ、2016年以降勝ち星はついていません。鞍上は藤岡康太騎手「返し馬から状態がいいのは分かっていました」と、手ごたえは感じていたものの自信満々という訳ではありませんでした。

レースはマカヒキが力強い追い上げをみせ、1番人気のアリストテレスにハナ差で勝利、レース後の康太騎手のコメントは「力強い走りをマカヒキがしてくれたことが何よりうれしい」とファン待望の復活劇を演出してくれました。

レースを振り返ると、第3コーナーを回った辺りでアリストテレスとヒートオンビートの後ろにつけていたマカヒキ。手ごたえはよく、第4コーナーを回ったところで外に出したくなるところですが、康太騎手はグッと我慢し馬群の真ん中を突っ切るロスのないコースを選択、結果マカヒキが力強い走りを見せ見事に1着。

もし第4コーナーで外のコースを選択していたら、1着はなかったのではないかという見方がされ、康太騎手の冷静な判断力を絶賛する声も多く上がっています。

藤岡康太騎手の特徴

競馬ファンの間では乗り替わりに注目したい騎手だと評判です。

康太騎手に関しては、特に重賞の乗り替わりは狙った方がよく、大舞台でも思い切ったレースができる上に、人気にもなりづらいので狙い目といえるでしょう。

その他の特徴

  • 芝の中距離は良い
  • 逆に芝の短距離は人気していても不安
  • ダートでは短距離の成績はいいが距離が延びると成績も落ちる傾向がある
  • 人気している時の逃げ馬は狙い目

引退を考えるほどの落馬

バツのプラカードを持つ女性

藤岡康太騎手の落馬と言えば、2012年の8月25日に小倉競馬で起きた「引退も考えた」ほどの大きな落馬事故が知られています。

落馬後の康太騎手の様子

  • 丸1日意識が戻らない
  • 肩甲骨骨折
  • 肋骨2本骨折
  • 脳神経に影響し右目でみたものが2重に見える

復帰まで半年かかり、元の状態に戻れるかどうかも分からない中で続けるリハビリ生活は、想像以上に辛く引退を考えるほどでした。

幸い2013年2月に復帰できた康太騎手は、その年に自己最高の47勝をマークし、順調な回復ぶりを見せています。

ただ復帰後にはまだG1を勝てていないので、G1の2勝目が期待されるところではあります。

同じように大きな落馬事故を経験している松山弘平騎手については、別記事で詳しく紹介していますので、こちらをご覧ください。

2024年4月6日阪神競馬7Rで落馬負傷

2024年4月6日阪神競馬7Rで落馬負傷を負い、そのまま意識不明の状態が続いていました。

兄、佑介騎手も10日の会見でまだ意識が戻らない旨を伝えており、緊迫した状況が続いることが明らかになっていました。

翌日4月11日、JRAから2024年4月10日午後7時49分に藤岡康太騎手が死去したと発表がありました。

昨年6月に誕生した男の子もいる中での悲報に、本人の無念も計り知れません。

成績としても、3月30日の阪神10R仲春特別で勝利を収め、史上58人目、現役騎手27人目となるJRA通算800勝と達成したばかりでした。

2024年は4月7日の時点で28勝とキャリアハイを更新するペースで白星を積み重ね、飛躍の1年と期待されていただけに今回の悲報は残念でなりません。

藤岡康太騎手のTwitterの声

今回を悲報を受けて、競馬関係者からの藤岡康太騎手を悔やむ声が数多く上げられています。

康太、言葉が出ないよ…

藤岡康太のこれまでに残した素晴らしい成績、功績、頑張りはこれからも永遠に競馬史に語り継がれていきます。

どうかどうか安らかに。。

— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 11, 2024

康太さんは覚えてないかもしれないけど、3年目の時に上手くなってきたなって褒めてもらえたのすごく嬉しかったんです

— 義英真 日本一周中 (@1013eishin) April 11, 2024

ナミュール見事な騎乗やったなぁ。センスとここ一番の冷静さがあって、調教でも厩舎を支えとるジョッキーやった。康太、お疲れさまでした。ご冥福をお祈りいたします。 https://t.co/BjSLq5kCLO

— 安藤勝己(アンカツ) (@andokatsumi) April 11, 2024

藤岡康太騎手、、、信じられない気持ちでいっぱいです、、、

どうか安らかにと願うばかりです。

謹んでお悔やみ申し上げます。

— 横山ルリカ (@rurika_y) April 11, 2024

藤岡康太騎手の評判

口コミ

康太騎手の乗り方には賛否両論ありました。

上手いとべた褒めする人もいれば、買えない下手と批判する人もいて、どちらかというと批判の方が多い気がします。

プライベートではイケメンでモテるという噂は聞きますが、SNSもやっておらずそれほどオープンにしていないので、「ももいろクローバーZ」の大ファンという以外は、詳しくは分かりません。

藤岡康太騎手の掲示板の評判

ネット掲示板での康太騎手の評判では、兄の佑介騎手と比較しているコメントやスレッドが多く、他にも同世代の有力騎手と比べられているコメントが多い印象です。

それでは掲示板の中から、どのようなコメントがあるのか抜粋して紹介していきます。

良い評判

  • 思いっきりが良いレースをする
  • 中距離ローカルの重賞が狙い目
  • 1番人気は信用できる
  • ジョーカプチーノとのコンビが最高に好きだった
  • 力を出し切ってくれるから好き

悪い評判

  • 技術がない
  • 兄貴の方が良い
  • むずかしいレースでは全然こない印象
  • 兄はたまに神騎乗するけど弟はサッパリ

お金が掛かっている競馬ファンのコメントですから、中には辛辣なコメントもあります。

そういった面でも、良くないコメントが目立つのも騎手という仕事柄、仕方ないかもしれません。

まとめ

今回は藤岡康太騎手について詳しく解説してきました。

競馬学校時代から抜群のセンスがあると期待されてデビューをした康太騎手は、デビュー時に1着・3年目でG1勝利と輝かしい成績を残していました。

大きな怪我や病気もあり、決して万全の状態で騎手生活ではなかったと思いますが、通算803勝という輝かしい成績を残しています。

多くの競馬ファンから愛された藤岡康太騎手は、今後も語り継がれるでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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