またも競馬界に悲しいニュースが流れてきました。
昨年度悲願の菊花賞を制したアスクビクターモアが今秋に向け休養中の放牧先で熱中症による多臓器不全を発症し4歳という若さで息を引き取り、8月8日付けで競走馬登録を抹消したことを9日、JRAが発表しました。
この記事ではアスクビクターモアの発症してしまった熱中症と馬の関係性を多くの方に知ってもらいたく思い記事にしました。
この記事を読んでわかること
馬の体のことを理解することで競馬に対する見方がまた変わるのではないでしょうか?
アスクビクターモアの為にも知ってあげましょう。
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目次
馬に起こる熱中症に関する解説
夏は人間にとっても馬にとっても、過酷な季節です。
人間は自分で行動したり発言したりすることができますが、馬にはそれが叶いません。
また、馬は動物の中でも非常に珍しく、人間同様に汗をかくことで体温を下げることができるのです。
しかし、人間とは違いじっとしててもあまり意味がなく運動しているときに主に汗を流します。
人間は馬のことを理解し、適切な対応をして体温を下げてあげなくてはいけません。
馬の熱中症の症状
馬は汗をかいて体温を下げることができますが、高い気温に対して汗をかく能力は発達していません。
では、うまく体温調節ができなくなってしまい馬が熱中症に掛かるとどうなってしまうでしょうか。
- 落ち着きがなくなる
- 無気力になる
- 心拍数が増加する
- 息が荒くなる
- 汗が増加
- 口と舌が赤くなる
- 体温の上昇
などが症状として現れます。
こういった変化に早く気付くことで結果が変わることもあるかもしれませんね。
馬の熱中症対策
これまでに上記のような症状を解説しましたが、ほとんどの馬は前触れが全くなく突然倒れ呼吸速迫、規律不能、全身がこわばるなど厳しい状況になってしまうことが多いでしょう。
そうなってしまったら、脱水症状を抑えるために点滴し、冷水または氷で馬体を冷やして回復を待つしか手の打ちようがないのが現実です。
そうなる前にも対策を知っておくことに意味があります。
- 涼しい時間に調教する
- 厩舎にミストや扇風機を置く
- 運動後クールダウンをしっかり行う
- 水と電解質をしっかり与える
- 獣医さんに補液をしてもらう
こういったことを事前からやっておくことで対策になるでしょう。
■注目の重賞レース記事
ファンの悲しむリアルな声
今回の出来事は競馬ファンの間でも大きく取り上げられる事でした。
こちらの章ではその一部をご紹介します。
Twitterに寄せられた実際の声
X(旧Twitter)には「今までは大丈夫だったことが大丈夫では無くなってきている。今回のことを教訓に全ての牧場、厩舎で対策を考えないと。」などの対策における心配の声
昨年の菊花賞馬アスクビクターモア 、熱中症🥵による多臓器不全で亡くなる。。。#アスクビクターモア #死去 #熱中症
冗談ではなく、コレからは競走馬の熱中症対策も考えてあげなければ。。。 pic.twitter.com/qveKqtHhom
— 全部入り速報 | みんなの知りたい最新情報を全部入りby rosu (@i3fSzkgtzNMxgLG) August 9, 2023
「本当に残念なニュースです。秋には復活してここからだと思っていました。」「強かった。ありがとう。お疲れさま。」
アスクビクターモアくん…。
4歳でまだこれからだと思ってたのに…
ご冥福をお祈りします。
写真は2023.3.25の日経賞の時のものです。#アスクビクターモア pic.twitter.com/ra4XqHptaf— 紫月@秋から本気出す (@uma_pic_moon) August 9, 2023
競馬歴の浅い私からすると1勝クラスの勝ちを生で見た馬が、重賞、そしてGIを勝ったのはすごい嬉しかった。
ディープインパクト産駒の現役馬が年々減ってきている中、アスクビクターモアがこれからもその名を轟かせてくれると思っていた。大好きだったよ。
ご冥福をお祈りします。
(📷2022/1/5) pic.twitter.com/hlNeV5FDeM— ラッキーライラッ子 (@yokotake_1222) August 9, 2023
など、アスクビクターモアに対する感謝や期待していた声が多く見られ早すぎる死を悼む声が相次ぎました。
こういった声が多くトレンドに載る程の人気馬だったことが分かります。
筆者もアスクビクターモアは今後にかなり期待していて、今秋からまた力強い走りが見れると思っていたので、この訃報を聞きとても悲しい気持ちになりました。彼にはゆっくり休んでもらいたいです。
2023年現役で亡くなってしまった馬
今年は現役で亡くなってしまう力強い馬がアスクビクターモアの他にも二頭いました。
ここでは、それぞれの馬がどのような症状で何歳で息を引き取ってしまったのか解説します。
05月28日 スキルヴィング (3歳没)
クリストフ・ルメールが騎乗したスキルヴィングがレース中に急性心不全を発症し、息を引き取りました。
倒れる瞬間や騎手ルメールが寄り添ってあげる姿を見た方は多いのではないでしょうか。
02月02日 タイセイビジョン (6歳没)
引用元:netkeiba
重賞2勝、重賞でも存在感を示していたタイセイビジョンが放牧先滋賀県甲賀市のノーザンファームしがらきで急性心不全を発症し、息を引き取りました。
アスクビクターモアの詳細
引用元:netkeiba
ここからは、父にディープインパクト、母にカルティカを持つアスクビクターモアがいったいどのような戦績を残していたのか見ていきましょう。
また、アスクビクターモアに込められた名前の意味について解説していきます。
アスクビクターモア名前に込められた思い
アスクビクターモアの馬主である「廣崎利洋」氏の冠名である「アスク(Ask)」+英語で勝利又は勝者や優勝者、覇者という意味である「ビクター(Victor)」+もっと多くという意味である「モア(More)」がかけ合わさってつけられた名前です。
勝利を多くつかんで欲しいと込められた名前出ることが分かります。
過去の主な戦績
アスクビクターモアの名に込められた思いを理解しました。
ここからはそんな思いを背負った馬が見せた主なレースを年代別に解説していきます。
デビュー前
北海道千歳市の社台ファームで誕生、2020年1歳市場で廣崎利洋HD(株)に1億8,700万円で落札されました。
社台ファーム代表の吉田照哉と廣崎が共同で所有し、育成後、美浦・田村康仁厩舎に入厩しました。
2歳
6月26日に行われた2歳新馬戦(東京芝1800m)に出走。1番人気ではあったが皐月賞を制するジオグリフの3着に敗れてしまいました。
その後9月に行われた中山の2歳未勝利戦で初勝利を収めました。
10月23日3戦目でも1番人気ではあったものの、結果はドウデュースの3着です。
3歳
年明け初戦で、平場の1勝クラス戦は1番人気に応えて2勝利目を果たしました。
続いて3月6日弥生賞ディープインパクト記念に田辺とのコンビで出走。3番人気に推されていたが、直線で先頭に立ち、最後は好位から脚を伸ばすドウデュースの追撃をクビ差で凌ぎきり優勝。
重賞初制覇を果たしました。
その後の皐月賞では5着に敗れましたが、続くダービーではレコード決着の流れを果敢に先行してドウデュース、イクイノックスに続く3着に力走しました。
秋始動戦のセントライト記念2着後に、3冠最終戦の菊花賞レコード勝ちでG1タイトルを手にしたのです。
4歳
明け4歳は中山競技場で始動する日経賞は9着、その後の京都競馬場で行われる春の天皇賞は11着と敗れ、宝塚記念11着を最後に休養となります。
秋への再起に向け休養していましたが、8月8日、休養中である放牧先で熱中症による多臓器不全を発症し、息を引き取りました。
まとめ
人間同様、馬も夏の暑さは命の危険があること、そして熱中症と馬の関係性について理解していただきました。
日本競馬の現在の環境のことなど、競馬を楽しむうえで新しい視点で馬を理解してあげることが出来るのでは無いでしょうか?
これまでのアスクビクターモアが見せてくれた雄姿に競馬ファンの皆さんも心打たれるシーンがあったはずです。
今回起こってしまったことはとても悲しい出来事であり、日本競馬に影響を及ぼす期待が大きかった馬が熱中症による多臓器不全で亡くなってしまうことがあるという命の尊さを伝えてくれました。
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