「新潟競馬場ってどんな競馬場?」
「新潟競馬場で負けたけど勝つための注意点はあるの?」
日本最大のスケールを誇る芝コースを始め、2001年に大改修を行い日本初となる1,000mの直線コースを導入するなど、他の競馬場とは違った趣向が楽しめる新潟競馬場は、中央競馬のローカル6場の内の1つです。
ダイナミックで少し変わったコースは、競馬を違った角度で楽しめる反面、予想が難しいと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
本記事ではそんな新潟競馬場についての特徴を詳しく紹介していきます。
競馬場の特徴を知ることで、予想の精度は格段に上がります。新潟競馬場の基本を身に付けることは勝つための第一歩と言えるでしょう。
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目次
新潟競馬場の特徴
周回方向 | 左回り |
---|---|
芝1周の距離 | 2,223.0m(外回り) |
直線の長さ | 658.7m(外回り) |
幅員 | 最大25m |
新潟県新潟市にある新潟競馬場は、日本最長の1周2,223mを誇る外回りの芝コースと、ポピュラーな芝の内回りコース、さらにはダートコースが1つの競馬場で開催される、多彩な顔が見られる競馬場です。
起伏がなく平坦で直線が長い、さらに中央競馬で唯一・野芝のみを使用していることから、中央競馬で一番走破タイムが速い競馬場となっています。
そのスピード感は圧倒的で、毎年開催を楽しみにしているファンも多いことでしょう。
地方競馬15場のコース詳細については、別記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
直線だけのコースがある
新潟競馬場の名物は別名「直千」とも呼ばれている、直線だけで構成された芝1,000mです。日本の競馬場で唯一まったくコーナーがないコースですので、当然他の競馬場とは違った予想が要求されます。
直線の長さは1,000mに限った訳ではなく、外回りでは660mと日本の競馬場の中で最長の距離を誇り、内回りでも350mと平均的な長さとなっています。このことからも外回りのコースと、内回りのコースでは違った予想が必要になることが分かるのではないでしょうか?
中央競馬最大の長さ
直線の長さが日本最大級ということは分かって貰えたと思いますが、コース1周の距離も日本で最長です。
外回りはもちろん、内回りコースでも全長1,600mあり中央競馬の中で、もっとも短い福島競馬場と同程度の長さとなっていますので、内回りだからと言っても、きつい小回りが要求される訳ではありません。
3~4コーナーはスパイラルカーブを採用
スパイラルカーブとは入口から出口にかけて半径が小さくなる作りで、スピードを落とさずに回れますが、コーナーの出口で馬群がバラけやすくなる特徴があります。
新潟競馬場ではコースが広いため枠番の優劣が少ないですが、スパイラルカーブと直線の長さで、外を走っている馬がそのままスピードに乗って、前を走っている馬を交わしてゴールするという決着も多く見かけます。
■注目の重賞レース記事
【コース図付き】新潟競馬場「芝コース」の特徴
新潟競馬場は中央競馬で唯一、通年野芝を使用している競馬場です。北海道などでは、寒さに強い代わりに耐久性が弱い洋芝、その他の競馬場で多く採用されているのが、洋芝の上に野芝を植えるオーバーシードとなっています。
野芝の特徴は、衝撃吸収性は高くありませんが、地面を踏み込んだ時の力の多くをそのまま走力に変える事ができるため、スピードが出やすいです。
コースは外周りと内周りの2種類あり、外回りは1周2,223mで中央競馬場で最長の長さとなっています。高低差では内回りコースは起伏がほとんどなく平坦、外回りコースはスタンド向こう正面の3コーナーまでに約2mの上り坂があり、その後下りながらコーナーを回っていくようになっています。
1,000mコースの特徴
開催される重賞レース
新潟競馬場名物の直千です。スタート地点は外回りコースの、第3コーナーさらに奥に設けられているポケット部分で、スタートした後はそのまま直線を駆け抜けゴールまで突き進みます。
そのため駆け引きなど必要ないように思えますが、スタート直後の300mは1,000mでしか使用しない芝を走りますが、その後は外回りコースに入りますので、内側の馬場状態は悪く外が有利です。
騎手もそのことは当然理解していますので、単純に外枠が有利という訳ではなく、外側に馬が押し寄せ密集するため走りづらくなってしまいます。直線の1,000mと言えど予想の時は展開が重要です。
1,200mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向こう正面の直線入口付近。最初のコーナーまでは448m、最後の直線は358mと全体を通してみると直線が多いコースです。
内回りコースは起伏も少なく、1,200mという短い距離のため、逃げ馬が圧倒的に有利となっています。
セオリー通り内枠の逃げ馬がおすすめのコースです。
1,400mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向い正面の右奥コーナーポケット付近。最初のコーナーまで648mと距離があるため、枠による有利不利は少ないです。
1,200mと変わらず逃げ・先行馬が有利な傾向がありますので、基本は先行できそうな競走馬をメインに予想を組み立てましょう。
1,600mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向こう正面のやや3コーナーより、最初のコーナーまでの距離は540mと十分な距離があるため、ポジション争いは落ち着きやすいです。
3コーナー手前の2mの上り坂を駆け上がり、4コーナーにかけ緩やかな下り坂を使ってスピードに乗ったまま最後の直線を迎えます。
差し馬の勝率も高いですので、積極的に狙ってみる予想もありかも知れません。
1,800mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
スタート地点は1,600mより200m2コーナー側に寄った位置にあり、スタート直後に750mの直線を迎えます。最初のコーナーまでの距離があるため、ポジション争いはゆったりしていて、外枠に不利はありません。
それどころか内枠は外から押し寄せる馬群に飲まれ、序盤で窮屈な競馬を強いられることもあり、どちらかというと外枠の馬の方が好成績を残しています。
2,000mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点は4コーナーを回った付近。内回りコースを1周します。内回りコースは起伏が少なく、全体を通して逃げ馬が有利。
内枠が有利でスタートを決めた内枠の逃げ馬が、コーナーを4回回ってそのまま先頭でゴールという光景をよく見かけます。
2,000mコースの特徴(外回り)
開催される重賞レース
重賞レースに出走する能力の高い馬が走る時、2,000mは外回りを使用します。
スタート地点は2コーナー奥に設けられているポケット地点。基本は1,600や1,800mと変わりません。
ただ距離が長くなり、特に最初のコーナーへ差し掛かるまでの距離が950mと、ほぼコースの半分あるため、内枠の馬は馬群に囲まれて思い通りの競馬ができないため不利になります。
囲まれないように先頭を走ろうとすると、スタミナを消費してしまい、最後に待ち受ける長い直線で勝負できないため、新潟競馬の道中のペースは落ち着いている傾向にあります。
じっくり脚を溜めて、最後の直線を鋭く駆け抜ける差し馬が狙い目です。
2,200mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前の直線4コーナー付近。コーナーを4回回ってコースを1周する構成で、激しい起伏はなくほぼ平坦です。
距離は長めですが変わらず先行馬が有利ですが、短いコースよりは差し馬の勝率も上がっていますので要注意です。
2,400mコースの特徴(内回り)
開催される重賞レース
スタート地点は外回りの4コーナーポケット地点。最初のコーナーまで836mと長く、ポジション争いは緩めです。
2,200mと200mしか変わりませんが、逃げ馬より先行馬や差し馬が優勢で、特に差し馬には注意しておきましょう。
【コース図付き】中山競馬場「ダートコース」の特徴
芝内回りコースのさらに内側に設けられているダートコースは、起伏が少なくほぼ平坦なコースで、大きくスタミナを消費するポイントはなく、競馬のダートコースのセオリー通りの予想方法で問題ありません。
開催されるコースは1,200mと1,800mそして2,500mの3種類、しっかりと特徴を抑えて予想に活かしたいところです。
1,200mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点は2コーナーポケット地点。スタートは芝コースで外枠の方が芝を長く走れるため有利です。
直線は353mとダートコースにしては、平均より少し長め程度となっており、高低差もほとんどないため、逃げ馬が圧倒的に有利なコースです。
1,800mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド前直線の4コーナー付近。最初のコーナーまで398mと短くポジション争いはタイトです。
オーソドックスなダートコースとなっており、基本通り逃げ・先行馬が有利。1,200mより逃げ馬の勝率が低く、先行馬の勝率が高い点は注意が必要です。
2,500mコースの特徴
開催される重賞レース
スタート地点はスタンド向い正面の2コーナー付近。コーナーを6回回り、コースを1周半します。
ダートコース全体に言えることですが、コース全体の高低差が0.6mと、JRAの中でもっとも少ないという特徴を持つため、ダートといえどもスタミナをそれほど削られる訳ではありません。
そのため距離が長いダートですが、逃げ馬有利は変わらず次いで先行馬と、セオリー通りの決着が多めです。
新潟競馬場のレース傾向から見る3つの予想のコツ
新潟競馬場は直線の長い競馬場で、他の競馬場とは違うレース傾向が見られます。
そこで、競馬予想に役立てるために、新潟競馬場で見られる3つのレース傾向を紹介します。
新潟競馬場でのレース傾向を予想に取り入れて、高配当的中を目指してくださいね。
内回り・外回り共に枠順の有利・不利なし
競馬場ごとの特性を調べるときに、最も気になるのは枠順の有利不利ではないでしょうか。
レースによっては枠順の有利不利が顕著に表れることもあるので、競馬場ごとの傾向を理解しておくことが大事です。
新潟競馬場での枠順別成績などを調べてみると、内回り・外回りコースのいずれにおいても枠順による偏りはほぼ見られませんでした。
特に内回りコースでも偏りがなかったということは、意外に思う人もいるかもしれません。
外回りコースは最後の直線が659mと日本の競馬場で最も長いため、外枠の馬でも最後の直線で挽回するチャンスがあります。
外回りコースでは枠順よりも、最後の直線で長く良い脚を使えるかが重要です。
内回りコースは直線が短いため内枠有利と考えがちですが、実はそうとも言い切れません。
短距離戦ではハイペースになる傾向があり内ラチ沿いを走っていた逃げ・先行馬が、外から差し馬に交わされることもあります。
内回りだから内枠が有利だと、単純に考えない方が良さそうです。
過去のデータから見ても、新潟競馬場における枠順の成績の偏りはありませんでした。
枠順よりも脚質や馬の能力をチェックして、予想を組み立てるようにしてください。
芝直線1000mでは圧倒的に外枠が有利な傾向
新潟競馬場の名物ともいえるのが、芝直線1000mのコースです。
現在のところ芝直線1000mのコースは新潟競馬場にしかなく、新潟競馬場ならではのレースとして注目されています。
内回り・外回りのコースにおいていずれも枠順による有利不利は見られませんでしたが、芝直線1000mでは圧倒的に外枠が有利です。
芝直線1000mの重賞レースとして注目されているアイビスサマーダッシュでは、2010年~2019年までの過去10年で8枠が連対率25.0%、3着内率29.2%と他の枠よりも好成績を残しています。
外枠の馬が馬券に絡む可能性が高くなっているので、芝直線1000mでは外枠の馬を無視することはできません。
芝直線1000mで外枠が有利なのは、馬は目印がないとまっすぐ走れないからです。
馬場の真ん中を何も頼らずにまっすぐ走るというのは、馬にとって簡単ではありません。
そのため、ラチに沿って走ることで、馬を楽にまっすぐ走らせることができます。
ラチ沿いであれば内と外のどちらでもいいと思うかもしれませんが、内ラチ沿いは他のレースでの影響で馬場が荒れています。
外ラチ沿いはほぼ通ることがない場所なので、芝が綺麗で走りやすい状態です。
それが芝直線1000mにおいて外枠が有利とされる理由で、他の枠から外ラチへ行こうとするとある程度の距離のロスが発生します。
新潟競馬場ならではの芝直線1000mコースでは、外枠の評価を上げ予想をするようにしてください。
基本的には差し馬が有利な傾向
新潟競馬場の最大の特徴は、最後の直線の長さです。
芝の外回りコースにおける直線の長さは659mで、直線が長いことで有名な東京競馬場をも凌ぐ数字となっています。
最後の直線が日本一長い新潟競馬場では、基本的に差し馬が有利です。
後方にいた馬でも十分挽回のチャンスがあり、無理に前に付ける必要はありません。
逃げ馬や先行馬にとっては、あまりアドバンテージのないコースと言えます。
2008~2017年の集計データによると、新潟競馬場2000mの外回りコースにおいて差し馬の勝率が50%を超えています。
新潟競馬場2000mの外回りコースは、新潟記念が行われているコースです。
昨年の新潟記念では、後方にいたユーキャンスマイルとカデナが上位に飛び込んできました。
一昨年の新潟記念は、上位に来た3頭すべてが10番手以下のポジションでした。
近年の新潟記念の結果らから見ても、新潟競馬場では差しや追い込みが有利であることがわかります。
新潟競馬場は直線の長い競馬場なので、後方から長く良い脚を使える馬を狙いたいところです。
新潟競馬場での勝率が高い騎手TOP3
順位 | 騎手名 | 1着回数 | 勝率 | 連対率 |
【1位】 | 戸崎 圭太 | 19回 | 21% | 33% |
【2位】 | 三浦 皇成 | 12回 | 13% | 29% |
【3位】 | 福永 祐一 | 12回 | 24% | 24% |
※2022年9月時点
今年の夏競馬リーディングジョッキーは戸崎圭太騎手でした。2019年以来5度目の獲得で、新潟競馬を得意としている騎手の代表で間違いないと思います。
注目は三浦皇成騎手と福永祐一騎手と並んで、12勝を挙げた今村聖奈騎手ですね。デビューした年でこの活躍は今後がとても楽しみな存在です。
新潟競馬場で注目の種牡馬
競馬では出走馬の種牡馬に注目したときに、競馬場ごとで成績が偏ることがあります。
各競馬場でそれぞれ特性が違い、種牡馬の産駒傾向と条件が合うかどうかで成績も大きく変わってきます。
競馬場のレース傾向を把握するだけでなく、種牡馬の産駒傾向を掴むことも大事です。
そこで、新潟競馬場で活躍馬を多く輩出している注目の種牡馬を紹介します。
新潟競馬場に強い種牡馬を覚えて、万馬券的中に役立ててくださいね。
ジャスタウェイ
新潟競馬場で好成績を残している種牡馬が、ジャスタウェイです。
ジャスタウェイ産駒は、長い直線が向いている傾向にあります。
2017~2019年の競馬場別成績では、新潟競馬場の芝で連対率25.0%、3着内率31.3%と良い数字を残していました。
馬場状態は重馬場までこなしているので、渋った馬場でも問題はありません。
3歳後半に大きく成長を遂げるケースもあるので、前走で負けているからといって軽視できないのがジャスタウェイ産駒です。
父と同様にスピード能力に長けた産駒が多く、短距離で特に注目の種牡馬です。
新潟競馬場の芝コースでは、ジャスタウェイ産駒を狙ってみてください。
ゴールドアリュール
新潟競馬場のダートコースで好成績を残しているのが、ゴールドアリュール産駒です。
ゴールドアリュールは現役時代にダートのスペシャリストとして活躍しましたが、産駒もダート馬が多いという傾向があります。
特に新潟競馬場のダートコースで好成績を残していて、2017~2019年の競馬場別成績では連対率22.2%、3着内率25.3%となっています。
連対率22%超えは立派な数字で、馬券の軸として信頼できるデータです。
特に中距離適性が高く、ダートの1700~2000mではかなりの安定感を誇っています。
新潟競馬場ダートでの中距離戦では、ゴールドアリュール産駒を押さえておく必要があります。
新潟競馬場のダート戦でゴールドアリュール産駒に注目し、勝負所を見極めた馬券で高配当を手にしてくださいね。
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- 11月10日 京都10R 621,520円的中
- 11月03日 東京11R 925,080円的中
- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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まとめ
今回は新潟競馬場について、詳しく解説してきました。
JRAの中でもっとも長いコースを誇る新潟競馬場は、スピード感溢れるレースが見どころです。
外回り、内回り、ダートと1つの競馬場で多彩な顔を見せてくれる競馬場ですが、中でも名物になっているのは、1,000mを直線で駆け抜けるJRAで唯一コーナーを回らないコース、別名「直千」です。
起伏は少なく平坦で最後の直線は長く、競馬のスタイルも他の競馬場より、差し馬にも出番が生まれやすいコースもあります。
したがって馬券を的中させるには、しっかりとコース特性を理解しておくことが大切ですので、この機会にコース特性の基本を取り入れ予想に反映させてみてください!