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【競馬】パドックの見方を解説 | 馬体や状態など見るべき6つのポイント

更新日:
ダート 競馬

パドックの見方にはいくつかポイントがあります。
ポイントを押さえてパドックを見れば、馬の状態を把握しやすいです。

馬の様子が分かると、馬がパフォーマンスを発揮できるか見通しが立つので、競馬予想にも役立ちます。

本記事では、競馬予想に役立つパドックの見方について、ポイントや注意点など詳しく解説します。
パドックを攻略して的中率を上げたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

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パドックを見る重要性

パドックを見ることで、馬の状態や筋肉のつき方、気合乗り、装着している馬具などを確認できます。

たとえば、馬が異常にに発汗している場合は、馬が暑さに負けている可能性があります。暑さに負けていると、100%のパフォーマンスを発揮できません。

また、馬がパドックで暴れまわっている場合は、馬が緊張していると考えられます。暴れて体力を消費すると、レースにも支障が出てきます

パドックを見て馬のすべてを把握することはできませんが、レースに臨める万全な体制であるかは確認可能です。

パドックで見るべきポイント

パドックで見るべきポイントは、以下の6項目です。

それぞれ詳しく確認しましょう。

①馬体をチェック(胴体の太さ、お尻の筋肉)

まずは馬体を確認します。馬体で見る部分は、「胴体の太さ」「お尻の筋肉」です。胴体がボテッと太い、また細すぎる場合は、体重調整に失敗した可能性があります。

胴体は夏に細く、冬に太くなりやすい傾向です。この点も加味して、胴体の太さを確認します。

お尻の筋肉は、発達しすぎていると短距離傾向(スプリンター向き)が強いです。中長距離のレースで、お尻の筋肉が発達している馬がいる場合は要注意です。

②馬の状態をチェック

次に馬の状態を確認します。馬の状態面でチェックするポイントは、以下の6つです。

状態面でのチェックポイント
  • 発汗
  • 首の上下
  • 馬っ気(牡馬)
  • フケ(牝馬)
  • 下痢
  • 鼻出血

発汗

異常な発汗はマイナス評価になります。異常な発汗の基準は「白い泡状の汗」です。馬の汗は透明ですが、かいた汗がゼッケンなどで擦れることで白い状態になります。ゼッケンで擦れるぐらいに大量の汗をかき続けている馬は、状態面が良いとはいえません。

夏場の透明な汗であれば、そこまで気にしなくてOKです。ただ、白い泡状の汗がある場合は、マイナス評価をつけます。

首の上下

首を上下に、断続的に振っている場合、馬のテンションが高い可能性があります。テンションが高い状態が続くと、体力を消耗します。このため、レースで100%のパフォーマンスを発揮できないことも少なくありません。

多少の首の上下であれば、そこまで気にしなくてよいですが、パドックの周回中にずっと首を上下に、思い切り振っている場合はマイナス評価です。

馬っ気(牡馬)

馬っ気は、牡馬が発情している状態です。馬っ気が出ている牡馬は、牝馬に目を取られて、レースに集中できない可能性があります。このため、状態面でマイナス評価です。

フケ(牝馬)

フケとは、牝馬が発情している状態です。フケの牝馬は、パドックで尻尾を断続的に振ったり、手綱を引く厩務員さんに馬体を擦り付けることがあります。

フケは牝馬の繁殖時期の4月~7月に多く見られます。

フケの牝馬は、馬っ気のある牡馬と同様に、レースに集中できない可能性があるため、状態面でマイナス評価です。

下痢

下痢をしている馬は、体調が悪い可能性があります。パドック周回中に下痢をする馬は少ないですが、尻尾あたりに馬糞の跡が残っている馬は、下痢をしたと考えてよいです。下痢によって体調が悪い馬は、当然ながら状態面でマイナス評価です。

鼻出血

鼻から出血している馬は、状態面が悪く、体力を消耗している可能性が高いです。鼻出血の状態でレースに出ると、呼吸がうまくできず、スタミナが持たないこともあります。

鼻出血は再発しやすい症状です。このため、パドックで鼻出血を確認したら、次回レースのパドックでも注意してください。

③装着する馬具をチェック

競走馬には、様々な馬具が装着されます。各馬具は、装着の目的があります。馬具装着でパフォーマンスが向上する馬も多いです。

パドックを見れば、馬具の装着を確認できます。確認するべき馬具は、以下の6つです。

馬具の種類
  • メンコ
  • ブリンカー
  • シャドーロール
  • ホライゾネット
  • チークピーシーズ
  • バンテージ

メンコ

参照元:JRA

メンコとは、馬の顔を覆うマスクです。耳まで覆うため、音も聞こえにくくなります。音に敏感であったり、砂を被るのが苦手な馬がメンコを装着すると、集中力を高めやすいです。

メンコは、これから紹介するブリンカーやホライゾネットなど、他の馬具と併用されることも多いです。

ブリンカー

参照元:JRA

ブリンカーは、メンコの目部分に空いたところに装着するカップ状の馬具です。ブリンカーをつけると、視界が一部遮られます。このため、馬がレースに集中しやすく、前進姿勢を促せます。

近走、レース中の行きっぷりが悪い馬にブリンカーが装着されやすいです。初ブリンカーの馬は、激走の期待ありですので、漏れなく押さえておきましょう。

シャドーロール

参照元:JRA

シャドーロールとは、鼻の上に装着するブリッジ状の馬具です。シャドーロールを装着すると、下の視界が遮られるため、馬の影や芝の切れ目などが気にならず、レースに集中しやすくなります。

また、頭が高い馬にシャドーロールをつけると、頭の位置が下がる傾向です。頭が下がることで、騎手が馬の操作をしやすくなり、馬の機動力アップにつながります。

ホライゾネット

参照元:JRA

ホライゾネットは、メンコの目部分に空いたところを覆って装着するネット状の馬具です。ホライゾネットをつけると、レース中に舞う砂や異物が目に入りにくくなります。また、ブリンカーほどではないですが、視野も狭くなるため、レースへの集中力も高めやすいです。

チークピーシーズ

参照元:JRA

チークピーシーズは、顔の側面につける縦長状の馬具です。チークピーシーズをつけると、左右の視界が遮られるため、前方向に意識を集中させる効果があります。前方向に集中すれば、前進姿勢も高まりやすいです。

バンテージ

参照元:JRA

バンテージは、馬の脚元に巻かれたテープです。バンテージをまくことで、脚の傷や腱・靭帯を保護できます。

これまでバンテージを巻いてなかった馬が、バンテージを巻いていた場合、脚部に不安がある可能性もあります。特に、バンテージを巻いた馬が骨折・怪我明けである場合は、バンテージで保護していると考えて、パドック評価は下げた方が無難です。

④二人引きをチェック

参照元:JRA

二人引きとは、厩務員さんが二人で一緒に馬の手綱を持って引くことです。二人引きは、気合が乗りすぎる馬、気性難の馬に実施されます。このため、二人引きの馬は、気性面でマイナス評価です。

⑤気合乗りをチェック

馬が首を下げた状態で、厩務員さんを引っ張るように周回しているときは、気合乗りが良い状態でプラス評価になります。

ただ、馬が入れ込んで落ち着きがない場合は、気合が空回りしている状態です。特に厩務員さんの制御が効かない場合は、レースでもかかりやすい傾向にあります。

適度な気合乗りは高評価ですが、入りすぎている場合はマイナス評価です。

⑥歩くスピードをチェック

大きな歩幅でリズムよく歩く馬は、状態面で高評価です。特に、前の馬を追い越さないように、パドックの外側を歩く馬は、パドック評価が高くなります。

反対に、歩幅が小さくて、歩くスピードが遅い馬は、状態面が良くない可能性があります。また、パドックの外側を歩く馬でも、足取りがスキップのような状態は、前進姿勢が強すぎることがあるので要注意です。

パドックの見方の注意点

パドックを見る際は、以下の点に注意してください。

馬具の種類
  • 細かく見すぎない
  • 過去の状態と比較する

①パドックを細かく見すぎない

パドックを細かく見すぎるのはNGです。あくまでも、ポイントに沿って全体的に見ます。細かく見すぎると、ささいな部分が気になり、一頭見る時間が長くなります。結果、他の馬を見る時間がなくなり、全体的にパドックを見れません。

パドックを見ても、競走馬の状態を100%正確に把握することはできません。細かく見すぎずに、ポイントを押さえて大まかにチェックしましょう。

②過去のパドックでの状態と比較する

過去の状態と比較できれば、パドック確認の精度が上がります。馬ごとに状態に差があるため、過去との比較が変化を把握しやすいです。ただ、パドックの過去情報はネットや新聞では細かく載っていません。パドックでの状態をメモして、過去比較で使えるよう独自データを記録しましょう。

パドックを見る方法

パドックを見る方法は、以下の3つです。

パドックを見る方法
  • テレビ中継
  • モニター中継
  • 現地

それぞれ詳しく見ていきます。

テレビ中継

テレビ中継では、地上波ではメインレース・重賞レースのパドックが放映されます。また、メインレース・重賞レース前の平場レースでも、パドックが放映されることもあります。

テレビ中継は家にいながらパドックを見れる点が手軽です。ただ、平場レースのパドックも見たい場合は不向きな方法になります。

モニター中継

ウインズや競馬場のモニター中継でもパドックを見れます。モニター中継では、すべてレースのパドックが放映されます。また、全馬一頭ずつ映されるので、確認漏れもありません。パドックをしっかり見たい場合に、おすすめの方法です。

ただ、3場開催の時は、パドックが流れる時間に他場のレースが始まることがあり、パドックの確認まで手が回らないこともあります。パドックを確認したいレースを事前にピックアップするのがおすすめです。

現地

競馬場に行く場合は、現地でパドックを見れます。現地でパドックを見ると、すべての馬が視野に入ります。テレビ中継・モニター中継では一頭ずつ映されるため、一頭の馬が映っているときに、他の馬の様子は確認できません。このため、馬が暴れたり、異常な発汗を見逃す可能性があります。

一方、現地でパドックを見れば、馬の異常な状態をすぐに把握できます。毎回現地に行ってパドックを見るのは大変ですが、現地に行った際は生でパドックを見るのがおすすめです。

まとめ

パドックはポイントを押さえた見方が重要です。馬体の太さ、馬の状態、装着している馬具など、各ポイントに沿って確認します。また、過去の状態と比較できるよう、パドックで確認した項目はメモして記録しましょう。記録すれば、次のパドック確認で役立ちます。

パドックを見る際は、細かく見すぎないことも重要です。細かく見すぎると、一頭見るのに時間がかかり、他の馬を確認できません。パドックを見ても、馬のすべては把握できないので、全体的に見ていきましょう。

本記事を参考に、パドックのチェックを楽しんでもらえると幸いです。

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