競馬 税金 計算

競馬で儲けた時、その税金はどうやって計算すればいいのか

1:競馬で儲けたら、税金ってどうやって計算したらいいのか?

競馬ファンのみなさん、競馬で儲けた時の税金って、ちゃんと申告してますか??
別記事でもご紹介しましたが、競馬で出た儲けも申告しなきゃダメなんですよ。
とはいえ、「えっ、そうなの!?」と今初めて知った人、計算の方法とか知らないですよね。

「競馬の税金ってどうやって計算するの?」
「計算する時に気をつけなければいけないことってあるの?」

今回はそんな競馬の税金、その計算方法について解説していきます。

2:まずは知っておくべき、税金の仕組み

競馬 税金 仕組み

まずそもそもの話、日本の税金の仕組みをご存知ですか?
個人が一年間で稼いだお金に対してかかる税金が「所得税」「住民税」です。

今回、競馬での儲けに関わってくるのがこの「所得税」
そしてこの所得税ですが、儲けの種類によって10区分の計算方法に分けられています。

その区分は以下のとおりです。

  • 利子所得…預金の利子を貰ったことによる儲け
  • 配当所得…株式などの配当金を受け取ったことによる儲け
  • 不動産所得…不動産を貸し付けたことによる儲け
  • 事業所得…事業を営んだことによる儲け
  • 給与所得…給与や賞与を貰ったことによる儲け
  • 退職所得…退職金を貰ったことによる儲け
  • 山林所得…山林業を営んだことによる儲け
  • 譲渡所得…事業以外で物を売ったことによる儲け
  • 一時所得…突発的・偶発的に生じた儲け
  • 雑所得…上の9つのどれにもあたらない儲け
  • 見てみてどうでしょうか?
    身近なものもありますし、おそらく一緒関係なさそうなものもありますよね。
    税金をこの10の区分に分けて計算するのは、「利益の質や発生理由に合わせて、最適な税金の計算方法をとりたい」という理由からです。

    2-1:一般的に、競馬での儲けは「一時所得」

    競馬 税金 一時所得

    一部例外になることもありますが、基本的には競馬での儲けは一時所得にあたります。
    たしかに、競馬の儲けは”突発的・偶発的”なものですよね。

    ではこの一時所得に対しての税金の計算方法はこちらです。

    (収入 – 経費 – 特別控除50万円) ÷ 2 = 課税対象額

    ここでポイントが2つ。
    一時所得の税金の計算について、他の税金より有利な点があります。
    ・特別控除が50万円あり、所得から差し引ける(所得が50万円未満の場合は税金が発生しない)
    ・税金がかかる前に、金額が1/2になる

    上記の2点です。

    なぜこの計算方法になっているかというと、「偶然手に入った儲けにまでガッツリ税金をかけるのはさすがにかわいそうだ」という理由からです。
    血も涙も無いイメージの国税局、やさしいトコあるじゃん。

    3:競馬での儲けの場合、注意しなければならないポイントも2つ

    競馬 税金 注意

    意外にやさしいな、国税局、と感じたソコのあなた。
    やっぱり国はそんなに甘くありませんでした。
    競馬での儲けについては、しなければならないポイントも2つ。

    3-1:経費として認められるのは的中した馬券の代金だけ

    例えば競馬で1点100円の馬券を10点買って、そのうちの1点が的中した場合、経費として認められるのは100円だけです。
    もちろん、競馬では当然のように何点も馬券を買うことが多いですが、経費は「その収入を生じた行為をするため、又はその収入を生じた原因の発生に伴い直接要した金額に限る」とされています。
    これは多く税金を払わないといけない、というだけでなく、税金を計算する時に「当たった馬券を何円で買ったか」も覚えておかないといけないため、非常に面倒かつ、納得のいかない決まりですね・・・

    3-2:競馬での年間収支はマイナスでも、一発当てたら申告が必要

    競馬 儲け 申告

    普通の税金の感覚だと、年間収支がマイナスなら税金って払わなくてもいいイメージですよね?
    競馬の場合はそうではなくて、ドカンと一発当てた場合は、その獲得金額を申請しなければいけません。
    少し前に書きましたが競馬の儲けは「突発的・偶発的に生じた」ものなので再現性は低く、ハズレ馬券も経費として計算できない以上、年間トータル収支で考えるのは難しい、ということかと。
    本来なら当たった馬券だけを計算して、課税対象の50万円を超えていたら申告、が正しいんですけどね。

    競馬の税金の計算については、下記記事でも詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。

    競馬で儲けたとき、税金を納めないとバレる?その現状とは?

    3-2-1:大金獲得の可能性の高いWIN5は特に注意が必要

    競馬にはいろんな種類の馬券がありますが、その中でも少し特殊な馬券、WIN5を好んで買う人は、この税金に関してより注意が必要です。
    WIN5はその性質上、的中時はかなり大きい金額が当たることも少なくありません。

    WIN5の配当は、過去をを遡ると、多くて数億円、少なくても数百万円はザラにあります。
    単純に獲得金額から計算すればいいので、計算自体はそれほど面倒ではありませんが、かなりの額を税金で持っていかれるうえ、大きい金額だと隠してもバレる可能性が高いです。
    悔しい気持ちは十分理解できますが、ちゃんと申告しましょうね。

    4:競馬の儲けを雑所得にするには

    競馬 税金 雑所得

    先ほども説明した通り、競馬での儲けは一時所得とされ、その決められた計算方法で計算し、税金を納める、というものが基本です。
    しかし、2015年のある裁判以降、競馬の儲けが「雑所得」として課税対象になる可能性も出てきました。

    国税局からの通達はこちら

    (2) 競馬の馬券の払戻金、競輪の車券の払戻金等(営利を目的とする継続的行為から生じたものを除く。)

    (注)
    1 馬券を自動的に購入するソフトウエアを使用して定めた独自の条件設定と計算式に基づき、又は予想の確度の高低と予想が的中した際の配当率の大小の組合せにより定めた購入パターンに従って、偶然性の影響を減殺するために、年間を通じてほぼ全てのレースで馬券を購入するなど、年間を通じての収支で利益が得られるように工夫しながら多数の馬券を購入し続けることにより、年間を通じての収支で多額の利益を上げ、これらの事実により、回収率が馬券の当該購入行為の期間総体として100%を超えるように馬券を購入し続けてきたことが客観的に明らかな場合の競馬の馬券の払戻金に係る所得は、営利を目的とする継続的行為から生じた所得として雑所得に該当する。
    2 上記(注)1以外の場合の競馬の馬券の払戻金に係る所得は、一時所得に該当することに留意する。
    3 競輪の車券の払戻金等に係る所得についても、競馬の馬券の払戻金に準じて取り扱うことに留意する。

    引用元:法第34条《一時所得》関係
    https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/04/08.htm

    これだけ読むと非常に分かりづらいですが、簡単にまとめると、「営利目的で、機械などを使い、利益が出るように計算した上で、継続的に競馬で利益を出したら雑所得」ということです。

    この判例となった裁判がこちらです。

    外れ馬券「経費」の初判断、予想はせず機械的に購入した「特異ケース」 求められる時代に即した課税実務

    上記を読んでもらえると分かるとおり、基本的に一般の競馬ファンにはほぼ関係ないような話かもしれませんね。
    雑所得として競馬の儲けを申告できるのは、相当計算高く、システム的に競馬をやっている人か、組織で競馬をやっている人ではないでしょうか。

    4-1:雑所得扱いになった時の税金の計算方法

    競馬 雑所得 計算

    競馬の儲けが雑所得になった時は、税金の計算方法は全く違った形になります。

    雑所得の場合は、競馬の儲けを給料などと合わせ、全ての収入に対して税金の額が決まります。
    税率は金額によって異なりますが、この課税方式での最大のメリットは「ハズレ馬券も経費として申告できる」という点です。
    さらに、金額ごとに控除額も設定されているので、税金を計算する時にその金額も差し引けます。

    下記が計算式の一例ですが、だいたいこんな感じです。

    【例】年間の収入が695万円超900万円以下の場合
    年間の収入(※1) × 23%(※2) – 636,000円(※3) = 支払う税金

    ※1:給料と競馬での儲けなど、その他の収入の合計
    ※2、※3:税率、控除額のどちらも695万円超900万円以下の場合

    ちょっと計算がややこしい気もしますが、こっちの方が手元に残るお金が多くなる場合もありそうですね。
    ただ、該当する人は極端に少ないはずなので、結論、そんなに気にしなくていい気がします。

    より詳しく知りたい人は下記記事を読んでみてください。
    もっと詳しく税金の計算方法を説明してくれてます。

    確定申告での雑所得の扱いとは|雑所得の例・計算方法・税額について

    まとめ

    今回、競馬で儲けた時の税金の計算について、けっこう細かく解説して見たつもりですが、いかがでしたか?
    個人的には「競馬で儲けたら、計算がめんどくさいうえに、けっこうな金額、税金で持っていかれる」というやるせなさが一番でした・・・
    ですが、裏を返せば、申告さえしっかりしておけば、残ったお金は使い放題ですからね!
    競馬で勝って、後で税金が払えない、なんて事態は避けたいので、競馬で勝ったときはまず、しっかり税金の計算をして、安心してお金を使える状況を作るようにしましょう!