一口馬主は儲かる?一口馬主の収支を徹底調査!

1:一口馬主とは?

広尾サラブレッド カタログ

皆さんは、一口馬主をご存知でしょうか。
最近は一口馬主のクラブ馬がG1レースを勝つことも多く、一口馬主が注目を集めています。

最近でも牝馬三冠を達成しジャパンカップも制したアーモンドアイが、クラブ馬として活躍しています。
アーモンドアイはシルク・ホースクラブというクラブ法人の馬で、500口に分割して出資者が募集されました。

気軽に馬主気分が味わえるので、一口馬主のことが気になっている人も多いようです。

今回は、一口馬主にスポットライトを当てて解説していきます。
気になる収支や儲かるのかを徹底調査してみましたので、是非参考にしてくださいね。

1-1:一口馬主のメリット

中山競馬 パドック

一口馬主は少ない金額で、馬主気分を味わえるというメリットがあります。
競走馬は非常に高値で、血統面が優れていない馬でも1000万円以上します。

馬主になることは簡単ではなく、ごく限られた人のみが馬主として活躍しているのです。

普通のサラリーマンの方が馬主になることは難しいのですが、一口馬主なら少ない投資で楽しめます。
それぞれの一口クラブにもよりますが、1頭の馬を100~500口程度で募集をします。

1000万円の馬が400口で募集されたときには、1口2万5千円です。

2万5千円で競走馬の馬主気分が味わえるのなら、大きなメリットがあると言えるのではないでしょうか。

一口馬主になると出資した馬の写真が届いたり、抽選で勝利時記念撮影に参加できたりします。
愛馬の状況を動画で確認することもでき、競馬の醍醐味を存分に楽しめます。

馬主席への招待もあり、ゆったりくつろぎながら愛馬が駆ける姿を観戦できるのもメリットです。

その他にも、牧場での愛馬見学や優勝賞品の提供など、様々なサービスがあるので気になる方は各一口クラブの会員サービスをチェックしてみてください。

1-2:一口馬主のデメリット

一口馬主 会費

一口馬主は競馬好きにはたまらない仕組みで、気になっている人も多いと思います。
気軽に馬主気分を味わえるのが良い点ですが、一口馬主もメリットだけではありません。

一口馬主になる前に、デメリットがあるという点は頭に入れておきたいところです。

一口馬主のデメリットは、出資金以外にも費用が発生することです。

仮に、2000万円の馬が400口で募集されていたときに、1口の出資金は5万円となります。
1口出資したとして、出費はこの5万円だけで終わりません。

出資した馬については、維持費が発生します。
400口の馬に1口出資した場合の維持費は、およそ月に1000~2000円です。

金額は決して大きくありませんが、毎月支払っていくとなると最終的にはそれなりの支払いになります。

また、一口馬主になるためには、一口クラブの会員にならなければいけません。
会員になるためには、入会費や月額の会費が発生します。

それぞれのクラブによって入会費や月額会費は異なりますが、アーモンドアイのシルク・ホースクラブは月額会費が3300円です。

毎月3300円の会費を払うとなると、年間で39600円の出費になります。

最初の出資金以外にも月額の支出が発生するというのが、一口馬主のデメリットです。

2:一口馬主の収支

一口馬主 収支

一口馬主には、それぞれメリットとデメリットがあります。
毎月の出費もあり、必ずしもプラス収支になるわけではありません。

多くの人が気になるのが、一口馬主の収支。
プラス収支になるのなら、一口馬主をやってみたいと思っている人も多いはずです。

そこで、一口馬主の実際の収入と支出について調査してみました。
一口馬主を始めたいと思っている方は、是非参考にしてみてくださいね。

2-1:一口馬主の収入

競走馬 クリソベル

一口馬主で出資した馬がレースに勝った場合、レース賞金が分配されます。
レース賞金が一口馬主の収入源です。

レース賞金は400口の馬だった場合は、延べ400人に分配されます。
もちろんレース賞金が全額もらえるわけではありませんが、どれだけの収入があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

仮に、400口の馬に1口出資して、出資馬が新馬戦を勝ったとします。
新馬戦の本賞金は、700万円です。

レース賞金のほかに全ての出走馬に対して特別出走手当が加算され、新馬戦の場合は約40万円となっています。

さらに、1着から5着となった内国産馬に対して内国産馬奨励賞が交付され、2歳戦で1着のときは170万円が加算されます。

2歳の新馬戦を内国産馬が勝ったとすると、合計で約900万円の賞金となるのです。

ここから、JRA・地方競馬源泉所得税、進上金、クラブ法人手数料、消費税が900万円から引かれ、残りは約570万円ほどになります。

残った570万円が400口に分配されるので、1口あたりの収入は1万4250円です。
400口のクラブ馬が新馬戦を勝ったときは、1万4000円前後の賞金があるということです。

もちろんG1を勝てば、さらに大きな金額の収入となります。
出資馬が勝てば勝つほど収入が増えるので、レースでの応援にも力が入るのが一口馬主です。

2-2:一口馬主の支出

競馬 直線

次に、一口馬主の支出について解説します。

まず一口馬主になるためには、一口クラブの会員にならなければいけません。
一口クラブの会員になるには、入会金と会費を支払うのが一般的です。

アーモンドアイで有名なシルク・ホースクラブの入会金は11000円(税込)で、月額の会費が3300円(税込)です。
昨年の有馬記念を制したリスグラシューが所属しているクラブのキャロットクラブは、入会金が22000円(税込)で、月額の会費が3300円(税込)となっています。

クラブにより若干の違いはありますが、月額会費は3000円前後が一般的です。

この金額に競走馬への出資金が発生します。
シルク・ホースクラブは1頭あたり500口、キャロットクラブは1頭あたり400口で募集されます。

5000万円の馬が募集されている場合、500口だと1口10万円、400口だと1口12万5000円です。

そして、一口馬主では最初の出資金だけでなく、競走馬の維持費が発生します。
維持費出資金は育成費・厩舎預託料・各種登録料・治療費・輸送費などで構成されています。

維持費はクラブや個々の馬によって変わってきますが、キャロットクラブでの維持を説明します。
400口募集の馬に1口出資していたとして、牧場在厩時はおおよそ1000円前後です。

トレセン在厩時には、1500~2000円程度です。

維持費は口数によって変わってきて、サンデーレーシングの場合には基本的に40口での募集です。
400口と40口では、維持費が10倍違うと考えておけばいいかもしれません。

一口馬主は最初の出資金だけでなく、維持費も支払わないといけない点には注意してください。

3:一口馬主は儲かる?

福島 馬券

おそらくほとんどの人が気になっているのが、一口馬主が儲かるのかどうかではないでしょうか。
結論から言うと、一口馬主は儲けようと思っても儲けられるものではありません。

一口馬主は競走馬の出資金だけでなく、維持費とクラブの会費を支払う必要があります。

仮にキャロットクラブに入会し1口出資したとして、月に4000~5000円の出費が発生します。
1年間で、48000~60000円の計算です。

新馬戦を勝ったとしても収入は1万4000円前後なので、年間1勝ではとても回収しきれません。

もちろんアーモンドアイのようにG1を何勝もできれば儲ける計算にはなります。

しかし、出資した馬が1勝するだけでも難しいのが現状です。
運が良ければ儲かる可能性はありますが、儲けを期待して一口馬主になるのは避けた方がいいですね。

馬主気分を味わえるという点では非常にメリットがあるので、少ない投資で競馬が楽しめるという観点から一口馬主になるかどうかを検討してください。

【関連記事】

まとめ

一口馬主は、競走馬を小口で分割し所有する仕組みのことです。
一口馬主になるためには、クラブに入会しなければいけません。

1頭あたりの金額はクラブによっても大きく異なりますが、シルク・ホースクラブやキャロットクラブはそれぞれ500口と400口で募集するのが一般的です。

募集口数が少なくなるとその分出資金も増えるので、少額で楽しみたいのなら募集口数の多いクラブを選ぶのが大切です。

一口馬主はレース賞金が分配され収入となりますが、競走馬維持費やクラブの会費を支払っていく必要があります。
そのため、トータルでプラス収支にするのは、簡単なことではありません。

しかし、マイナス収支になったとして、一口馬主は牧場での愛馬見学や優勝賞品の提供など、様々なサービスがあるのがメリットです。
利益を出すために一口馬主になるのではなく、少額で競馬をより楽しみたいという方におすすめです。