競走馬の引退後はどうなる?引退馬のその後を調査!

1:競走馬の引退後

引退式 レッツゴードンキ

日本では、毎年多くのサラブレッドが生産されています。
毎年およそ7,000頭ものサラブレッドが生産されていて、日本ダービー等のG1レースで勝つことを目標に育成されています。

競馬を観戦していて、競走馬の引退後の行方が気になったこともあるという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、競走馬の引退後について調査してみました。
競馬の知識をさらに深めて、より一層レース観戦を楽しんでくださいね。

1-1:種牡馬・繁殖牝馬

馬 顔

レースで良い成績を残した馬は、種牡馬や繁殖牝馬になります。
特に牡馬はG1レースを勝った選ばれた馬だけが種牡馬となることができ、子孫を残すことで血を繁栄させることができます。

サラブレッドの歴史は非常に古く、18世紀初頭から優れた馬の子孫を残し続け、競走馬の基礎が構築されてきました。

種牡馬の世界は厳しく、G1を勝ったからといって種牡馬になれるわけではありません。
その馬の血統背景も大事で、G1を勝っていても血統が良くないという理由で種牡馬になれないこともあるのです。

牝馬については、実績を残していなくても繁殖牝馬になれることが多いです。
実績を残していない繁殖牝馬が、突然G1レースで活躍する馬を産むこともあります。

競馬で大事なのは、血統です。
血統が優れていれば、競走馬として活躍する馬が現れてもおかしくありません。

生産者は日々血統を研究していて、自分の牧場の繁殖牝馬に合う種牡馬を探しています。
牝馬の場合は引退後に自分の牧場へと帰ることがあり、子孫を残すために繁殖入りします。

競馬はブラッドスポーツと呼ばれ、生産者たちが残してきた血統が大きな魅力の一つです。

1-2:乗馬

乗馬

競走馬は引退後に、乗馬として受け入れられるケースもあります。
乗馬クラブに引き取られて、乗馬としての訓練を受けます。

サラブレッドは競走馬としての訓練を受けているので、気性が荒く簡単に人を乗せられません。

乗馬として素質があるかどうかも大事で、セカンドキャリアを積めるかどうかは訓練や素質次第です。

ただし、乗馬クラブの数も限られているので、全ての引退馬が乗馬になれるわけではありません。

乗用馬として登録されている馬は5,000頭ほどだと言われていて、競走馬は毎年7,000頭生産されています。
とても乗馬クラブだけでは受け入れ不可能な数字です。

一度は乗馬クラブに行ったとしても、気性が荒く乗馬になれない場合もあります。

いつの間にか乗馬クラブからいなくなって、その後の行方がわからなくなるということも珍しくありません。

乗馬になれる馬も一握りなので、競走馬の引退後は険しい道です。

1-3:ホースセラピー

ホースセラピー

最近ではホースセラピーにも注目が集まっていて、競走馬を引退後にホースセラピー馬として受け入れられることもあります。

ホースセラピーは乗馬療法とも呼ばれ、馬も犬や猫のように人間を癒す力があると考えたものです。
ヨーロッパではポピュラーな治療方法で、スイスやドイツなどでは健康保険が適用されています。

乗馬やエサやり、手入れなどを通じて人の精神機能や運動機能を改善させる役割があります。

ホースセラピー馬は、人に危険が及ばないよう調教された大人しい馬が使われます。
身体に障害がある方でも、安心してセラピーを受けられるような環境が大事だからです。

競走馬からホースセラピー馬になることは簡単ではありませんが、引退後の受け入れ先として注目を集めています。

滋賀県栗東市の施設である「TCC Therapy Park」では、競走馬として重賞レースを勝ったことがあるメイショウナルトをセラピーホースとして受け入れました。

メイショウナルトは2010年に競走馬としてデビューし、G3の小倉記念と七夕賞を制しました。
大けがを負って現役続行が不可能となり、再調教を経てセラピーホースに転職したのです。

通常はメイショウナルトにように重賞を勝つほどの能力がある馬は、気が強いためセラピーホースには向いていません。

しかし、頭が良いメイショウナルトは上手く順応し、セラピーホースとして活躍しています。

今後も、競走馬を引退しセラピーホースとなる馬も増えてくる可能性があるので、競走馬の引退後の行先として注目です。

2:引退後の競走馬はほとんどが殺処分

東京競馬 リプレイ

日本では毎年7,000頭ものサラブレッドが生産されていて、引退後の受け入れ先がないということも珍しくありません。
毎年かなりの数の競走馬が引退していくので、全ての馬の受け入れ先を見つけるのは不可能です。

競馬では様々なドラマが生まれ、G1レースでの熱戦は多くの人を魅了しています。

私たちが普段見ている表の部分とは違う、裏の部分があるというのも覚えておきたいところです。

競走馬は引退後に、ほとんどが殺処分されているのが現状です。
引退馬のおよそ9割が殺処分されていると言われていて、ショックを受けてしまう競馬ファンもいるかもしれません。

人間の都合により殺されているとも考えることができるので、理不尽に思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

競走馬は、経済動物だと言われています。
経済動物とは、肉・乳・卵・皮・労働力などの生産物を利用するために飼育されている動物のことです。

家畜のような存在であり、競走馬も社会的には同じように捉えられています。

競馬を支えている競走馬は、多くの人たちの労働力の源です。
その労働力を失わないために、毎年多くのサラブレッドが生産されているのです。

競馬を楽しむためには、引退後に殺処分されている事実にも向き合わなければいけません。

2-1:殺処分される馬を助けるプロジェクト

引退式 ニュース

競馬は華やかな表舞台の裏で、引退馬の殺処分が行われているという悲しい現実があります。
その悲しい現実に立ち向かい、1頭でも多くの殺処分される馬を助けようと調教師が行っているプロジェクトがあります。

そのプロジェクトの名前は「サンクスホースプロジェクト」で、発起人は角居勝彦調教師です。

角居勝彦調教師は、「最多賞金獲得調教師賞」「最多勝利調教師賞」などを獲得したことがあるトップトレーナーの一人です。

「サンクスホースプロジェクト」では引退馬支援の事業を行っていて、現在までに100頭以上の引退馬をセカンドキャリアに繋げています。

「サンクスホースプロジェクト」はクラウドファンディングで寄付金を募り、セカンドキャリアに必要な再調教を行うことを目的としています。
再調教を行うことで、乗馬場や学校などでセカンドライフを送ることができるのです。

寄付方法は「サンクスホースプロジェクト」のホームページに記載されているので、誰でも簡単にできます。
引退後の競走馬の支援をしたいという方は、是非チェックしてみてくださいね。

3:引退後に行方不明となる馬も

カンパニー 新聞

競走馬は引退後に、行方不明となってしまうこともあります。
人知れず姿を消している引退馬がいることは、非常に悲しい事実です。

2000年のスプリンターズSを勝利したダイタクヤマトもその一頭です。

ダイタクヤマトは2002年に種牡馬となり、数少ない産駒が順調に勝ち星をあげていました。
そして、2010年に種牡馬を引退すると、千葉県の佐倉ライディングクラブで乗馬として余生を過ごすことになりました。

多くの競馬ファンは乗馬として活躍していると思っていましたが、同乗馬クラブから除籍されることになったのです。

除籍後は行方不明となり、その後はどうなったのか誰にもわかりません。

G1を勝ったことがある馬でも、消息不明となってしまうのが競馬の現状です。
生きているかどうかもわかないという点は、ファンにとって悲しい事実です。

華やかな競馬の裏側では、様々な問題があるというのも覚えておいてください。

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まとめ

日本では毎年7,000頭ものサラブレッドが生産されていて、多くの馬が引退をしていきます。
競走馬の引退後のことが気になっている競馬ファンも多いかもしれません。

牡馬の場合はG1などの大レースで実績を残すことができれば、種牡馬になることができます。
ただし、種牡馬になれるのはほんの一握りの競走馬です。

繁殖入りできなかった競走馬は、乗馬やホースセラピー馬としてセカンドキャリアを積むことになります。
それでも、全ての引退馬を受け入れるほどのキャパシティはありません。

引退馬のおよそ9割が殺処分されていると言われています。

この悲しい現実に立ち向かっている調教師もいて、その一人が角居勝彦調教師です。

角居勝彦調教師が発起人となっている「サンクスホースプロジェクト」では、引退馬支援の事業を行っています。
銀行振込で寄付をすることもできるので、支援をしたいという方はホームページを見てみると良いでしょう。

一頭でも多くの殺処分馬を救いたいという思いで活動している人たちもいるので、競馬の表舞台だけでなく裏側にも注目してくださいね。