福島記念の予想と展望【2022年版】前残り濃厚!騎手で買うならベレヌスか

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2022年11月13日に福島競馬場ではG3レース福島記念が開催されます。

昨年はこの福島記念を4番人気で逃げ切ったパンサラッサがこの後ドバイで勝利するまで上り詰めたきっかけのレース。なかなか重賞で勝ちきれない馬が揃うレースですが、この勝利をきっかけにG1の常連になる可能性を全ての馬が秘めています。

つまり福島記念では潜在能力が高く、まだそれを発揮できていない馬を見極めるのがポイント。ざっとメンバーを見渡した中、キサラギが本命にするのはプリマヴィスタです。

  • 福島記念の出走想定馬がわかる
  • 過去10年のデータからレースの傾向がわかる
  • 有力馬3頭の状況がわかる
  • キサラギの特注穴馬情報がわかる

以上のポイントがわかるようになっています。
5分程度で読み終える記事になりますので、是非最後まで読んで予想の参考にしてください!

1:福島記念について

福島記念

東では天皇賞秋やジャパンカップ、西ではエリザベス女王杯や菊花賞、マイルチャンピオンシップといったG1レースが続く中、裏開催の福島で行われる芝2000mのハンデ戦です。

2003年まではカブトヤマ記念というレースも福島で行われており万馬券連発の大波乱が多いレースとして知られていました。カブトヤマ記念が廃止になり、ハンデ戦で福島記念のみがこの時期の福島での重賞になりました。

地方競馬のハンデ戦というと、波乱のイメージが強いですが福島記念はそれほど波乱のないレース。実績馬のハンデと人気の兼ね合いで点数を絞って勝負するので、穴狙いよりも本命党の方に向いているレースですね。

2:福島記念の出走想定馬

2022年11月11日20時時点の出走予定馬を紹介します。

オニャンコポン 牡3 54.0 菅原明 2.4 1人気
アラタ 牡5 56.0 大野 3.9 2人気
ベレヌス 牡5 57.0 西村 6.1 3人気
コスモカレンドゥラ 牡6 55.0 丸田 49.9 10人気
ユニコーンライオン 牡6 57.0 国分優 9.3 4人気
サトノセシル 牝6 53.0 古川吉 10.2 5人気
ゴールドスミス セ8 56.0 石橋脩 13.7 7人気
ヴァンケドミンゴ 牡6 56.0 酒井 23.4 8人気
カテドラル 牡6 57.0 団野 10.9 6人気
フォワードアゲン セ5 53.0 江田照 51.8 11人気
シャムロックヒル 牝5 52.0 横山琉 68.1 12人気
フィオリキアリ 牝5 52.0 斎藤新 45.1 9人気
パトリック 牡6 55.0 藤岡康 121.0 14人気
ロザムール 牝6 52.0 菊沢 134.8 15人気
サトノエルドール 牡6 55.0 武藤 149.2 16人気

3:福島記念の過去10年間の傾向をデータ分析

パンサラッサ

昨年のパンサラッサはハイペースで逃げ切りましたが、それほど逃げ馬が勝つレースではないのが福島記念のポイント。人気サイドで決まることが多いので、ここは過去10年の傾向に従って今年の馬券を決めていきましょう。

  • 過去10年で万馬券1回!実質馬連は10~20倍くらいの固い決着が多い
  • 1番人気の連対率60%と安定しているが勝率20%なので頭固定は危険
  • トップハンデ馬、軽ハンデ馬ともに不振!重賞を勝ちきれない中間ハンデ馬が軸
  • 中心はオクトーバーステークスからの出走馬!京都大賞典組にも注意必要
  • 意外に逃げ切り勝ちが難しいレース、先団ですすめられる先行馬から

傾向1:過去10年で万馬券1回!実質馬連は10~20倍くらいの固い決着が多い

【過去10年の馬券配当傾向】

馬連平均配当 3連複平均配当 3連単平均配当 馬連最高配当 3連単最高配当
4,060円 16,680円 64,910円 20,950円 360,750円

過去10年で万馬券は1度だけ、その万馬券が200倍オーバーなので馬連平均配当は40倍くらいになっていますが、実質10~20倍の配当が多い固いレース。ただし、人気が割れる傾向が強いので、馬連流しよりも馬連ボックスの方が買い方としてはいいかもしれません。

3着人気薄という結果も多いので、穴を狙うならワイドもしくは3連複狙いでいくのがいいですね。

傾向2:1番人気の連対率60%と安定しているが勝率20%なので頭固定は危険

【人気別勝利数】

人気 勝率 連対率
1番人気 20.0% 60.0%
2番人気 40.0% 50.0%
3番人気 10% 30.0%
4番人気 0.0% 0.0%
5番人気 0.0% 0.0%
6番人気 10.0% 20.0%
7番人気 10.0% 20.0%
8番人気 0.0% 10.0%
9番人気 0.0% 0.0%
10番人気 0.0% 0.0%
11番人気 0.0% 0.0%
12番人気 10.0% 10.0%
13番人気 0.0% 10.0%

※14番人気以下の連対馬なし
12番人気、14番人気の二桁人気馬が1頭ずつ連対していますが、基本的には7番人気くらいまでの馬がチャンスゾーンと見ています。馬連平均配当が低いだけあって、1番人気の連対率は60%と安定しています。

ただし、勝率が20%しかないので3連単の頭で買うのはリスクが高いですね。高配当を狙うなら1番人気2着付けの馬単勝負が一番リスクが低いでしょう。

傾向3:トップハンデ馬、軽ハンデ馬ともに不振!重賞を勝ちきれない中間ハンデ馬が軸

【ハンデ別勝利数】

ハンデ 勝利数
53㎏以下 0勝
54㎏ 3勝
55㎏ 3勝
56㎏ 2勝
57㎏ 1勝
57.5㎏ 1勝
58㎏以上 0勝

過去10年間で53㎏以下の軽ハンデ馬が勝利したことは一度もありません。2016年のダイワドレッサーが52㎏で3着になったのが最高位ですから、軽ハンデ馬は紐としても買わなくて大丈夫。

57㎏以上を背負っている実績馬は勝利こそありませんが、57、57.5で連対するケースもあるので、前走の状況などと照らし合わせての判断になりますね。

58㎏以上だとミッキースワローでも連対できなかったので、さすがに小回りの福島でここまでの重いハンデならば軽視してもOKでしょう。

傾向4:中心はオクトーバーステークスからの出走馬!京都大賞典組にも注意必要

【ローテーション別勝利数】

ランク 前走レース 勝利数
A 富士ステークス 2勝
A 天皇賞秋 2勝
A オクトーバーステークス 2勝
B オールカマー 1勝
B 毎日王冠 1勝
B 京都大賞典 1勝
B 秋風ステークス 1勝

OP競走のオクトーバーステークスとG1天皇賞秋、G3富士ステークスの3つが2勝ずつで主流ローテーションと言えます。ただし天皇賞秋や富士ステークスからの出走で連に絡んだのは2015年のヤマカツエースが最後、この7年間は連対実績がありません。

昨年のパンサラッサもオクトーバーステークスからの出走だったので、ローテーションを重視するならオクトーバーステークスが一番のポイントレースになります。

また、2020年、2021年と京都大賞典から出走している馬が連続で2着になっています。どちらも前走は10着と惨敗している馬なので、今年も京都大賞典からの出走馬には注意しておきましょう。

傾向5:意外に逃げ切り勝ちが難しいレース、先団ですすめられる先行馬から

【脚質別勝利数】

脚質別 勝利数
逃げ 2勝
先行 6勝
差し 1勝
追い込み 1勝

昨年のパンサラッサの印象が強いので逃げ馬が有利と思ってしまいますが、過去10年で逃げ切り勝ちできたのは、パンサラッサとマルターズアポジーのみです。

この2頭に共通するのは、先行馬を引き付けて貯め逃げするのではなく、とにかく突き放して逃げるペース無視タイプ。

今回もこのような逃げ馬が出るなら面白いですが、バビットも3歳時のような捨て身の逃げではなく、ペースを抑えた逃げ馬に変わってきているので、同じ走り方をしていたら勝てないでしょう。

基本的には番手追走で逃げ馬を見ながらレースを運べる馬が絶対的有利なレースです。

4:2022年福島記念の注目馬3頭

  • ユニコーンライオン
  • アラタ
  • オニャンコポン

注目馬1頭目:ユニコーンライオン

アンティシペイト

前走 京都大賞典(阪神)13着
人気 7人気
騎手 国分優
脚質 逃げ
福島経験 初出走

昨年、宝塚記念2着の後は全て二桁着順。なぜかダートを使ったり洋芝で走らせてみたり、かなり迷走状態だと思います。
能力が落ちているわけではないと思うので、初出走の福島がいい刺激になれば、昨年の逃げ粘りが期待できそう。
ただし、坂井瑠騎手から国分優騎手への乗り替わりはかなりのマイナスだと思っていますので、軸にするのは危険ですね。
押さえまでかな。

注目馬2頭目:アラタ

プリマヴィスタ

前走 札幌記念(札幌)4着
人気 2人気
騎手 大野
脚質 差し
福島経験 1戦1勝

昨年は4連勝で福島記念に挑戦して3着!福島競馬場で4角9番手から3着に食い込むのは力が相当ある証拠。前走は4着に敗れましたが、超豪華メンバーの札幌記念でソダシやグローリーヴェイズに先着していますから、ここは期待できそうです。
ユニコーンライオンとロザムール、ベレヌスが競るか控えるかによってペースが決まるので、ハイペースになったときにはアラタの末脚が炸裂しそうです。

注目馬3頭目:オニャンコポン

バビット

前走 セントライト記念(中山)7着
人気 1人気
騎手 菅原明
脚質 差し
福島経験 初出走

重賞勝ち馬で、皐月賞6着、ダービー8着はこのメンバーでは実績上位ですが・・・・
ここまで人気になるものか?と思いますね。福島競馬場向きではない脚質、今年の1月から勝利なしというのも気にかかります。確かにハンデは美味しいですが、よほど展開が向かない限り連はキツイのではと思っています。

5:過去データではわからないキサラギの分析

キサラギ サムライ

本命サイドでの決着が多いですが、1番人気が伏兵に足をすくわれるシーンもよく見られる福島記念。キサラギの分析から危険な人気馬と推奨穴馬を紹介します。

予想家キサラギのモットー

大学時代は競馬予想サークルで活躍。
マイルCSの10万馬券を5000円買った500万円が過去最高収入!

3年前からは競馬予想家としてデビューし、大穴馬券を年間に数本当てるよりも
30~50倍の配当を毎週当てることが一番儲かることに気づく

競馬で儲かる黄金比率の的中率25%、回収率170%をノルマとしている

分析1:危険な人気馬 オニャンコポン

クラシック戦線を戦ってきたので仕方がないですが、京成杯以降勝ちどころか連対すらないのは不安要素。走り方から中山が得意なのは明らかですが、その得意の中山のセントライト記念で敗れているのは、成長力に疑問があります。
人気薄なら面白い存在ですが、上位人気になるなら押さえで十分な馬だと思っています。

分析2:キサラギの特注穴馬指名 シャムロックヒル

まず軽ハンデじゃなければ気分よく走れない馬です。中山金杯は50㎏の斤量で負けていますが、中山の坂がダメな説があります。実際勝っているレースは阪神2勝、札幌2勝なので、平坦コースに近い福島は久々のチャンス!この馬が来るといつも高配当になるので今回も万馬券の使者になるかもしれません。

分析3:福島記念のキサラギポイント

差し馬と先行馬のどちらを取るかで決まるレース。先行勢が多いのでハイペースになるというのは最近のレースではいつも裏をかかれているので、このレースこそ先行馬が逃げ残るミドルペースになると思っています。

差し脚で勝負するアラタ&オニャンコポンは届かず、前をいくベレヌス、シャムロックヒル、ユニコーンライオンのどれか1頭は残る!

6:福島記念の予想

◎ベレヌス
〇シャムロックヒル
▲ユニコーンライオン
△アラタ
△オニャンコポン
△カテドラル
△ロザムール

馬連 8-1.2.10.12.15 押さえ2-8

7:過去の福島記念プレイバック

2016年マルターズアポジーの福島記念

このレースは完全に武士沢騎手にやられたレースですね。
マルターズアポジーの魅力は自分の思うがままに走るハイペースの逃げ馬。そのため直線で失速してしまうシーンもよく見られる馬でした。

この年の福島記念では、やはりハナを切ったマルターズアポジー、2番手のマイネルハニーとは1馬身差の距離を保って淡々と逃げています。

序盤はハイペースだったのですが、2コーナーからはペースが落ちて完全に逃げ馬有利の展開に、中盤からスタミナを温存したマルターズアポジーは直線で二の足を使い快勝!

これが福島記念を逃げて勝つ方法だと言う教科書のような乗り方でした。
ね。

8:2022年福島記念のまとめ

出走すると思っていたバビットが出ない代わりに、逃げたい馬がずらっと並びました。
この馬達がどの枠に入るかによって前半のペースが決まるでしょうね。

ハイペースになって差し天下になるか、逃げ残りになるか?
このレースは完全に2択。馬券的には人気上位のアラタ、オニャンコポンが差しなので逃げ馬と先行馬の前残りが美味しそうです。

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