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目次
1:ハロンの意味
競馬用語でよく耳にするのが、「ハロン」です。
「2ハロン」や「3ハロン」、「ハロン棒」といった使い方で聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
聞いたことはあっても、意外と意味を知らない人も多いようです。
「ハロン」とはイギリスで使用されている距離を示す用語で、「furlong」と書きます。
日本では、1ハロンを200メートルに換算しています。
競馬場にはハロン棒という標識がありますが、これは200メートルごとにたてられているのです。
ただしハロン棒に書かれている数字は、ゴールまでの残りの距離を示しています。
ハロン棒に4という数字が書かれている場合には、ゴールまで残り400メートルということです。
着順掲示板には上がり3ハロンのタイムが掲示されますが、1ハロンは200メートルなので3ハロンで600メートルのタイムとなります。
1ハロン=200メートルということを覚えておくと、タイムの見方もわかってくるのではないでしょうか。
今回は、「ハロン」に注目して、馬券的中率アップの秘訣を紹介します。
当記事を参考にして、競馬予想に役立ててくださいね。
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2:重要視されることの多い「上がり3ハロンタイム」
競馬予想をする際に、重要視されることが多い要素として「上がり3ハロンタイム」が挙げられます。
「上がり3ハロンタイム」は、レースでの残り600メートルの走破タイムです。
レースの後半部分のタイムであり、後ろにいた馬ほど早いタイムが出る傾向にあります。
「上がり3ハロンタイム」が競馬予想において重要視されることが多いのは、その馬のスピード能力の高さがわかるからです。
「上がり3ハロンタイム」で33秒台のタイムを出せる馬は、速いスピードを長く維持することができています。
そのため、後方集団にいても、先頭を捉えるだけの末脚を持っていることになります。
ただし、このあたりはレースのペースによっても大きく変化する点に注意が必要です。
先頭争いが激しくなりハイペースとなれば、全体的に「上がり3ハロンタイム」は遅くなります。
反対にスローペースとなれば、後半に余力を残しているので「上がり3ハロンタイム」は早くなる傾向があります。
「上がり3ハロンタイム」を比較するときには、レースがハイペースかスローペースかを判断するのも大切です。
また、タイムは馬場状態によっても異なってきます。
開幕週で芝生の状態が良いときには、タイムも早くなりがちです。
「上がり3ハロンタイム」のタイムを確認するときには、馬場状態も考慮した比較をするようにしてください。
3:ハロンタイムを使った2つの競馬予想法
200メートルごとのハロンタイムは、競馬予想に欠かせない予想ファクターの一つです。
ハロンタイムを分析することで、より馬券の的中率も上がってくるかもしれません。
そこで、ハロンタイムを使った2つの競馬予想を紹介していきます。
ハロンタイムを上手に活用して、高配当的中を狙ってみてくださいね。
3-1:「前半3ハロン」と「上がり3ハロン」のタイムを比較
競馬予想をする際には、レースのペースが非常に重要です。
レースのペースによって、位置取りの有利不利も変わってきます。
レースのペースを判断するのに大事なのが、「前半3ハロン」と「上がり3ハロン」のタイムです。
この2つのタイムを比較することで、ペースを確認することができます。
「前半3ハロンタイム」が「上がり3ハロンタイム」よりも、明らかに早くなっている場合はハイペースです。
ハイペースの場合には先行した馬がバテてしまい、後方にいた馬が有利となります。
ハイペースで先行した馬が粘ったときには、高く評価できると言えます。
逆に、「上がり3ハロンタイム」が「前半3ハロンタイム」より早い場合には、スローペースです。
スローペースのときには、先行していた馬が有利となります。
スローペースでも先行馬をしっかりと差し切るような追い込み馬は、非常に能力が高い馬と判断できます。
次のレースでも評価を上げ、積極的に馬券を狙いたいところです。
レースのペースは1000mの通過タイムで判断することも多いですが、1000m通過タイムは馬場状態で大きく変化します。
1000mの通過タイムが60秒だとしても、馬場状態が良いか悪いかで内容は変わってきます。
馬場状態が悪ければタイムは出にくいので、タイムが遅いからと言ってスローペースだとは言い切れません。
しかし、「前半3ハロンタイム」と「上がり3ハロンタイム」を比較すれば、同じ馬場状態でのタイムなのでペースの判断が容易です。
競馬予想をするときには、出走馬の前走の「前半3ハロンタイム」と「上がり3ハロンタイム」をチェックしてみてください。
3-2:ハロンごとのラップタイムでレースの性質をチェック
競馬予想の精度を上げるのなら、ハロンごとのラップタイムに注目してみるのも一つの方法です。
JRAのホームページでは、レース結果でハロンごとのラップタイムが表示されています。
ハロンタイムを分析することで、レースの性質が見えてきます。
ハロンタイムの基準となるのは、12.0~12.9秒です。
この範囲内だったら、正常なラップタイムと判断できます。
ハロンタイムが13.0秒以上なら遅く、12.0秒以下なら早いタイムです。
レースのラップタイムの前半に11秒台のタイムが続くようだとハイペースになり、レース最後のラップタイムに13秒台のタイムが出ることがほとんどです。
このようなペースで好走している馬は、ハイペースな消耗戦に強いことになります。
逆に息が入るような展開になると力が出せないこともあるので、レースの性質を理解することは大切です。
また、ラップタイムにバラつきのない淀みのないペースで力を発揮する馬もいます。
馬体重の重い馬などは減速や加速に負担がかかり、平均的なペースが得意な傾向にあります。
成績が安定しない馬などについては、好走しているときと凡走しているときのラップタイムを比較するのもおすすめです。
ラップタイムに注目すると、好走しているときのパターンが見つかるかもしれません。
馬によって得意なラップタイムがあるという点は覚えておきたいところです。
4:調教のハロンタイムにも注目
レースのハロンタイムだけでなく、調教のハロンタイムにも注目することで、予想の精度を上げることができます。
調教タイムでは、まず全体のタイムをチェックします。
坂路なら4ハロンで調教されることが多く、栗東での基準タイムはおおよそ53秒です。
53秒より早いか遅いかで、全体として良い時計が出ているかを判断します。
全体のタイムを把握したら、次に注目するのが最後の1ハロンタイムです。
最後の1ハロンで良いタイムが出ているかどうかで、余力を残しているかがわかります。
全体のタイムが良くても、最後の1ハロンが遅いとスタミナ切れで一杯一杯の内容だったことになります。
タイムが良くても最後に余力を残していないようでは、良い調教内容とは言えません。
最後の1ハロンもしっかりと走り切っている馬が、調子の良い馬だと判断したいところです。
調教はハロンタイムを把握することが重要ですが、その馬の雰囲気も見てみるのがおすすめです。
タイムには表れない雰囲気の良さが、映像で伝わってくることもあるからです。
自分で見てもわからない方は、競馬新聞を参考にしてみてください。
トラックマンが自分で見た感想を書いていることも多く、タイムは平凡でも調教を高く評価していることがあります。
調教での雰囲気が良いかどうかを競馬新聞でチェックしてみましょう。
調教内容も競馬予想の参考にして、予想の精度を上げるように努めてください。
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まとめ
競馬では、「ハロン」という言葉がよく使われます。
「ハロン」はイギリスで使用されている距離を示す用語で、日本では1ハロンを200メートルに換算しています。
各競馬場にはゴールまでの距離を示す「ハロン棒」が設置されていいますが、「ハロン棒」に表示されている数字はメートルです。
「ハロン棒」に4という数字が書かれていれば、ゴールまで残り400メートルという意味にになります。
競馬予想においてはハロンタイムが非常に重要で、特に「上がり3ハロンタイム」を重視する予想家も多くいます。
「上がり3ハロンタイム」で33秒台が出せると優秀で、最後の直線で良い脚を長く使える馬です。
「上がり3ハロンタイム」に注目すると、その馬のスピードの力の高さがわかります。
また、1ハロンごとのラップタイムでレースの性質を見極めることも大事です。
同じ距離のレースでもラップタイムが全然違えば、向いている馬とそうでない馬が出てきます。
ハロンタイムを分析して、その馬が得意とするラップタイムを知ることも重要です。