女性騎手で大人気の今村聖奈騎手！かわいいと評判の魅力に迫る！

2022年3月にデビューした今村聖奈騎手。JRAでは10人目の女性騎手です。
7月に重賞初挑戦でCBC賞を制して一躍注目が集まる存在となりましたが、彼女の騎乗技術はデビュー前から絶賛されており、今の活躍はそれほど驚くものではないでしょう！

この記事では今村騎手のプロフィールや、彼女の騎乗テクニックのどこが凄いのかについてまとめた記事になります。

5分程度で読み終える記事になっていますので、是非最後まで読んでください！

1.今村聖奈騎手のプロフィール

今村騎手は2003年11月28日生まれの18歳！出身は滋賀県です。
武豊騎手以来の天才ジョッキーとまで言われる彼女のプロフィールについて
まとめました。

1-1.父は元JRA騎手　今村康成

今村騎手の父は元JRA騎手の今村康成さんです。

1997年～2012年までジョッキーとして活躍。通算成績1073勝を挙げています。
平地での重賞制覇はありませんでしたが、2001年の中山大障害で10番人気のユウフヨウホウでG1勝利を挙げています。

今村騎手の同期は秋山真一郎騎手、勝浦騎手、武士沢騎手、松田騎手とまだまだ現役で活躍しているジョッキーが多いです。

1-2.今村聖奈騎手の同期騎手

※同期メンバーと先輩に囲まれて嬉しい初勝利！

2022年デビューの今村騎手は競馬学校第38期の卒業生です。同期は大久保騎手、佐々木騎手、土田騎手、角田河騎手、西塚騎手、川端騎手、鷲頭騎手の7人。

この中では、今村騎手18勝、角田河騎手14勝と二人が新人リーディングを争っていますが、まだ勝利を挙げていない騎手もいるので、今村騎手や角田騎手に続けるよう頑張ってほしいですね！

1-3.普段は普通のかわいい18歳の女の子

レースを離れたら本当にどこにでもいる女の子って感じです。アイスクリームや平野紫耀、中島健人が大好きな18歳の女の子。

私服も普通におしゃれなので、街ですれ違っても誰もあんなに凄いことをやってのけた騎手だなんて気づかないかもしれませんね。

1-4.JRAデビュー後の成績

初騎乗	2022年3月5日　阪神1レース　リンギングフォン8着
初勝利	2022年3月13日　阪神8レース　ブラビオ
重賞初騎乗	2022年7月3日　阪神11レース　CBC賞　テイエムスパーダ
重賞初勝利	2022年7月3日　阪神11レース　CBC賞　テイエムスパーダ
通算成績	31勝　全国リーディング26位（8月20日時点）

デビュー戦は5番人気で8着でしたが、同日に4歳以上1勝クラスで3着！デビューの翌週には初勝利を挙げているのは素晴らしいです。

デビュー年に初重賞制覇となったCBC賞はJRA史上4人目の初騎乗初重賞制覇でした。
過去に達成できたのは3人！菊沢騎手、武幸四郎騎手、池添騎手とG1の常連となる騎手ばかりです。

そして8月20日の小倉競馬場6レース新馬戦でついに31勝を達成！G1出走が可能となりました。
デビューから162日での達成は、福永騎手、三浦騎手に次いで3位という成績！これは見事です。

「正直、余裕がなかったし、そっとしておいてほしい気持ちはありました」
達成した時にはこのように語った今村騎手、周囲からの期待というプレッシャーは凄いものだったでしょう。
それでも、本当にプレッシャーなんて感じてるの？というくらいの騎乗、勝利もコンスタントに挙げていました。
プレッシャーから解き放たれた今村騎手がどんなものなのか、マジで恐ろしいです。

最速で9月のスプリンターズステークスからの騎乗！
騎乗依頼はかなり集まるでしょう。いきなり勝ち負けができる馬での騎乗も考えられますね。

2.今村騎手の所属する寺島厩舎とは

今村聖奈騎手が所属しているのは栗東の寺島厩舎です。
寺島良調教師が2016年にオープンした新鋭の厩舎！
2021年のランキングは全国15位！今年は今村騎手の活躍とともにさらにランキング上位を狙っています

2-1.寺島良調教師は元騎手ではない

引退した騎手が調教師免許を取得して調教師となるのが一般には多いですが、寺島師には騎手経験はありません。

北海道大学の馬術部主将を務めており、その後はノーザンファーム空港勤務から栗東の大久保厩舎、松田国厩舎の助手を経ての開業。調教師としては異色のプロフィールと言えますね。

優れた騎手が優れた調教師になるということはなく、騎乗技術と育成技術は全くの別物と考えると寺島厩舎の躍進ぶりも全く不思議ではありません。

2-2.新鋭！寺島厩舎の成績

寺島厩舎が開業した2016年～2022年までの通算成績です。

年度	勝利数
2016年	3勝
2017年	12勝
2018年	27勝
2019年	35勝
2020年	32勝
2021年	34勝

2019年からは平均して30勝以上を挙げており、ランキングもベスト20に入るようになっています。今年は今の時点で14勝を突破しているので、最終的には40勝以上でベスト10入りが果たせるかどうかってとこですね。

寺島厩舎の勝利のほとんどが今村騎手によるものなので、今村騎手がどのくらい勝てるかにより、寺島厩舎のレベルも一気にアップします！

2-3.寺島厩舎　今後期待の馬！

今村騎手でCBC賞を制したテイエムスパーダは逃げてのレコード勝ちですから、今後重賞の常連馬となるでしょう。賞金加算次第では秋のG1に出走できるかもしれません。

・ヘリオス

2022年根岸ステークス2着の後は地方交流重賞で2戦連続2着！現在主戦は武豊騎手が勤めているので、今村騎手への乗り替わりは厳しいかもしれませんが、秋の地方交流で武騎手が乗れないときには初の地方交流重賞出走のチャンスが廻ってくるかもしれません。

ダート短距離の地方交流重賞は、藤田菜七子騎手がコパノキッキングで制しているので、今村騎手も藤田騎手に続いて地方重賞を獲得できる可能性は非常に高いです。

・ディバインフォース

2022年のステイヤーズステークス優勝馬！まだ3000ｍを超えるレースに出走の経験がない今村騎手なので、この馬の鞍上を任されるかどうかは今年の夏、秋次第でしょう。

天皇賞春にも出走している馬なので、暮れのアルゼンチン共和国杯や有馬記念への出走があるかもしれません。

・テイエムスパーダ

この馬の主戦は今村騎手になるかどうか、一応国分騎手の代役でCBCは騎乗していますからね。
問題は次のレースは軽ハンデの恩恵が無くなりそうなこと、スプリンターズステークスに出るためには30勝を突破しなければならないことなどありますが、軽ハンデとはいえレコード勝ちできる馬ですから能力は高いはず！もう1つ、2つ今村騎手で重賞を取ってほしい馬です。

3.今村聖奈騎手の騎乗はここが上手い

今村騎手の上手さはデビュー前の模擬レースから絶賛されていました。
彼女の座右の銘「人馬一体」が本当に体現できており、最後の直線で伸びるのは
外国人騎手に通じるところがあります。

3-1.デビュー前から騎乗テクニックは絶賛されていた

今村騎手の模擬レースの成績は2着、3着で優勝はできませんでした。
実際、模擬レースで勝ったことは一度もないそうですｗ
まあ、騎乗する馬によって着差は違うので、結果は度外視でいいですが、注目すべきは
そのレース内容です。

コーナーで膨れることなく、インをピッタリと回るテクニックは現役の騎手でもなかなかできる人は少ないです。それを模擬レースでやってのけたのは彼女が持つ天性の騎乗センスがあるからでしょう。

レース後のインタビューも、他の新人騎手が自分の騎乗テクニックに言及した発言が多かったのに対して、今村騎手は

「馬が途中で走る気を失くしかけたので、それを盛り返すようにした」

この発言って本当に「人馬一体」を目指していることがわかりますよね～
ちょっと「馬優先主義」をいつも掲げていた岡部幸雄騎手を彷彿させます！

3-2.今村騎手の上手いレース3選

競馬系の掲示板を見ると「今村騎手は神」「今村騎手はうまい」という書き込みが多いですが、本当に彼女はうまいです！

今村騎手の騎乗の上手さがわかるレースを3つ紹介しましょう。

１．2022年7月3日　小倉競馬場　3歳以上1勝クラス　キングスソード

個人的にはこのレースが断トツですね。
CBC賞で勝った後の最終12レース。馬はキングスガードの弟で1番人気。それも大外。
とても楽な気持ちで乗れるレースではありません。
スタートはそれほどよくなかったのですが、驚いたのは3コーナーから4コーナーにかけて
大外のピンクの馬が何故か内ラチ沿いを走っているｗこの位置取りって凄いですね。

内枠なのに、大外ぶんまわしている勝てない騎手はよく見るけど、真逆です。
そして凄いのは直線に入ってから、内ラチ沿いをまっすぐに伸びてきて外に振るかなと思ったら
振らない・・・・あ、詰まったと思った瞬間。
僅かに開いた最内を突き抜けて見事な快勝。

馬の操作性、進路が開くまで我慢する駆け引き、そしてインをつく度胸。このレースは今村騎手のいいところ全てが詰まったレースだと思います！

２．2022年7月3日　小倉競馬場　CBC賞　テイエムスパーダ

言わずとしれた今村騎手の初重賞制覇レースCBC賞。
確かに軽ハンデという恩恵はありましたが、ハンデ戦で51キロ以下の馬ってほぼ勝てないんですよね～
何故ハンデが軽いか？それは出走メンバーの中でその斤量じゃないと勝負にならないからですね。

テイエムスパーダは前半31.9秒という超ハイペースで逃げていますが、スタートからそれほど追っているわけではないんですよね。走りたがってる馬をそのまま走らせてあげてる感じ。

今村騎手の凄いところは最後の鞭です。逃げ馬で4コーナーではある程度リードを保っているから、他の馬の出方をみて最後の最後に鞭を入れて粘らせるのが普通の騎手ですが、今村騎手は直線に向いたときにすぐ鞭を入れます。

なんか、鞭の入れ方が「さあ、最後の直線がんばろう！」って感じです。
その鞭に反応して、テイエムスパーダが伸びる伸びる！終わってみたら驚きのレコード勝ちでした。

３．2022年5月29日　新潟競馬場　3歳未勝利　エルザストラウム

このレース勝つことはできませんでしたが、10番人気の馬を2着に持ってくるには
この競馬しかないというレース運び。とにかく最後の差しのセンスが凄い！大外の馬には差されてしまいましたが
今村騎手が追える騎手というのがよくわかるレースです。

4.今村聖奈騎手の買いどきはここ！

天才騎手と言っても勝率10割の騎手なんて存在しません。今村騎手は連対率、勝率ともに高いですが、それでも負けるときは負ける！

では、どんなレースで彼女を買えばこっちも勝つことができるのか？
デビューからの彼女のレースを分析して今村騎手の買い時を探ってみました！

4-1.軽ハンデを活かした逃げ馬騎乗

今村騎手はまだデビューして1年目なので50勝達成するまで減量騎手として騎乗することができます。CBC賞のときのテイエムスパーダは48キロ、トップハンデのタイセイビジョンが57キロですから9キロも軽い斤量で出走することができるのです。

これだけ軽いと馬にとって走るのは楽。同じ能力の馬なら圧倒的な差が生まれます。特に逃げ馬の場合軽い斤量だと最後の直線で垂れにくいというケースが多いので、軽い斤量で前に行く馬にのったときは買い時ですね。

4-2.コーナーが多いレース

今村騎手はコーナーを回るテクニック、そしてインを突く度胸を兼ね備えた女性騎手です。当然、自分の持ち味が活かせるコーナーが多い方が有利！特に4つのコーナーを回るレースだと格段に勝率、連対率が上がっているのでここは注目です。
かなりの人気薄でもワイドで抑えておけば稼げます！

4-3.内枠なら人気薄でも買い

新人の頃から絶賛されていたコーナーワークに加えて、イン強襲ができるのも今村騎手の魅力です。

イン強襲、いわゆるイン突きは自分が落馬した場合に大怪我をする可能性があること、そしてインを突いて下手な騎乗をしたことにより、他の馬に被害が及び事故に発展してしまう可能性があることなどがあり、度胸だけではなく自分の騎乗テクニックに自信がない騎手はなかなかやることができません。

今、イン突きができるのって岩田康騎手くらいでしょうね。今村騎手は岩田康騎手と同様にインを突ける騎手なので、内枠を引いた場合はかなりの人気薄でも馬券にしてくれる可能性があります。

4.今村聖奈騎手の今後はどうなる？

現在20勝を突破して今村騎手。今後はどんな活躍をしてくれるのか？
注目される彼女の今後についてまとめました。

4-1.新人騎手最多勝利数を塗り替えれるか？

2022年度の新人最多勝利争いは4勝差で角田騎手が追ってきているので、最後まで目が離せない状況です。それでは、新人最多勝の記録も塗り替えてしまうことができるのか？

現在、新人最多勝の記録を持つのは三浦皇成騎手の70勝。これは武豊騎手の新人記録69勝を塗り替えたものです。ちょっと今のペースではこの記録は抜けないでしょうね～

これから得意の新潟競馬場で何勝積み重ねることができるかによって、記録更新が見えてくるでしょう。

4-2.G1レース騎乗は2022年中にありそう

新人騎手がG1に騎乗できる条件は30勝以上をあげていること。現在既に21勝を挙げているので、秋のG1シーズンの頃には確実に30勝は超えて、G1騎乗の条件をクリアしていると思います。

問題は、G1の場合定量制（出走する馬の年齢や性別によって斤量が決まっている）ものなので、新人ジョッキーの軽量特典はありません。オーナーが今村騎手の魅力が軽量で乗れることとしか考えていないならば、なかなかG1の出走チャンスが巡ってくるのは難しいでしょう。

しかし、軽量だけではなく、騎手として認められた場合は寺島厩舎以外の有力馬からも騎乗依頼が来るでしょう。

まず、スプリンターズステークスはテイエムスパーダで出走できそうなので、2022年中にG1騎乗は十分あり得ますね。

4-3.地方交流競走での勝利は目前

寺島厩舎ではヘリオスをはじめとして、いいダート馬が揃っているので、地方交流重賞への出走はかなり早い時期に実現できそうです。

9月から始まる地方交流の重賞シーズン。中央とは乗り方がかなり違うので最初は戸惑うかもしれませんが、彼女の騎乗センスは抜群なので、すぐに地方のレースの流れにも合わせることができるでしょう。

G1制覇は中央よりも地方交流重賞の方が先かもしれません。

4-4.注目すべきは新潟開催での活躍

藤田菜七子騎手も新潟が得意でしたが、今村騎手も新潟での成績が非常によく、彼女自身も得意な競馬場に挙げています。7月後半から開催される新潟競馬場でどのくらい勝利を積み重ねることができるかが、今年の後半戦のポイントとなってきそうです。

藤田菜七子騎手以外にも、函館にいる古川美穂騎手、永島まなみ騎手などなど新潟に参戦してきそうなので、ここは熱い女の戦いが見れそうですね～

今村聖奈騎手まとめ

今村騎手の話題になると、女性騎手初とか史上初女性騎手の〇〇みたいな見出しが躍りますが、私は今村騎手を女性騎手のカテゴリには入れていません。

この記事でも極力女性騎手という言葉は出しませんでしたが、彼女は女性騎手というカテゴリを超えたジョッキーだと思っています。

武騎手そして翌年の岡騎手がデビューしたときは本当に鮮烈でした。新人というカテゴリを超えた活躍をしていました。今村騎手も同様、新人や女性ということで騒がれるのではなく、本当の意味での一流ジョッキーになれる人だと思っています。

とにかく大きな怪我をせずに、今まで通り馬と会話ができる騎手としてどんどん記録を塗り替えていってほしいです。

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