多くの競馬ファンのみならず、世間を騒がせている「JRA厩務員(きゅうむいん)のストライキ問題」
土日のレースを控えている中、Twitterでもトレンドになるほどの話題となっております。
#JRAストライキ
開催のみのストライキは合法的だと思うので大いに賛成です。JRAの売上は右肩上がりでGⅠレースの賞金は増額され、関連施設は改築されているのに対し、厩務員の給料は売上低迷期(2011年)のまま上がらないのはおかしな話です。
競馬は馬主だけで成り立っている訳ではありません。 pic.twitter.com/Xyxr58KpUI
— ☆ ☆ (@TURFSTAR_KING) March 16, 2023
今回はこのJRAのストライキ問題がどうして起こってしまったのか、原因と内容、そしてどのような影響が出てしまうのかをまとめました。
JRA厩務員がストライキを起こした原因は新体系賃金
JRAでストライキが発生する原因は「給料体系」です。
やはり仕事をするためのモチベーションを維持するためにも報酬は重要なポイント。
さらに、ここ数年は競馬人気が上昇している中となれば、それに合わせて昇給もして欲しいところですよね。
しかし、日本中央競馬会(日本中央競馬会)側は過去に設定した「新体制賃金」というも制度があります。
これにより厩務員の給料がカットされた状態で支払われているのです。
となれば新体制賃金の見直しを要求するのも必然ですよね。
- 厩務員の新体系賃金の廃止 及び 旧体系賃金への回帰
- 2.5%の賃上げ
今回はこの要求をJRA側が受け入れるかが問題の焦点となっています。
新体制賃金の理由は競馬の不人気
2011年JRAは相次ぐ競馬の不人気が原因で、やむなく厩務員へ「新体制賃金」を設定しました。
単純に売上が減ってしまった為、現在のスタッフを守るための施策ではあったと言われています。
つまり、2011年移行に入社した厩務員の方々は「新体制賃金」で給料がカットされた状態で10年以上勤務していることとなります。
競馬人気は2012年以降から改善した
東日本大震災等の影響もあり、売上が低迷していたJRAは翌年の2012年から売上は右肩上がりに伸ばしていきます。
特にここ3年はソーシャルゲームやアニメで人気を集めた「ウマ娘」のブームも後押しに若者を中心に新規顧客を獲得。
約3兆円に登る売上で競馬人気の高さを物語っています。
対象年 | 売上金額 |
---|---|
2008年 | 2兆7,502億99万0,400円 |
2009年 | 2兆5,900億7,350万0,000円 |
2010年 | 2兆4,27,5億6,559万4,700円 |
2011年 | 2兆2,935億7,805万3,600円 |
2012年 | 2兆3,943億885万6,700円 |
2013年 | 2兆4,049億3,351万3,200円 |
2014年 | 2兆4,936億2,772万9,400円 |
2015年 | 2兆5,833億9,186万9,800円 |
2016年 | 2兆6,708億8,026万1,600円 |
2017年 | 2兆7,476億6,248万4,800円 |
2018年 | 2兆7,950億830万4,000円 |
2019年 | 2兆8,817億8,866万1,700円 |
2020年 | 2兆9,834億5,587万2,000円 |
2021年 | 3兆911億1,202万5,800円 |
2022年 | 3兆2,539億707万6,200円 |
売上が改善したのになぜJRAは賃金を上げないのか?
一番の疑問はここまで売上が回復しているのにも関わらず「新体制賃金」が継続している理由です。
これに関しての説明も含めて、今回の厩務員側の労働組合に説明することが必要になってくるでしょう。
ただ、第一回・第二回と団体交渉の席を求めた労働組合側に対して、一切交渉を行えずストライキの通告を行う形になりました。
このJRAの対応を考えても、恐らく遅かれ早かれ今回の一連の事件は起きていたような気がしますね。
厩務員の平均年収
今回の事件の原因である給与面ですが、実際にいくら貰っているのかは気になるところですよね。
少ないと言えど、普通の生活が送れない水準なのかもポイントです。
平均年収は約700万円
JRAの厩務員の年収は「700万円」ほどと言われています。
日本の給与所得者の平均が「461万」と考えると非常に高い気がします。
しかし、「新体制賃金」によって基本給から給与がカットされているはずなので、実際はこれよりも少ないのかも知れません。
厩務員の過酷な仕事内容
よほどの競馬好きでなければ、厩務員の仕事内容をご存じの方は少ないでしょう。
一見、年収的には高待遇な職種に見えますがどんな仕事をしているのかご紹介致します。
厩舎(きゅうしゃ)で馬の世話がメイン
厩務員のメインの仕事は競走馬のお世話です。
調教師の経営している厩舎で早朝から競走馬の健康管理を行っています。
生き物が相手になるので四六時中神経を使い、気の抜けない大変なお仕事です。
暴れる馬を抑える際に蹴られでもしたら大怪我に繋がることも珍しくありません。
厩務員になるには資格が必要
中央競馬の厩務員になるには、「JRA競馬学校」の厩務員過程を卒業する必要があります。
また、JRA競馬学校に入学するには1年以上の騎乗経験が必要となるので、もともと馬に携わっていた人ということになります。
入学から卒業までの期間は「6ヶ月間」
そして、日本調教師協会で行う試験に合格することができれば晴れて中央競馬の厩務員となることができます。
ストライキが本格化した場合の影響
ストライキによって開催中止も考えられましたが、今回はレースの開催は通常通り行われる事となりました。
ただ、問題の真っ只中の開催となりますので、少なからず影響は出てしまうと思います。
今回はその内容をご紹介致します。
対象は2023年3月18日~19日の2日間
対象期間は労働組合に所属している厩務員は業務を行わないとのことでした。
よって、この期間はそれ以外の人員のみで競技の運営を行うこととなります。
組合に所属していない人員のみで滞りなく運営が進むのかは疑問は残りますが、恐らく補填の人員の準備は余儀なくされるでしょう。
こうなると、レースの為に準備を進めている競走馬が少し可愛そうな気がしますね。
来週のレース開催も怪しくなる
一貫してJRAは今回の要望を受け入れる素振りがありません。
つまり、ストライキがこのまま長期化する場合は来週のレースに影響が出る可能性が高いです。
今回は決行期間が週末のみでしたが、平日も含めると競走馬のお世話や輸送もできなくなってしまいます。
さらに、来週は待ちに待ったG1レースの高松宮記念がありますので、中止となると競馬ファンも黙ってはいないでしょう。
JRA側も大損害を被る可能性が高いです。
- 高松宮記念(G1)中京競馬場
- 日経賞(G2)中山競馬場
- 毎日杯(G3)阪神競馬場
- マーチステークス(G3)中山競馬場
Twitterの反応
今回の一連の騒動に関してどのように捉えている人が多いのか調査を行いました。
多くの方は厩務員側を支持
競馬ファンのみならず、多くの方が今回の一件について意見を述べています。
日本人らしいといえばそれまでですが、やはり働き方には問題があると考えている方が多いようです。
#JRAストライキ
売上伸び続けてるのに、コストカットされたまま、待遇改善されなきゃ嫌になるよね。
当然の権利だから、どんどんして良いと思う。 pic.twitter.com/0mOaW9RvzK— 梵天 (@qXI25CrnlQFUyAd) March 16, 2023
私が馬券買うのは、馬達に貢ぐ気持ちもある。裏返せば馬達の世話してくれる厩務員さん、調教師さん、養ってる馬主さん、あとは快適な設備に還元されて欲しいから。
頑張って欲しい!!
— マヤ (@mayabvjv) March 16, 2023
労働者としては当然の権利よ
業績が厳しいから給与下げたのに、回復しても戻さないというのは日本企業でよくある話
経済が回復しても被雇用者の収入が下がる一方なのは、経営側のそういう姿勢が原因だわ#JRAストライキ— 仁三郎【Jinzaburou】@ツーリング仲間募集中 (@sub_raw_jin) March 16, 2023
ストライキの結果どうなった?
※2023.3.20追記
週末の開催を終えてJRAのストライキの結果はどうなったのかをまとめました。
結果的には厩務員側がストライキ解除
ストライキは予定通り3月18日土曜日に決行されました。
それにより、JRAは組合非加盟者、調教師同士、退職者で構成される補充員で運営を行ったようです。
しかし、翌19日日曜の開催分に関してはストライキを解除する方針となり、厩務員は通常通り業務を行いました。
理由としては競馬を楽しみにしているファンの為に業務を行いたいということでした。
これだけ、競馬ファンを最優先で考えてくれている職員ですから、もう少し交渉にも前向きに応じて欲しいものですね。
結果的には土日のレースは運営に支障なく予定通りの進行で開催されました。
ストライキはまた行われる可能性が高い
今回はお客様の為にとストライキを解除する結果に終わりましたが、JRA職員の隠れていた裏の部分が露呈する事件となりました。
また、競馬ファン以外からも大きな批判を集める結果となり、日本の労働環境の見直しを求める声まで上がるほどです。
結果的には交渉を受け入れてもらえず仕舞いでしたが、ストライキを行った3労組は仕切り直して準備を整えて改善要求を行うようです。
世論的にも厩務員の給料体制見直しの声が多く、やはり今回のような結果では納得する人は少ないでしょう。
まとめ
今回はJRAと厩務員のストライキ問題についてご紹介致しました。
- 「新体制賃金」の給料体系の見直し
- 2.5%の賃上げを要求
- ストライキ決行日程は3月18日(土)・3月19日(日)
- 来週のレースに影響が出る可能性が高い
- 18日土曜日はストライキ決行。19日はストライキ解除。
- レースは2日とも問題なく行われた。
- 改めてストライキは行われる可能性が高い。
想像以上に長い期間に渡り続いていた根の深い問題だけに、早急な円満解決は難しいと思われますが、春のG1シーズン前だけに早めの解決を期待したいところですね。
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日程 | 2023/09/21 | 2023/09/20 |
レース名 | 大井2R | 浦和12R |
点数 | 3連単16点 | 3連単8点 |
払戻金額 | 1,700,880円 | 1,108,320円 |
合計払戻金額:2,809,200円 |
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情報名 | ゴールドストライド | |
日程 | 2023/09/21 | 2023/09/21 |
レース名 | 浦和10R | 大井7R |
点数 | 3連単8点 | 3連単12点 |
払戻金額 | 634,320円 | 689,520円 |
合計払戻金額:1,323,840円 |
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情報名 | 【地方】時計の魔術師 | |
日程 | 2023/09/21 | 2023/09/21 |
レース名 | 名古屋10R | 大井6R |
点数 | 3連単12点 | 3連単16点 |
払戻金額 | 1,213,280円 | 673,020円 |
合計払戻金額:1,886,300円 |