かつては、皐月賞への王道路線とも言われたフジテレビ賞スプリングステークス。
残念ながら、スプリングステークス馬が皐月賞を勝ったのは2013年のロゴタイプが最後で、既に7年間は皐月賞馬が誕生していないトライアルになっています。
今年こそ、スプリングステークスを勝った馬が皐月賞馬になれるのか?三冠最初の出走権を巡るアツい3歳馬の戦いについて予想してみましょう。
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目次
スプリングSについて
ナリタブライアン、オルフェーヴルという歴史的三冠馬や、メイショウサムソン、キタサンブラック、ロゴタイプといった名馬が皐月賞前に使っていたスプリングステークス。
皐月賞と同じ「中山競馬場」で行われること、皐月賞までのローテーションが中3週とちょうどいいので、2歳時に重賞を勝った強豪馬のステップレースとしては最高だと言われていたのですが、この7年間、スプリングステークスを勝った馬が皐月賞を勝つことはありませんでした。
芝2,000mの皐月賞に対して、距離が1ハロン短い1800mだから、スプリングステークスの勝ち馬には本番の距離は少し長いのでは?という意見もあります。
競走馬のローテーションも昔とは変わっており、皐月賞の前に叩いてからではなく、皐月賞へ直行する強豪馬が増えています。そのため、重賞馬がスプリングステークスを使うケースが少なくなり、純粋に皐月賞への出走権が欲しい賞金不足の馬がここで仕上げて登場するケースが多くなったのが、皐月賞馬が誕生しなくなった一因ではないかと思います。
スプリングS【2021年】の出走馬とオッズ
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 人気 |
ランドオブリバティ | 牡3 | 56 | 三浦 | 2.1 | 1人気 |
ボーデン | 牡3 | 56 | 川田 | 3.1 | 2人気 |
ヴィクティファルス | 牡3 | 56 | 池添 | 4.7 | 3人気 |
ヴェイルネビュラ | 牡3 | 56 | 戸崎圭 | 13.7 | 4人気 |
ヴィゴーレ | 牡3 | 56 | 田辺 | 16.0 | 5人気 |
レインフロムヘヴン | 牡3 | 56 | 石橋脩 | 16.3 | 6人気 |
ロードトゥフェイム | 牡3 | 56 | 木幡巧 | 26.9 | 7人気 |
イルーシヴパンサー | 牡3 | 56 | 横山典 | 35.7 | 8人気 |
ワールドリバイバル | 牡3 | 56 | 菱田 | 81.6 | 9人気 |
アサマノイタズラ | 牡3 | 56 | 未定 | 83.9 | 10人気 |
アールバロン | 牡3 | 56 | 北村宏 | 91.8 | 11人気 |
ニシノオイカゼ | 牡3 | 56 | 勝浦 | 103.2 | 12人気 |
オンザライン | 牡3 | 56 | 横山武 | 117.7 | 13人気 |
ノースザワールド | 牡3 | 56 | 未定 | 122.6 | 14人気 |
セルジュ | 牡3 | 56 | 未定 | 133.8 | 15人気 |
過去10年の傾向から見る2021年スプリングSの5つの傾向
過去10年の傾向から見るとスプリングステークスには以下のような傾向があります。
さすがに関東馬が優勢の複勝データ
重賞では西高東低の状態が、長い間続いていますが、このスプリングステークスにおいては、東の馬の勝率が西の馬を上回っています。
関東馬7勝
関西馬3勝
関西馬3勝のうち2勝がキタサンブラックとオルフェーヴルという歴史的名馬。そしてオルフェーヴルが勝利した2011年は、中山ではなく阪神開催でした。
スプリングステークスでは東の馬から狙っていくのが鉄則です。
先行勢が圧倒的有利!後方一気は消してよし
中山1800mですから、やはり4コーナーでは、ある程度前に位置取りをしていないと、届かない可能性が高いです。
実際に、10年間の勝ち馬を見ても、先行、逃げ馬が多く、差しタイプの馬でも向こう正面でまくって来て、4コーナーの位置取りは5番手以内といったパターン。
いかに切れる脚を持っている馬でも、直線一気のタイプはここでは消すのが賢明です。
単勝1倍台の馬が勝てない
2歳のG1馬が出走するケースが少なくなり、単勝1倍台になることは少ないですが、過去10年で出走した1倍台の圧倒的人気馬が勝てないというデータがあります。
単勝1倍台で出走したのは、2016年のロードクエストと昨年のヴェルトライゼンテの2頭。ロードクエストは夏の新潟2歳の勝ち馬でホープフル2着、ヴェルトライゼンテもホープフル2着という実績を買われての人気でした。
ちなみに、オルフェーヴルやキタサンブラックは、このとき単勝4~5倍台で出走しています。
1,2人気で決まるケースは少ないが無理な穴狙いは禁物
比較的固い馬券が多いイメージがありますが、過去10年間で1、2人気での決着はありません。かといって、10人気以下の馬が連に絡むような荒れるケースも少なく、1~6人気の馬が連対するパターンが多いので、比較的人気の高い馬をボックスで購入するのが一番勝率が高い買い方かもしれません。
枠順は内枠重視
中山1800mは、スタートから最初のコーナーまでは200mしかありません。そのため、前に行きたい馬が外枠に入ってしまうと、スタート後にスピードを上げたままかかってしまう可能性や、前に行けずに馬群の中に位置してしまう可能性があります。
逃げ先行タイプが内枠に入ったら、かなりしぶとく残るケースが多いので、枠順が発表されるまで予想は確定しない方がいいと思います。
過去10年からわかる2021年スプリングSの注目馬3頭
関東馬、逃げ先行タイプで浮上するのがこの3頭です。
・ランドオブリバティ
・ヴェイルネビュラ
・ボーデン
2021年スプリングSの注目馬1頭目:ランドオブリバティ
引用元:日刊スポーツ
URL:https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202010030000639&year=2020&month=10&day=03
前走 | きさらぎ賞(中京)3着 |
---|---|
人気 | 1人気 |
騎手 | 三浦皇成 |
脚質 | 先行 |
中山経験 | 2戦1勝 |
ホープフルステークスでは最終コーナーで逸走して除外になってしまったのは記憶に新しいこと。巻き返しを図るきさらぎ賞では後方からの追い上げ届かず3着止まりでした。
秋口にはクラシック候補の声が高かったこの馬が、まだ重賞未勝利でこのトライアルにかける意気込みは非常に高いと思われます。
きさらぎ賞では後方待機でしたが、元々、スピードを活かした逃げ、先行を得意とする馬なので、スプリングステークスでは、先行策に戻すのではないかと思っています。
力は他の馬よりも一枚上なので、三浦騎手の腕次第では圧勝も考えられます。
ただし、1倍台の圧倒的人気になったら、データから軸にはしたくないですね。
2021年スプリングSの注目馬2頭目:ヴェエイルネビュラ
引用元:日刊スポーツ
URL:https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article_photo.zpl?topic_id=1&id=202012290000428&year=2020&month=12&day=29
前走 | ジュニアカップ(中山)1着 |
---|---|
人気 | 4人気 |
騎手 | 戸崎圭太 |
脚質 | 先行 |
中山経験 | 1戦1勝 |
まだ3戦2勝とレースを使っていませんが、スピードタイプの馬です。道中は中段で構えるレースが多いですが、スタートがあまりよくないため、結果的に前に行けないという感じだと思います。
スタートが決まったら、間違いなく先行できるスピードがあるので、中山1800mではかなり有力な馬の1頭だと思います。
前走で中山1600mのジュニアカップを快勝しているので、最後の直線の走りをみると中山の急な坂を全く苦手にしないタイプだと思います。
2021年スプリングSの注目馬3頭目:ボーデン
引用元:netkeiba.com
URL:https://db.sp.netkeiba.com/horse/horse_photo_list.html?id=2018105264
前走 | 3歳未勝利戦(東京)1着 |
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人気 | 2人気 |
騎手 | 川田将雅 |
脚質 | 先行 |
中山経験 | 1戦0勝 |
まだ1勝馬ですが、前走の未勝利戦は6馬身差の圧勝。タイムも申し分なく、1勝馬でもこのメンバーでは実力上位と見ています。
今のところ鞍上は川田騎手のようですが、西の馬ではなく、美浦の木村厩舎というのもデータ的には心強いところ。父のハービンジャーは中山との相性がいいので、2番人気の出走になりそうですが、十分に逆転可能な力があります。
データではわからないキサラギによる2021年スプリングSの展望
・パワータイプの馬を狙う
・キャリア5戦目の馬が超狙い目
・直線の切れ味よりも、長く足を使える馬
パワータイプの馬を狙う
中山競馬場なので、急な坂を上りきれるパワーが必要なのは当然ですが、この時期は天候が悪化するケースも多く、重や不良開催になる可能性があります。
過去のレースでは、パワータイプで重や荒れ馬場を気にしないタイプが連に絡むケースも多かったので、今年のスプリングもパワータイプの血統から馬を探していきます。
キャリア5戦目の馬が超狙い目
良血で前走圧勝して人気になる3歳馬よりも、過去に5戦くらいのキャリアがある馬の連対が目立ちます。デビュー時期は夏でも秋でもとくに関係はありませんが、この時期までにキャリアを積んで、競馬を覚え込めた馬が有力馬になると思っています。
直線の切れ味よりも、長く足を使える馬
直線で35秒台の脚を使ういわゆるキレる馬は派手な勝ち方で人気になりますが、この時期の中山を勝ち切るためには、長くいい脚を使えるスタミナタイプの馬です。
所謂、ずぶいと言われるようなタイプの馬が、向こう正面からまくってきて、直線までスピードを落とさずに勝利するというレース展開も多いので、そんな馬を狙っていきたいですね。
キサラギの注目馬はロードトゥーフェイム
引用元:サンスポ競馬
URL:https://race.sanspo.com/keiba/news/20210127/pog21012704520003-n1.html
キャリア5戦目で挑むスプリングステークス。過去のレースで競馬は十分に教え込まれていると思います。マツリダゴッホ産駒なので、先行したらしぶとく、後ろから来た馬に抜かせない根性がある馬。
直線も切れるタイプではないですが、向こう正面からの長い脚を使えるタイプです。
問題は、出遅れ癖があること、過去4戦のうち2回出遅れしているのが懸念されますが、今回もスタートさえ失敗しなければ、道中6~7番手で進み、向こう正面の直線を活かして、積極的に仕掛けてくる展開が予想されます。
木幡騎手の乗り方次第では、人気に関係なく上位に食い込んできても全く不思議はありません。
2021年スプリングSの予想
キサラギによる2021年スプリングSの展望
3度目の失敗は絶対に許されないというプレッシャーの中、三浦騎手&ランドオブリバティのコンビがどのようなレースを見せてくれるか?
このコンビを信じて、ここは通過点!ダノンザキッドに再度戦いを挑むために◎本命にします。
対抗は過去のデータから、ボーデン。優先出走権を取った後、皐月賞で川田騎手が乗る可能性は低いですが、なんとか皐月賞の出走権を取りたいという意気込み、過去のデータの後押しから〇
▲は、ロードトゥーフェイム。あくまでも先行できればという条件になりますが、この馬のパワーに期待して3番手評価にしたいと思います。