競馬で出走取消になったら馬券はどうなる?返還の方法は?

1:競馬ではレース直前で出走取消になることがある

競馬 勝利

競馬では出馬表が出てから、レース直前で出走取消になることがあります。
馬券を買っていたのに、直前で出走取消になって驚くこともあるのではないでしょうか。
その場合に、購入した馬券がどうなるのかは知っておきたいところです。

JRAでは出走取消や競走除外になったと際に、速やかに返還されることになっています。
そのため、出走取消になっても、外れ馬券となってしまう心配もありません。
これは、もちろん出走取消となった馬の馬券を買っていた場合のことです。

馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・WIN5では、出走しない馬番とのすべての組合せの勝馬投票券が返還されます。
ただし、枠連のときは返還されない組み合わせがあるので注意が必要です。

枠連では出走しない馬の同枠に他の馬が1頭いるときに、同枠のゾロ目のみ返還となってきます。
出走しない馬の枠の組み合わせが、全て返還されるわけではありません。

出走取消となった馬の枠に他の馬がいなければ、その枠との組合せの馬券は返還となります。
枠連の場合は同じ枠に他の馬がいるケースもあるので、このような取り扱いになるようです。

また、滅多にありませんが、競走不成立となったときには全ての馬券が返還されます。
競走不成立は、レース自体が災害や投石等の妨害行為その他の事由により開催されなかったということです。
競走不成立になったときにはパニックにならずに、落ち着いて返還の手続きをしてください。

1-1:競走除外になるケースは?

一口馬主 パドック

競馬ではレース直前で出走できない場合として、出走取消と競走除外の2つがあります。
出走取消は、レースが行われる直前までに病気や事故などによるケガで出走できないと判断した場合になります。

最近では2020年5月17日に開催されたヴィクトリアマイルで、「ディメンシオン」と「セラピア」の2頭が出走取消となりました。
「ディメンシオン」は右前肢跛行、「セラピア」は右前肢フレグモーネが出走取消となった理由です。
競走馬も生き物でいつ何があるかわからないので、レース直前で出頭取消となることも珍しくありません。

出走取消ではなく競走除外となることもありますが、競走除外は競走馬が装鞍所に入ってからレースの発走までに病気やケガ等の理由により出走を取りやめることです。
出走取消との違いはどのタイミングで、出走不可能となってしまうかです。

ゲート入りが始まれば安心だと思う方もいるかもしれませんが、ゲート入り直前に競走除外となるケースもあります。
騎手が馬の歩き方に違和感を感じ、直前で出走を取り止めることもあるのです。

競馬はケガなどで転倒してしまうと、他の馬や騎手も絡んで大事故に繋がるリスクがあります。
そのため、出走までに騎手や調教師、厩務員などが神経を研ぎ澄ませて馬の状況を確認しています。
大事故が起きてしまってからでは遅いのです。

競走除外は大事故を防ぐためにも重要なので、馬や騎手のためにも理解しておきたい仕組みです。

2:出走取消になったときの馬券の返還方法

発券機

それでは、実際に出頭取消となったときの馬券の返還方法について説明します。
出走取消があった馬の馬券を購入している場合には、払戻窓口等で返還が可能です。
競馬場やWINSで馬券を買っているときには、速やかに払戻窓口で返還手続きを行ってください。

最近ではインターネット上で馬券を買う人も多く、その場合はどうなるのか気になる方も多いでしょう。
もちろんインターネット上で馬券を買っていても、馬券の返還は行われます。

電話・インターネット投票では出走取消または除外等の発表がされると、投票購入限度額に加算され返還されるという仕組みになっています。
特別に返還の手続きを行う必要もありません。
投票購入限度額に加算されるという形で、返還されています。

そのため、購入していた馬がレース直前で出走取消になっても慌てる必要はありません。
慌てずに落ち着いて、次のレースの予想に集中してください。

3:競走中止は返還されない

出走取消や競走除外に似ているが、馬券が返還されないケースというのもあります。
それは、競走中止となるケースです。

競走中止とは、レース中にケガや病気でゴールできなかったときのことです。
ケガでゴールできないのだから、馬券が返還されると勘違いしている方も多いのではないでしょうか。
競走中止の場合は発走後の出来事であるため、その馬の馬券は返還の対象となりません。

過去に有名な例として、1998年の天皇賞(秋)があります。
このレースでは圧倒的1番人気に支持されていた「サイレンススズカ」が、レース中に骨折し競走中止となりました。
予後不良で安楽死処分となたっため、多くの競馬ファンが心を痛めた出来事です。

「サイレンススズカ」は単勝オッズ1.2倍でしたが、競走中止であるため馬券の返還はされていません。
このように、競馬では競走中止になるというリスクも考慮しなければならないのです。

実力が飛び抜けているような圧倒的1番人気の馬でも、確実にゴール板を駆け抜けるとは限りません
レース中の骨折や落馬、事故など様々なケースでゴールできない可能性もあるのです。
競走中止の場合は馬券は返還されることはないので、圧倒的1番人気に大金を賭けるといった無理な賭け方は止めておいたほうが賢明です。

4:出走取消となった馬の次走

パドック 入口

レース直前で出走取消となった馬について、出走取消となった理由が回復していればレースへ出走できます。
ただし、出走取消となって馬の次走は、成績があまり良くないという傾向が見られます。
このあたりは、予想をする際には覚えておきたいところです。

出走取消となった馬の次走の成績が振るわない原因として、調子を整えなおすのが難しいという点が挙げられます。
出走取消となるレースに合わせて調子をピークに持って行っているので、次走でまた調子を合わせなければいけません。
競走馬も生き物なので、そう簡単に調子を合わせることはできないのです。

また、ケガが原因で出走取消になったときには、ケガが回復していても良い走りができないこともあります。
これは休養明けでレースが久々だったり、ケガを怖がったりして、本来の力が発揮できないということが考えられます。

出馬表で前走が出走取消となっている場合には、出走取消になった理由を把握しておくことが大切です。
予想をする際に出走取消になった原因によっては、人気馬でも割引きが必要かもしれません。
出走取消となった馬の次走については、苦戦している傾向が見られること頭に入れて馬券を購入してください。

5:過去には禁止薬物で出走取消となったことも

出走取消の事例として、過去に禁止薬物で出走取消となったこともあります。
競馬ファンに衝撃が走ったこの事件は、2019年6月にあった出来事です。

JRAは2019年6月14日、15日、16日に出走予定だった152頭を出走取消としました。
理由は、摂取したとみられる飼料から禁止薬物「テオブロミン」が検出されたからです。
大多数の競走馬が出走取消となりましたが、レースは通常通り開催されました。

禁止薬物「テオブロミン」は、競走馬に与えるカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」に入っていました。
サプリメントは海外から輸入したもので、初めて使用する際には競走馬理化学研究所の検査を受けるのが通例となっていましたが、検査結果判明前に販売していたことが原因です。

競走馬がサプリメントを摂取するのは、一般的であり問題行為ではありません。
疲労回復に役立つため、日頃から使っている厩舎も多いようです。

この事件は競馬関係者が故意に行ったものではなく、まさか検査結果前のサプリメントが売られているとは思っていなかったようです。
JRAとしては公正競馬を保つため、苦渋の決断だったと言えます。
152頭が出走取消となるケースは非常に稀ですが、競馬ファンとしては覚えてきたいニュースです。

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まとめ

競馬では、レース直前で競走馬が出走取消となる場合があります。
最近でも2020年5月17日に開催されたヴィクトリアマイルで、「ディメンシオン」と「セラピア」の2頭が出走取消となりました。
競馬で出走取消になったら馬券はどうなるのか気にしている方も多いかもしれませんが、出走取消になった馬の馬券を買っている場合には返還されるので心配はありません。

競馬場やWINSで馬券を購入しているときには、払戻窓口等で返還が可能です。
電話・インターネット投票でももちろん返還は可能で、投票購入限度額に加算される形で返還されます。

ただし、出走取消ではなく、競走中止のときに馬券は返還されません。
レース中に骨折してゴールできなかったとしても、返還されないという点には注意が必要です。
出走取消や競走除外は返還対象になりますが、競走中止については返還されないということも覚えておいてください。