前走のレース内容、騎手、血統、そして展開予想。
競馬の予想の方法は様々です。予想方法の中で科学的な根拠を打ち出して証明しているのがレースのラップタイムによる展開予想。
他の予想と比べて、予想の安定度が高いと言われています。
今回は、ラップタイムを使ったラップ理論についてわかりやすくまとめています。
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目次
1:ラップ理論とは
「コースレコード更新!」「日本レコード更新しました!」
競馬の走破タイムはレースごとに記録されて、そのタイムによってレースのレベルや馬の能力を推し量る指標となります。馬場状態やレースの流れによって走破タイムは変わってくるので、レコード勝ちした馬=最強馬というわけではありません。
連続でレコード勝ちしているサイレンススズカのような馬は間違いなく最強レベルですが・・・・
レースの走破タイム以外にも、レースのポイントごとにタイムを測定し、そのレースの流れがハイペースなのかスローペースだったのか図る指標がラップタイム。
そのラップタイムを分析して予想に生かす方法がラップ理論です。
予想家の中では、フジテレビのみんなの競馬の解説者井崎修五郎さんが、ラップ理論からの予想をしていますね。
1-1:ラップタイムの見方
ラップタイムはスタートからゴールまで200mごとにタイムを測定しています。
【2022年高松宮記念のラップタイム】
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200 |
---|---|---|---|---|---|
12.1 | 10.3 | 11.0 | 11.0 | 11.5 | 12.4 |
2022年ナランフレグが勝った高松宮記念のラップタイムです。
前半600mまでのラップが33.4秒、後半600mのラップが34.9秒。前半のラップタイムが後半3ハロンよりも1.5秒早いので明らかにハイペース。
逃げてしまった1番人気のレシステンシア、2番手のジャンダルムのどちらも着外に沈んでいます。優勝したナランフレグは後方15番手、2着のロータスランドは9番手だったので完全に差し競馬で決着がつきました。
このレースで注目となる馬は3着のキルロードです。
ハイペースのレースで3番手追走しながら、上がり3ハロンはレース平均よりも早く3着に喰い込んでいます。
高松宮記念では17番人気でしたが、このラップタイムを見ると能力は相当高いはず、次走はかなり期待できそうです。
しかし、次走の函館スプリントステークスでは6番人気の6着でした。中京コースと函館コースの芝の違いもありますが、函館スプリントも高松宮記念と同様のハイペース。
高松宮記念よりもさらに速いペースで流れる中、キルロードは前走と同じようにレースを進めることができたのですが、同じ位置にいた勝馬ナムラクレアが上がり3ハロン34.1という早いタイムで独走!前にいたメンバーの中では頑張った方ですが、上位の馬と力の差、そして斤量の差があり過ぎました。
ナムラクレアは斤量50㎏、キルロードは斤量57㎏で7㎏の差は大きすぎましたね。
1-2:レース全般のラップの流れ
レース前半のラップの流れで、前3ハロンと最終の3ハロンを比較して前半が早ければハイペース、後半が早くなればスローペースとなります。
ハイペースの場合、早い展開で体力を消耗した先行馬が最後粘れずに馬群に沈んでしまうことが多いです。逆にスローペースになると直線に向いた時に一斉にラストスパートという形になるので、前半でいいポジションを取れた先行馬が有利になります。
1-3:前半3ハロンのラップの流れ
前半3ハロンのラップはコースの形状と逃げ馬の動向で流れが変わってきます。外枠よりに逃げ馬がいる場合、また、複数逃げを主張する馬がいる場合は3ハロンのラップは非常に早くなります。
また、スタート後にすぐコーナーがある場合も先行争いが激しくなるため前半のラップタイムは早くなる傾向です。
ただし、同じ3ハロン33秒の流れであっても
ラップタイムが 11.0-11.0-11.0の流れよりも、10.5-11.0-11.5とペースが落ち着いてくる流れの方が先行馬はレース中で息をいれやすくなり、後半でも逃げ残る可能性があります。
1-4:上がり3ハロンラップの流れ
ラップタイムの中で特に重要視されているのが後半3ハロンのタイム。上がり3ハロンラップと言われるものです。
騎手がゴーサインを出した後の瞬発力がタイムに表れるので、上がり3ハロン最速の馬がそのレースでは一番強いと思われがちです。確かに、レース後半で上がり最速の馬は見た目でも強く見えますが、それはレースの流れによって生まれてくるものなので過信することはできません。
ただし、新馬戦や未勝利戦など経験が少ない馬の上がりタイムは重要なポイントになります。競馬では絶対的なスピード能力はもちろんのこと、騎手からの指示に対しての反応が重要になります。
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2:ラップ理論実践編
ラップ理論を予想に生かすために必要なポイントについて説明します。
2-1:コースの特徴を見極める
スタートからある程度直線を走れるコースは、急激な先行争いが起きにくく最初の2ハロンまでの流れはそれほど早くならないことが多いです。逆に、スタート後すぐにコーナーがあるコースであれば、コーナーを回る前に先行ポジションを確定させたい馬同士の争いが起きるので、ペースは早くなります。
また、東京や中京、新潟のように直線は緩やかな坂の場合は上がり3ハロンのタイムは非常に早くなることが多く、中山のようにゴール前に急坂がある場合上がりのタイムは東京や新潟よりも時間がかかることが多いです。
2-2:レースの特徴を見極める
コースと同様にレースも毎年同じようなラップになることが多いです。菊花賞やオークスなどは、今まで出走経験がない距離を走る馬が多いため、最後の直線までどれだけスタミナが温存できるか未知数です。
少しでもスタミナを温存するため、前半はゆっくりとした流れでレースを進めることが多くスローペースになることが多いです。そのため、前半である程度リードした馬が逃げ残る可能性が高くなります。
3:ラップ理論のメリットとデメリット
ラップ理論のメリットとデメリットについて説明します。
3-1:ラップ理論のメリット
ラップ理論を知ると格段に予想についてはメリットがあります。特に予想のポイントとなる2つのポイントについて説明します。
前走の着順だけにとらわれなくなる
馬券を買う人の多くは、前走で着順がよかった馬を購入する傾向があります。当然、前走8着だった馬よりも2着の馬の方が人気が出ます。しかし、レースのレベルが低ければ2着だった馬はかなり危険な人気馬、高いレベルのレースで掲示板にギリギリ入ったような馬は注目の穴馬になります。
ラップ理論を利用してレースレベルを判断することによって、人気に左右されずに馬券対象を絞ることができます。
展開の予想に強くなる
ラップタイムによって、その馬がどんなレースをしてくるかがわかります。スタートから1Fのタイムが優秀な馬は逃げる可能性が高いです。どの馬が逃げるか?自分なりに展開予想することによって、レースの流れが掴みやすくなり展開予想がしやすくなります。
3-2:ラップ理論のデメリット
ラップ理論に特にデメリットはありませんが、強いてあげれば2つだけ難点があります。
予想するのに時間がかかる
予想に反映するまで時間がかかるのがラップ理論のデメリットです。ラップタイムは見ることができても、次のレースを予想する際に、芝の状況や枠順、他の馬との兼ね合い、騎手の能力など様々な要素を把握して、馬券に生かす必要があります。
初心者にはわかりづらい
競馬を覚えてすぐの初心者の方だと、なかなか予想しづらいというのが難点ですね。また、馬の調子が前走とほぼ同じであることが条件で予想していきますので、体重の増減や調教の状態の変化などで前走のラップと同じように走れない場合があります。
4:2022年の重賞をラップ理論で検証してみた
2022年の重賞をラップ理論で予想したらどのような結果になるのか検証してみました。
4-1:日本ダービー
2021年のダービーのラップタイムを見てみましょう。
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200 | 1400 | 1600 | 1800 | 2000 | 2200 | 2400 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12.2 | 10.6 | 12.2 | 13.0 | 12.3 | 12.4 | 12.8 | 11.7 | 11.4 | 11.5 | 10.8 | 11.6 |
前半3Fが35.0秒で後半3Fが33.9秒なので、完全なスローペースでした。
バスラットレオンが単騎で逃げて、タイトルホルダーは無理に競らずに2番手で隊列が出来たので、残り1000mまでは12秒台のラップで淡々と流れています。
問題は残り1000mからの急激なペースアップ。東京競馬場だと第3コーナー過ぎから一気にペースアップをすることになります。ここでペースアップについていけない馬が脱落、タイトルホルダーはここで後手に回ってしまったのが敗因ですね。
そして直線では上がりタイム33秒台の強烈な末脚勝負になり、決め手を持った馬が上位を独占する結果となっています。
昨年の傾向を見ると、ダービーはやはり決め手を持っている馬じゃないと上位に来れないというのがわかりますので
2022年の出走馬で上がり33秒台を出した経験があるのは
セイウンハーデス・オニャンコポン・ドウデュース・ジオグリフ・イクイノックス・マテンロウリオン・マテンロウレオ・キラーアビリティ・ダノンベルーガ・ジャスティンロックの10頭。
さすがダービーなので半数の馬が該当しますが、それでも対象は半分に絞られました。
続いて東京の残り1000mからのスピードアップに適応できるか?道中でのポジション上げができる馬達を選んでいきます。
道中のポジション上げで有利に進められそうなのは、イクイノックス、ジオグリフ、ダノンベルーガ、ジャスティンロック、オニャンコポンの5頭です。
今までのラップタイムを比較して2022年のダービーを予想すると
◎イクイノックス
〇ジオグリフ
▲ダノンベルーガ
△ドウデュース
△ジャスティンロック
△オニャンコポン
こんな感じの予想になると思います。結果は◎のイクイノックスが2着、△のドウデュースが1着だったので馬連はゲットすることはできましたが、ダービー馬を当てることはできませんでした。
今回はわかりやすいように、簡易的な手法でラップタイムを使って予想してみましたが、これに騎手の要素や枠順の要素などを取り入れるともっと精度は上がると思います。
5:ラップ理論がわからなくても高配当をゲットできる競馬予想サイト3選
数字が苦手な人にはラップ理論は合わないかもしれませんね。確かに的中確率は上がりますが、結局スピード能力の高い馬が本線になることが多いので回収率はそれほど高くないかもしれません。
ラップ理論がわからない初心者の方でも回収率を上げる方法!それは信頼できる競馬予想サイトを利用してみることです。
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- 11月10日 京都10R 621,520円的中
- 11月03日 東京11R 925,080円的中
- 10月27日 京都02R 1,109,040円的中
- 10月22日 浦和07R 809,800円的中
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6:ラップ理論まとめ
ラップ理論はラップタイムから予測するために、様々な要素を取り入れる必要があるので初心者の方がすぐにラップ理論で当てるというのは難しいと思います。
ただし、何度も研究と実践を繰り返して自分なりのラップ理論が完成したら馬券の的中率回収率ともに飛躍的にアップすることでしょう。