2016年からの5年間、障害競馬界ではオジュウチョウサンという怪物に誰も敵いませんでした。中山グランドジャンプも昨年までで5連勝。いくら障害と平地の世代交代の早さが違うと言っても、5歳~9歳までずっと王者として君臨するのは並大抵の馬ではできません。
しかし、そのオジュウチョウサンも昨年の京都ジャンプで敗れてしまい、今年はいつもと違い、復活を賭けるグランドジャンプになっています。
多くのファンの期待通りに復活できるのか?ついに障害界の世代交代が完成してしまうのか?春の障害グランプリ!当記事はそんな中山グランドジャンプの予想と展望になります。
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目次
1:中山グランドジャンプについて
全国の競馬場に障害コースがあるので、中央、ローカル合わせて6競馬場で10個の重賞レースが行われています。
その中でG1は2つ、冬の中山大障害と春の中山グランドジャンプです。
中山の障害コースは4000m以上、中山グランドジャンプでは4250mの長丁場になります。春の天皇賞よりも長い距離を飛越しながら走り抜けるには、強靭なスタミナが必要、そして中山は最後に心臓破りの急坂が待ち構えている競馬場ですから、春、冬の中山を勝った馬が日本の最強障害馬になるのは間違いありません。
2:中山グランドジャンプ【2021年】の出走馬とオッズ
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 人気 |
オジュウチョウサン | 牡10 | 63.0 | 石神 | 1.7 | 1人気 |
メイショウダッサイ | 牡8 | 63.0 | 森一 | 1.8 | 2人気 |
タガノエスプレッソ | 牡9 | 63.0 | 平沢 | 11.8 | 3人気 |
ケンホファヴァルト | 牡8 | 63.0 | 熊沢 | 35.5 | 4人気 |
シンキングダンサー | セ8 | 63.0 | 五十嵐 | 40.5 | 5人気 |
ヒロシゲセブン | 牡6 | 63.0 | 高田 | 58.0 | 6人気 |
スマートアペックス | セ4 | 62.0 | 中村 | 77.2 | 7人気 |
マイネルプロンプト | セ9 | 63.0 | 北沢 | 209.4 | 8人気 |
3:過去10年の傾向から見る2021年中山グランドジャンプの5つの傾向
過去10年間のデータから、2021年の中山グランドジャンプの傾向を分析しました。
3-1:障害重賞の人気馬には逆らえない
中山グランドジャンプに限らず、障害の重賞は馬券が固いイメージがあります。
やはり、障害技術の高さ、平地のスピードなど実力さが顕著に出るため、人気馬が着外になってしまう可能性が非常に低いからです。
中山グランドジャンプは、過去10年で1,2番人気の馬が7勝と、固い決着が多いレースです。とは言え、そのうち5年の勝ち馬がオジュウチョウサンなので、今までのデータ通りになるかどうかは、オジュウチョウサン次第ということになるかもしれません。
3-2:世代別では5歳馬がリード
中央の馬で、障害を目指してデビューする馬は、ほとんどいません。多くの障害馬は、平地ではスピードが足りないなどの理由で、障害に転向してきます。
平地で3勝クラスやオープンクラスまでいった馬が障害に転向してくるケースも多いので、7歳以上の高齢馬が活躍しています。
世代別に見ると、注目は5歳馬世代。
他の世代と比較すると、勝率も連対率も頭1つ抜けています。
オジュウチョウサンの中山グランドジャンプ初勝利も5歳馬でしたので、障害王を引き継ぐのは、またしても5歳世代なのかもしれません。
3-3:前走重賞好走馬が中心
最も多いローテーションは、阪神競馬場で行われるG2「阪神スプリングジャンプ」からです。今年のオジュウチョウサンのように、暮れの「中山大障害」以来の出走というパターンも少なくありませんが、やはり前走重賞で好走している馬が中心ということになります。
OPクラスからの出走では、ペガサスジャンプ組の好走だけが目立ちますので、今年のペガサス勝ち馬のマイネルレオーネや、平地の実績ナンバー1のトラストなどは、好走する可能性があります。
3-4:逃げ先行タイプが圧倒的
中山競馬場の4000mは非常にタフなコースです。スタミナが無い馬だと、最後の急坂を駆け上がれず、ほぼ歩いているような最後になることもあります。
よほどスタミナの怪物じゃないと、中山の急坂を駆け上って追い込んでくることはできません。毎年、4角1~3番手にいる馬で、そのままゴールしてしまう展開が多いので、今年も、ある程度前に行ける馬から買うのは鉄則です。
3-5:騎手の乗り替わりはマイナスポイント
平地のG1でも、騎手の乗り替わりは珍しくありませんし、乗り替わった馬が勝利するシーンも何度も見せつけられています。
しかし、障害の場合、乗り替わりは大きなマイナスポイントになる可能性があります。
ただ走らせるだけではなく、障害を何個もクリアしなければならないこと、馬のことをわかっていないと、4000mの長丁場のペース配分が難しいことが理由でしょう。
中山グランドジャンプでは、過去10年のデータで、乗り替わりの騎手で連対したのは1度だけなので、今年も乗り替わりがあった場合は軽視してもいいと思います。
4:過去10年からわかる2021年中山グランドジャンプの注目馬3頭
過去10年のデータに当てはまる馬は次の3頭になります。
・メイショウダッサイ
・ケンホファヴァルト
4-1:2021年中山グランドジャンプの注目馬1頭目:オジュウチョウサン
引用:Yahooニュース
前走 | 京都ジャンプステークス(京都)3着 |
---|---|
人気 | 1人気 |
騎手 | 石神 深一 |
脚質 | 差し |
中山障害経験 | 11戦8勝 |
もう解説する必要もないと思いますが・・・・歴代障害最強馬、現在中山グランドジャンプ5連覇中のオジュウチョウサン。
障害では敵なしだったので、有馬記念や平地の条件下に出走しながら、最強の地位を譲ることはありませんでした。
しかし、前走の京都ジャンプで、まさかの3着。
そこから休養に入り、今回は休養明けの初戦になります。これほど強い障害馬は過去にいなかったため、データは全く当てはまらない可能性もありますが、今年10歳という年齢が心配です。
4-2:2021年中山グランドジャンプの注目馬2頭目:メイショウダッサイ
引用:サンスポ競馬
前走 | 阪神スプリングジャンプ(阪神)1着 |
---|---|
人気 | 2人気 |
騎手 | 森一馬 |
脚質 | 先行 |
中山障害経験 | 4戦2勝 |
障害リーディングの森一馬を鞍上に、オジュウチョウサンに次ぐ現役2番手のメイショウダッサイ。
飛越が上手く、先行力があるので、安定感は一番だと思います。
オジュウチョウサンとの対決は、昨年の中山グランドジャンプ以来1年ぶり。
1年前は3馬身差の完敗でしたが、その後、中山大障害も制覇しており、今回のレースでついに世代交代の可能性が高いと思います。ただし、メイショウダッサイも8歳なので、まあ、同世代対決に近いですがw
4-3:2021年中山グランドジャンプの注目馬3頭目:ケンホファヴァルト
引用:netkeiba.com
前走 | 中山大障害(中山)2着 |
---|---|
人気 | 4人気 |
騎手 | 熊沢重文 |
脚質 | 先行 |
中山障害経験 | 1戦0勝 |
9番人気で中山大障害2着に食い込んだケンホファヴァルト。前走は人気なさすぎでしたね。
平地の成績では他の2頭を圧倒します。オジュウチョウサンは1000万クラス、メイショウダッサイは500万クラスですが、ケンホファヴァルトは準オープンクラスまでいって、連対もしています。
障害の飛越を終えて、2番手、3番手に残ることができれば、直線で一気に先頭に踊り出る可能性もあります。
5:データではわからないキサラギによる2021年中山グランドジャンプの展望
・中山の障害コースは他の競馬場とは別物
・オジュウチョウサンのバトンを受け取る資格がある馬は?
5-1:さすがに10歳の障害馬は厳しい
最終的にはオジュウチョウサンが1番人気になると思いますが、前走の京都ジャンプで3着に敗れたときから、よくて平行線だと思います。
高齢馬が活躍する障害レースですが、さすがに10歳馬になると、飛越は苦しいのではないか?4000mを走りぬくのは厳しいのではないか?
確かに、今まで見たことがない障害界の怪物でしたが、年齢には勝てない・・・
アップトゥーデイトも最後は完走できずに引退しました。それが8歳です。
ここでいつものように圧勝するようなことがあれば、もうデータなど全く通用しない怪物と言うことですね。
5-2:中山の障害コースは他の競馬場とは別物
急坂を何度も上り下り繰り返し、4000m超えたときに最後の心臓破りの坂。
とにかく過酷な中山の障害コースは、明らかに他の競馬場のコースとは別物と思った方がいいでしょう。
中山大障害や中山グランドジャンプで掲示板に載った馬じゃなければ、いきなり台頭するのは難しいと思います。
5-3:オジュウチョウサンのバトンを受け取る資格がある馬は?
最後は直接対決できませんでしたが、障害界をリードしてきたアップトゥーデイトが引退し次の年からオジュウチョウサンの連覇が始まりました。
やはりこのレースは、オジュウチョウサンからバトンを受けとる資格がある馬が勝つと思います。この時点で、その資格があるのはメイショウダッサイだけです。
6:2021年中山グランドジャンプの予想
〇ケンホファヴァルト
▲オジュウチョウサン
△タガノエスプレッソ
△シンキングダンサー
馬連 6-2 6-4 4-2 6-3 6-8 馬単6-4
7:キサラギによる2021年中山グランドジャンプの展望
ここはメイショウダッサイが勝つと思います。
ただし、今まで見たこともないような怪物だったオジュウチョウサンは、△まで印を落とすことはできず▲
〇は中山大障害で好走しているケンホファヴァルトにしました。
とにかくオジュウチョウサンは最後まで無事に走って欲しいです。